病院に行くほどではないけど、調子が悪いという人は非常に多くあります。
そのうち良くなるだろうと考えて、そのままにしてしまわれることがほとんどです。
実際にそういうときに病院で診てもらっても、検査には何も出てこず、「疲れているんでしょう、よく休んでください」といわれることが多いものです。
中にはかなり悪いと感じるものの、検査に出ないのでわからないという方も決して少なくありません。
そういう方は本当にお困りです。
どうにもしようがないからです。
そんな状態と肩こりが実は密接な関係があると聞かれると驚かれるかも知れません。
今回は、体調不良と肩こりの関係について考えてみたいと思います。
体調不良と肩こりが関係あるんですか?
そうです。30万人の施術実績のある中塚カイロプラクティック研究所代表の私がご説明しましょう。
体調不良
現代の医学は非常にシンプルな考え方で、人の身体にアプローチしています。
検査して問題があれば、病気で、検査して異常を見つけなければ健康というような、白黒をつけるような考え方です。
どこかの数値が上がっていれば、それを低くするような薬を使いましょうと考えられるのが普通です。
しかし、人間の身体はそこまで単純ではありません。
一人一人が状態が違っています。
ですからすべてを数字で判断するのはなかなか難しいことです。
人の状態はもっと灰色の部分が多くあるでしょう。
検査をして陽性になるのはグレーが濃くなって黒に近づいたときです。
グレーが薄い場合には検査で陽性にならないためにわからないことが多いのです。
この薄いグレーの時が体調不良になっている時です。
なんとなく調子が悪いけど、いろいろなことが出来ないわけではないという状態です。
本当はこの薄いグレーの間に検査が陽性になれば、ひどい病気になる前に対応が出来るのですが、病気にならないと検査に出ないというのが歯がゆいところです。
残念ながらそのために病気になるのを待っているような感じです。
調子悪いけど、どこも悪くないとお医者さんに言われたことがあります。
そういわれる人はとても多いですよ。
肩こりと体調不良
多くの病気は、精神的ストレス、化学的ストレス、身体的なストレスが長く続いたために身体の適応の結果として起こっています。
身体はストレスがかかると反応として血圧を上げたり、血糖値を上げたり、心拍数を早くしたり、消化器系に送る血液を減少させたりします。
これが短期間であれば、ストレスがなくなった際に、元通りになれます。
しかし、同じ状態が長く続くと、身体はそれに適応しようと一生懸命になりますから、関連する臓器を肥大させたり、萎縮させてそれに適応するようになります。
その結果、高くなったり低くなった数値は元に戻らなくなってしまいます。
その頃にはストレスに身体が対応できなくなって疲弊期と呼ばれる状態に陥ってしまいます。
ここまで来ると臓器は簡単に元に戻ることが出来なくなります。
肩こりはねこ背で運動不足の結果起こります。
脊柱がねこ背になって動きがなくなるとその影響で自律神経のバランスが崩れて、いろいろな問題が出るようになるのです。
肩こりと体調不良のメカニズム
自律神経は交感神経と副交感神経からなっています。
交感神経は興奮して身体を戦闘状態に備えようとする神経です。
一方副交感神経はリラックスし、修復しようとする神経です。
特に内臓に神経支配を送っています。
自律神経というのは名前の通り、私たちが自分の意思でコントロールできないものです。
ストレスがかかると交感神経が優位になって戦闘状態にしますし、夜などリラックスして身体を修復するときには副交感神経が優位になるのです。
自律神経は脊柱の横を通っているので、脊柱の影響を受けるのです。
しかし、肩こりになってねこ背になり、背骨が動かなくなると自律神経が適度の刺激を受けなくなって、バランスが崩れてしまいます。
特に動きの悪い脊柱のレベルと特定の臓器が関連があるため、特に動きが悪くなるレベルと関連する臓器が問題を起こすようになります。
それが機能が落ちている理由です。
機能が落ちているので、求められている必要な機能を十分に果たすことが出来ないために不調を感じてしまうのです。
肩こりと体調不良の危険
一番の問題は、体調不良が通常の検査でわからない点です。
そのために調子が悪くても病気と認定されないのです。
また、何らかのストレスの結果として起こっている症状であれば、そのストレス源を取り除いたり、改善しなければ、いつもまでも問題が続くことになってしまうのです。
しかも臓器はだんだん適応する能力が落ちてきますから、症状は悪化してくるようになるのです。
同様に肩こりでねこ背が姿勢化して自分で改善できなくなってしまっていると特定の臓器に現れる不調も対応することが出来なくなるのです。
例えばセロトニンは脳の中で働く神経伝達物質です。
セロトニンは感情や気分のコントロールや精神の安定に深く関わっています。
これが不足すると心のバランスを保つことが難しくなるのです。
ストレス障害ばかりでなく、消化や排便、体温調節など様々な働きに関わっています。
このセロトニンは腸管で作られています。
ですから自律神経のバランスが崩れて胃腸の働きが落ちているときにはセロトニンが不足することがあるのです。
調子が悪くて精神的にも問題が出てくるのはこういうことにも関係があるのです。
ねこ背で臓器が悪くなることもあるんですね。
それに気がつかないことが多いから、改善しないんですね。
肩こりが体調不良の原因の場合
これまで見てきたように肩こりの原因であるねこ背をそのままに放っておくと様々な体調不良に悩むことになります。
ねこ背はできるだけ早く改善することが必要なのです。
そういうときにとても役に立つのがカイロプラクティックです。
カイロプラクティックはねこ背で問題になるサブラクセーションと呼ぶ関節の機能異常を取り除くことが出来ます。
その結果、神経の流れが整い、筋肉のバランスがとれ、血流が良くなることによって姿勢が改善します。
姿勢が改善すると脊柱も動きが格段に良くなりますから、脊柱の脇を通っている自律神経の働きがバランスがとれるようになります。
内臓の調子が良くなり、気分のも改善します。
そういう意味で病院の検査でわからないの体調不良があるときにカイロプラクティックを利用するのは理にかなっています。
体調不良で苦しむことなく、元気でいられるようにカイロプラクティックを利用されてはいかがでしょうか。
胃の不調、めまい、吐き気、手のしびれ、寝違い、「うつっぽい」と言われました。
食事をするとお腹が張った感じになるので、昔のようにお腹いっぱい食べることがないとはなされました。
夜も調子が悪いので、家で子供の相手をするのが辛く、早く帰らないようにわざと残業すると言われました。
テレビとか映画とかもずっと見ているのが辛く、最近は見なくなったと言われました。
お休みの日でもただ横になってゴロゴロするばかりで、そうしていたからといって元気になるわけではないし、不調感だけを実感していると言われました。
Fさんは顔色も悪く、唇の色も紫色で、血液の循環も良くない感じでした。
首の可動域も制限があり、伸展は痛みを伴いました。
ねこ背があって、肩甲骨の間に頂点が来るようになっていました。
腰も前弯がなくなり、後弯していました。
脊柱の起立筋は硬く緊張していて、頚部の筋肉は非常に硬化していました。
カイロプラクティックの施術で柔軟性を回復するようにしました。
1度の施術後でかなり気分が変わったと言われました。
5回の施術後にはやる気が出てきて、テレビとか映画や本を読もうという気持ちが出てきましたと話されました。
10回の施術後には、姿勢の感じが変わって、腰が立っているような感じになったと話されて、昔の自分が嘘みたいだと話されるようになりました。
肩こりの状態を放っておいて、ねこ背が姿勢化しているケースでした。
ねこ背がそのままになっていると様々な症状に悩まれます。
根本問題を解消することが問題の解決の早道です。
まとめ
肩こりの原因であるねこ背は問題の宝庫です。
ねこ背を積極的に改善するためにカイロプラクティックを使われることをお勧めします。
鳥取県米子に1973年に創業した、国際基準カイロプラクティックを行う「中塚カイロプラクティック」院長。慶応義塾大学にて社会心理学を学び、後に米国ナショナル・カイロプラクティック大学大学院(現NUHS)に留学しDoctor of Chiropracticとなる。国際スポーツカイロプラクティックドクターのディプロマも取得し、アスリートのパフォーマンス向上のための技術や知識を豊富に有しています。
一般社団法人日本カイロプラクターズ協会元会長、
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