腰の調子が悪くなっていやな思いをした人が体操をしたいと思われることがよくあります。
腰痛になって初めて何とかしようと体操を探される人も多くあります。
でも、みなさんが一体どんな体操がよいのだろうと思われるでしょう。
調べれば、無数の体操が存在しています。
どれがよいかを選ぶのはなかなか骨の折れる選択です。
中には、同じ腰痛体操といっても全く逆のことをする体操もあります。
それだけに自分の判断で体操しようと思うと若干不安になるものです。
今回は腰の体操について書いてみたいと思います。
二度といやな思いをしたくないので体操したいんですけどどうしたら良いんでしょうか?
30万人の施術実績のある中塚カイロプラクティック研究所代表の私が解説しましょう。
腰の体操?
体操を考える方は、ほとんどの場合がこういう問題があった。
それを改善するにはどうしたらよいだろうと考えられます。
腰が痛い、これを改善するにはどんな体操が良いだろうかと考えられる訳です。
リズミカルな体操、ゆっくりと行う体操、辛くない体操、辛い体操、覚えやすい体操、複雑な体操など非常にたくさんの体操が世の中には存在します。
皆さんが体操を考えられるときには「運動不足」「血行不良」「柔軟性がなくなった」「筋肉が弱い」などがあります。
それを克服したいと思われるわけです。
どれも正しいかも知れないし、どれにも当てはまらないかも知れません。
人それぞれライフスタイルも違いますし、問題も違います。
それを一つの体操でカバーしようとするには無理があるのです。
正しい体操の仕方の一番は、今何が問題なのかを知ることです。
腰痛の場合には姿勢習慣が原因になることが多いです。
姿勢習慣でどんな問題が出来ているかを知ることがなければ、その問題を克服することは難しいのです。
腰の体操が価無い理由
多くの雑誌や書籍、テレビやインターネットには体操があふれています。
その中からこれが良さそうと始めてみてもよくなるはずはありません。
体の柔軟性がなくなっているときには、一生懸命行っても、動かないところは動かないままです。
その上下の部位が過剰に無理をすることになります。
だから、「体操続けているけど改善しない」「体操続けていたら悪化した」ということが起こってくるのです。
また、姿勢習慣を改善することなく、体操だけしても余り変わることがないのは無理がありません。
穴の開いたボートの水を掻き出すのに、水を掻き出す前に穴を塞がなければ船が沈んでしまいます。
問題の原因を解決しないで体操だけしても意味が無いのです。
また、体操をするときに、腰椎が後弯になっているのに一生懸命前屈しておられてもよくなりません。
そらせるような運動が不可欠です。
逆に腰椎の過前弯がある方であれば、前屈をしなければ意味がありません。
問題に合わせてカスタマイズする必要があるのです。
隣の人がよかったから私もしてみようはこの場合当てはまらないのです。
人が良かったからまねをしてみるというのではだめなんですね。
そうですね。自分の問題に合わせた運動が必要ですね。
腰の体操が危険なとき
正しい体操を行うときには問題は少ないです。
でも、自己判断で体操を行うときには危険が伴います。
まず、腰痛が内臓から来るものだったり、重篤な問題だったりする場合です。
急速に悪化する場合もありますから注意が必要です。
外傷から始まっていたり、楽になるような姿勢が見つけられない場合、また理屈にかなわない痛みがある場合(夜寝ていて痛み始めたなど)は速やかに医療機関に見てもらうべきです。
また排尿や排便のコントロールが出来ない場合も速やかに医療機関に向かうべきものです。
よくある問題は、例えば腰椎の前弯がなくなっているような場合、前屈を一生懸命に体操としてやることは危険です。
椎間板に無用な負荷をかけるようになる場合もあります。
良かったり悪かったりの腰の不調を繰り返す内にある日から片側のお尻から太腿の後ろ側にしびれを感じるようになることがあります。
症状のひどさに悲鳴を上げたくなるような方もおられるほどです。
そうならないように早い内に自分の問題を国際基準のカイロプラクターに相談してほしいと思います。
腰の体操を知りたいときにカイロプラクターが役立つわけ
腰の状態を自分で知ることはすごく難しいことです。
病院やマッサージをするような所でも腰の状態を教えて貰えるところは少ないです。
腰痛の施術が決まっている場合が多く、一人一人に合わせて施術するところは少ないからです。
国際基準のカイロプラクターは姿勢の専門家です。
どのような腰つきになっているかをアドバイスできます。
それに合わせて必要な体操を教えてくれるでしょう。
何よりも腰の歪みや柔軟性を回復するためにカイロプラクティックの施術は大きな力を発揮します。
柔軟性を回復しないまま体操をするのは効果的でないばかりか、痛めることにもつながります。
関節の配列異常、関節の機能異常であるサブラクセーションは、薬やマッサージではよくなりません。
カイロプラクターだけがそれを取り除くことが出来るのです。
カイロプラクティックで施術を受け、適切な体操を教えてもらい、熱心に体操をされることによって、腰痛知らずの健康な体を手に入れることが出来るようになります。
Mさんは半年前腰痛になってから体操をしてみようとストレッチをされるようになりました。
インターネットの腰痛体操を参考にされたといわれました。
腰椎を前屈するような腰痛体操を一生懸命されていました。
やってもやってもよくならないばかりか、だんだん悪くなうような感じだったといわれました。
なんとかしたいと思って来院されました。
腰を見ると腰の前弯が全くなくなり、後弯気味になっていました。
家庭での姿勢を聞くとこたつでの生活で、座椅子を使っているといわれました。
「ちゃんと背中に背もたれが当たっていますか?」と尋ねると
「最初は当たっていますが、だんだんお尻がズレてきてヘソが天井を向くようになります。」といわれました。
「そのまま寝てしまわれることもあるでしょう?」と尋ねると
「わかりますか。必ずといっていいほど寝てしまいます。」といわれました。
Mさんはご自分では腰の前屈が出来るから、腰の柔軟性があると思っておられましたが、腰の伸展は全く出来ませんでした。
腰椎を前弯するように腰を後ろから前に押すとものすごく抵抗がありました。
脊柱の両脇の筋肉も固くなって、柔軟性がなくなっていました。
カイロプラクティックの施術でなくなっていた腰椎の前弯が回復するようにしました。
だんだん悪くなっているのは、余計前弯をなくすような体操をしておられたからだと説明しました。
正しい体操の仕方をお教えして、今までの体操をやめるようにお勧めしました。
また、こたつに座椅子の生活を変えるようにお勧めしました。
続けていたらどうしてもおへそが天井を向くような形で座るようになるからです。
しばらく施術すると腰椎の前弯が戻ってきました。
また背骨の筋肉も柔らかくなって、長い時間座ったり、立ち上がったときにとても腰が楽になったといわれました。
間違った体操をしたために、腰の状態が悪化したケースでした。
害がなさそうに見える体操でも悪化する原因になる場合もあります。
ちゃんと腰のことを理解した人から適切なアドバイスを受けたいものです。
まとめ
腰のために体操をすることはとても大切なことですが、自己判断で体操をするとよくならないばかりか悪化することもあります。
国際基準のカイロプラクターに相談することによって、適切な体操のアドバイスや施術を受けて柔軟な体を取り戻すことが出来るようになるでしょう。
鳥取県米子に1973年に創業した、国際基準カイロプラクティックを行う「中塚カイロプラクティック」院長。慶応義塾大学にて社会心理学を学び、後に米国ナショナル・カイロプラクティック大学大学院(現NUHS)に留学しDoctor of Chiropracticとなる。国際スポーツカイロプラクティックドクターのディプロマも取得し、アスリートのパフォーマンス向上のための技術や知識を豊富に有しています。
一般社団法人日本カイロプラクターズ協会元会長、
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