腰痛がひどくて… でも病院に行くほどでもないし…
国民生活基礎調査では、腰痛に悩む人の数は1200万人といわれ、実に10人に1人 が悩んでいると言われています。
おそらくあなたも、腰痛に悩んでいる一人ではないでしょうか。
しかし、日本整形外科学会のガイドラインでは「非特異性腰痛」、つまり「原因がわからない腰痛」が全ての85%と言われています。
病院に行っても原因不明なのですから、腰痛に悩んでも適切な対処方法がなく困っている人がたくさんいらっしゃるのです。
この記事では、腰痛にお悩みのあなたに「腰痛が引き起こされる原因」を専門家の立場からわかりやすく解説してみようと思います。
「腰痛の種類」にはどんなものがあるのか知りたい方は、こちらの記事をあわせてご参考にしてください。
ライフスタイルが原因の腰痛
腰痛の原因は外傷によるものもありますが、大半の腰痛はライフスタイルです。
そのため一時的に症状が緩和しても、ライフスタイルが変わらなければ症状が悪化してしまいます。どのライフスタイルの問題があるかを知ることは腰痛克服には欠かせないことなのです。
ライフスタイルは過労、寝不足、ストレス、食事、姿勢によって腰痛が起こるものがほとんどです。これらの原因について一つ一つ説明していきましょう。
ライフスタイルが原因の腰痛① 過労
無理をすることが当たり前になっている方が腰痛になられる原因です。自分の状態を無視して、目の前にある仕事を片付けるような仕事の仕方をしていると身体の限界を超えて無理になってしまいます。
残業、休日出勤、草取り、草刈り、ガーデニング、庭木の剪定、雪かき、大掃除、大片付けなど無理を続けているようなことが腰痛を引き起こします。
同じ姿勢を長くしたり、負担のかかる作業を長時間すれば、特定の筋肉に過剰に負荷をかけることになるので、どなたでも悪くなるものです。若い人でも男性でも余り関係ありません。
普段しないような作業も要注意です。換気扇、お風呂、トイレ、ガラス窓拭きなどの家事でも負担がかかることが多いものです。ほどほどでやめるというのが大切です。
たしかに、家事をやっているときに腰を痛めることが多い気がするわ!
ライフスタイルが原因の腰痛 ② 寝不足
寝不足でも腰痛になるんですね…
睡眠は多くの人が単に休んでいるんだから、少々少なくとも睡眠の質が良ければ大丈夫と思われます。質も量も重要です。
睡眠を取っていても浅かったり、時間が短かかったりすると身体が緊張します。慢性的に寝不足になると関節や筋肉が硬化していきます。柔軟性がなくなって腰痛になるようになります。
ペットや子供と一緒に寝たりするのも、時間はしっかり取っていてもなかなか熟睡になりません。
伴侶がいびきをかかれるとか、夜中に介護をしなければならないという状況があっても睡眠が十分でなくなります。いくら慣れているように思われても、3交代勤務などの場合には、昼になかなか眠れないからと言って遊びに行かれたり、作業をしたりされるのは危険です。7時間程度の睡眠は必要です。それ以下がいつも当たり前になっているという方は要注意です。
睡眠はただ休めているだけではありません。日中に使った身体の修復を夜の間にしているのです。修復する時間が十分でなければ問題が起こるのは時間の問題となるでしょう。
ライフスタイルが原因の腰痛 ③ ストレス
軽くみられるものの一つはストレスです。
社会人によく見受けられるストレス
みなさんがよくご存じのストレスは、こんなものがありますよね。
一方で、 余り意識されないストレスもあります。
こういうことがストレスだと聞かれると驚かれることでしょう。
先ほど睡眠について説明しましたが、睡眠はストレスがあるときほど余計に必要になります。でも多くの方がストレスがあるときには睡眠が短くなります。また、ストレスがあるときには胃腸の働きが落ちます。しかし、ストレスのあるときほど暴飲暴食になりやすいものです。
ストレス解消にアルコール三昧をされるというのは非常に身体に辛く当たることになるのです。それがまたストレスになっている場合もたくさんあります。
じっと動かないような姿勢で作業している人はストレスは少ないと思われる方も多いですが、動かないことがストレスになります。それが原因でたくさんの問題が出来ます。努めて適度に動くことが必要です。
ライフスタイルが原因の腰痛 ④ 食事
食事が問題になると思わない方がほとんどです。身体のエネルギーは臓器も筋肉も脳も血糖によって動いています。ですから血糖の供給が少なかったり、低くなっていくと身体は非常にストレスを感じるようになるのです。以下のことは問題の原因になる可能性があることです。
アレルギーのあるものを食べること。グルテン(小麦)をとること。カゼイン(牛乳)を飲むこと。アルコールの飲み過ぎ。甘いものをたくさん食べること。カフェインをとること。外食を多くすること。食事を抜いたり、食事の間隔があくこと。
例えすぐに問題は出なくても、つけをしているような感じです。いつかまとめて払うかのように腰痛がやってきます。身体に食事の負荷がかかると特定の筋肉のアンバランスを作ります。そのため身体を支えきれなくなって腰痛を起こすようになるのです。
ライフスタイルが原因の腰痛 ⑤ 姿勢
姿勢が悪いときには、関節の柔軟性がなくなり、神経の流れが妨げられるようになります。神経の流れが妨げられると筋肉のアンバランスが起こり、特定の筋肉が働かなくなることで痛みが出るようになります。
姿勢が原因で起こる腰痛の3つのタイプ
姿勢が原因で起こる腰痛もあるんですよ。
いずれも身体が柔軟性があるうちは症状が出ません。柔軟性がなくなって、無理をしていると症状が出るようになります。
一度からだが柔軟性がなくなると自分で柔軟性を取り戻すことが難しくなります。そんな時にはカイロプラクティックの矯正により、改善することが出来ます。
お心当たりの方は是非当院にご相談ください。
またこれらの3つの症状に関してはこちらのリンクにまとめていますので、是非合わせてお読みください。
→腰痛の原因は姿勢だった。3つの原因を知って腰痛を克服する
危険な腰痛の原因
「危険な腰痛」というのも存在します。
詳しく説明していきますね!
重要なことは自分の腰痛が重篤な問題かどうかです。
以下に当てはまるような症状があれば、重篤な疾患がある可能性があるので、速やかに医療機関を受診して欲しいと思います。
これらの症状があれば必ず重篤な問題があるとは限りませんが、腰痛以外の病気が原因である可能性があるものです。
不安視しすぎる必要はありませんが、検査を受けて心配を無くすことは大切です。
こういう重篤な問題が無いとすれば、ほとんどが機能的な問題といえるでしょう。
腰痛の原因がわからないことがある!?
腰痛になると、病院に行くという人は多いです。それは、重篤な病気の発見にもつながるため、大切なことです。
ですが、腰痛のほとんどは機能的なものが原因で、それは病院でみてもらっても「異常なし」と言われてしまうことがほとんどです。
「一応レントゲンを撮りましょう」と言われ、レントゲンを撮ってもどこにも異状が無く、痛み止めをもらって帰るだけ、という経験がある方も多いのではないでしょうか。
この「どこにも異常は無い」と言われる場合には、「検査をした画像診断を見る限りでは異常が見つからない。」という意味なのです。
痛みをなんとかしてもらいたくていっているのに、何もしてもらえなかった。健康のスペシャリストが居られる病院に行って、どうしてそんなことが起こるかと思われるかもしれません。
病院で見ているものは病理と呼ばれる変化が組織に起こっているかどうかを見ています。しかし多くの場合に腰痛は機能的な問題で、骨などには変化はないが機能が落ちていることが原因でなっています。
そのため、画像診断の検査だけではほとんどわからないのです。
本当は機能の検査が必要です。この機能の検査はほとんどされないために、病院で分からなかったということが起こるのです。
カイロプラクティックでは、最初に様々な検査を行うため、「病院でみてもらうべき腰痛」と「機能的な問題が原因でカイロプラクティックで改善できる腰痛」を見分けられます。
あなたの腰痛を改善できる可能性が高いので、ぜひ当院のカイロプラクティックを受けてみてください。
腰痛を予防するには、腰痛の原因を知ることから!
毎日の姿勢や食生活、睡眠などに意識して、腰痛知らずの健康を維持しましょう!
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