ヒザの痛みと目の関係
スポーツをする人や50才以上の人はヒザの痛みを訴える人がたくさんあります。
その割には病院で見てもらったけど、湿布薬だけもらったとか痛み止めがでたと言われます。
現代の医学ではどうしても診断して名前をつけることが大切になります。
しかし、診断を受ける前から全体的な痛みなら、膝の変形。
膝の外側であれば、大腿筋膜張筋のトラブル。
膝の内側なら半月板の問題とわかることも多くあります。
レントゲンを見てもはっきりわからないといわれることもあります。
ではどうしてそんな状態が起こるのでしょう。
なぜわからない
膝の筋肉は前、後ろ、内側、外側についていますが、これらがバランス良く収縮すれば、問題がありません。
しかし、スポーツでぶつかったりするとどれかの筋肉が働かなくなったり、年をとるにつれて内側の筋肉が弱くなります。
そのため膝を自然な動きが出来なくなります。
付け加えて、骨盤や腰の関節が動きが悪くなり、筋肉に指令をきちんと送ってくれなくなると筋肉アンバランスが出来て、膝に変な負荷がかかるようになります。
しかし、静止画像では筋肉が弱っていることがわかりません。
膝と目との関係
身体のアンバランスは耳、目、身体の感覚へのインプットによって起こるようになっています。
そのため目の働きが悪くなっても起こります。
これは視力とは違います。
目が良いけれど特定の眼球の動きが悪い場合があります。
この場合には小さなものであっても目に極端に負担をかけるため、身体の働きに影響します。
足のアーチが落ちるので、膝が回旋を起こします。
使い続けるとヒザの痛みを引き起こすことになるのです。
人によっては眼球の動きを改善するようにしただけで、シセイはもちろん、ヒザも改善する人があるぐらいです。
膝に影響を持つ眼球の動き改善のために
・スマホを使わない日を決めて目を守ってみましょう。
・部屋の壁や目につく場所に、目の高さの位置に赤丸のシールを買ってきて貼りましょう。
ことあるごとにその赤丸を見るようにします。
・目を使うと後頭部(頭蓋骨と頚椎の境)の筋肉が緊張するのでここを軽くマッサージしたり、シャワーやお風呂で温めます。
目の体操
眼球の動きには上・下・左・右・斜め・遠く・近くを見る働きがあります。
目の体操をすることをお勧めします。
1. 左右をできるだけ端まで頭を動かさないで目で見ることを3回繰り返します。
2. 上下を頭を動かさないで見ることを3回繰り返します。
3. 右斜め上から左斜め下を見て、左斜め上から右斜め下を見ることを3回繰り返します。
4.寝転んで天井を見ます。次に鼻のうえを見ます。これを3回繰り返します。
これ以外にも普段から空を見る、高い木のてっぺんを見る、水平線をみるなど遠くを見る様に心がけましょう。
眼球の動きを改善して、ヒザの痛みを改善させましょう。

鳥取県米子に1973年に創業した、国際基準カイロプラクティックを行う「中塚カイロプラクティック」院長。慶応義塾大学にて社会心理学を学び、後に米国ナショナル・カイロプラクティック大学大学院(現NUHS)に留学しDoctor of Chiropracticとなる。国際スポーツカイロプラクティックドクターのディプロマも取得し、アスリートのパフォーマンス向上のための技術や知識を豊富に有しています。
一般社団法人日本カイロプラクターズ協会元会長、
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