突然のように腰に痛みが電気のように走る経験をされた方は決して少なくないでしょう。
ぎっくり腰は二度と経験したくない!
二度とぎっくり腰をしないためにはぎっくり腰を知る必要があります。
自分の思い込みでよいと思われることをしてもポイントがずれていれば改善に結びつかないかも知れません。
単に改善に結びつかないだけでなく、悪化につながることもあります。
改善するつもりで悪化してしまうこともあるのですから、気をつける必要があります。
今回は2度とぎっくり腰にならないために必要なことについて書いてみたいと思います。
この記事はカイロプラクティック臨床30万人以上を経験する私が説明します。
ぎっくり腰の改善とは?
そもそもぎっくり腰とは何でしょうか?
ぎっくり腰とは急性腰痛の総称です。
多少の例外はありますが、ほとんどのぎっくり腰は腰椎の側弯が原因となっています。
側弯のために腰椎の関節が硬化しています。
痛みは非常に強くて、経験したことのない方は理解できないかも知れません。
疲労があって、中腰から起き上がる瞬間に、何気ないことで痛みが出ます。
側弯の頂点をなす第3腰椎の上下が引っかかったようになります。
関節の引っかかりを改善して、柔軟性をつけてもらえば痛みは3-4日でなくなります。
ただ、本当の意味での改善は姿勢習慣に気をつけなければ、同じことを繰り返しますから、それをして初めて本当の改善といえるでしょう。
悪い姿勢が癖になっていると、またぎっくり腰になってしまいますよ
ぎっくり腰を自己流の思い込みで改善するのは危険?
自分の状態がどうなっているかわからないという人がたくさんおられます。
特に病院ではここが問題ですといわれることが余りありません。
レントゲンで確認して「問題はありませんので薬を出しておきましょう。」といわれます。
これはメディカルにおいては姿勢が原因でぎっくり腰が起こるという概念がないからです。
現代の医学では関節の機能異常を見つけることが出来ないというのも問題です。
そのために放置してあったり、自己流で改善を目指そうとされます。
体は偶然に何かの症状を起こしてくることはありません。
意味があるのです。
それをどういう意味か知らないまま放置することはさらに大きな症状に結びつくことになります。
また自分の考えで改善しようとすると誤ったことをして傷めることになります。
体に良いことはいつやってもよいとは限りません。
ジョギングは良いことであっても病み上がりにいきなりでは問題があります。
「捻挫は走って治せ」といった駅伝のコーチがありましたが、ナンセンスです。
根性論では問題は解決しません。
ストレッチやヨガ、マシーントレーニング、ジョギング、太極拳、ウォーキング、エアロビクス、ピラテス、ウェイトトレーニングなど今まで自分で改善しようとして悪化させた方はたくさんおられます。
体のことを知り、客観的な目を持つ第3者にアドバイスをもらうことが必要でしょう。
ぎっくり腰の改善に必要な対処
姿勢
ぎっくり腰の原因になる物はいくつかありますが、大きな原因は姿勢です。
自分の姿勢を考えてみましょう。
仕事の時、のんびりしたとき、車を運転するとき、寝るときなどどんな姿勢をしているか考えることです。
バランスの崩れた姿勢はバランスの崩れた体を作ります。
腰が丸くなるような姿勢、腰がCの字になるような姿勢、反り返ったような姿勢が腰の痛みを作ります。
この中で腰が側弯を起こすような姿勢はぎっくり腰の原因となります。
寝不足や疲労もぎっくり腰の原因になります。
腰が痛くなる時には元気なときにはなりません。
通常疲労が必ずあるものです。
睡眠を十分に取ったり、休みをのんびりしたりすることは回復には欠かせません。
体の柔軟性
これは軽い場合には体操でもなんとかなります。
その姿勢を改善するようなストレッチが必要です。
大概は右の側屈をすることが必要です。
カイロプラクティック
「体の柔軟性」と重なりますが、体の柔軟性は関節が動かなければ回復できません。
マッサージや薬では回復できません。
関節の動きを改善できるカイロプラクティックが必要なのです。
ぎっくり腰の改善にカイロプラクティックが出来ること
多くのぎっくり腰が姿勢からなるものであると書きました。
特に腰に側弯があるときに電気が走るような腰痛が出ます。
これは腰が側弯を起こして柔軟性がなくなり、神経の流れが悪くなり、筋肉がアンバランスになっているために起きます。
カイロプラクターは関節の機能異常、関節の配列異常、つまりサブラクセーションを取り除くスペシャリストです。
またライフスタイルや姿勢の問題をきちんと確認して話が出来るのも国際基準のカイロプラクターの特徴です。
そういう客観的な目を持つ第3者に自分の体や状態を見てもらうと、自分の問題が明らかになります。
自分の問題がわからないと痛みはなんとかなりますが、また無理をしたら同じ電気の走るような痛みを経験することになるのです。
ぎっくり腰の改善のために、カイロプラクターほど頼もしい味方はいないのです。
27歳会社員女性Mさんのケース
Mさんはかがんだ姿勢をしたときにぎっくり腰になって動けなくなりました。
3日ほど会社を休むとなんとか動けるようになりました。
もうあんな痛い思いはしたくないとストレッチを始めました。
初めて3日ほどしてストレッチをしたときに股関節を痛めました。
足を引きずらないと歩けなくなりました。
そこで途方に暮れて、友達に相談したところ紹介されて来院されました。
最近、腰が重くなったなと感じていたそうです。
危険な感じがしていたけど特に何もしていなかったそうです。
物を取ろうとかがんだ瞬間に電気が走ったようになって、立てなくなりました。
なんとかしたいという気持ちでストレッチをDVDを見ながらしたそうです。
すると気持ちがよかったのですが、股関節を開いてするストレッチをしたときから股関節が痛みが止まらなくなりました。
歩くにも不自由になったそうです。
仕事が急に忙しくなって、夜寝る時間が遅くなっていたようです。
椅子に座っている時間が長く、いつも椅子の端に座って足を組んでおられました。
お休みの日には日頃出来ないことがたまっていて、いろいろなことをするとあっという間に一日が終わってしまうと話されました。
右の股関節をまっすぐに伸ばすことが出来ず、伸ばすと痛みが走りました。
腰にははっきりとした関節の機能異常があり、骨盤は左右で大きく歪んでいて、大腿の筋肉も左右で力の入らない筋肉が出来ていました。
脊柱の筋肉も非常に固く柔軟性がなくなっていて、これではストレッチは厳しいと思う状態でした。
柔軟性がない状態でストレッチをしたことが原因で、痛みがなくなっても体は全く柔軟性がなかったことを話しました。
会社で足を組んで浅く腰掛けることで、骨盤や腰椎の歪みが出来ていることを説明しました。
姿勢を変えることと睡眠をきちんと取ることを勧めました。
側屈の体操をアドバイスして、してもらうことにしました。
ストレッチは柔軟性が回復するまでお預けとしてもらいました。
カイロプラクティックの施術で腰椎、骨盤の歪みを取り除いて、筋肉のバランスを取りました。
初回の施術で股関節が伸びるようになり足を引きずることがなくなりました。
6回ほどの施術で関節は動きを取り戻し、筋肉がバランスがとれました。
ストレッチを始めてよい旨をお伝えするととてもうれしそうな笑顔になりました。
その後様子を見守りながら、施術をして、姿勢がご自分でもわかるほど変わられました。
Mさんは若かったので非常に結果が出るのが早かったです。
これがもう少しお年を召した方だともう少し時間がかかったことでしょう。
自分でぎっくり腰の改善をと思われたわけですが、客観的に見ることの難しさを再認識したケースでした。
誰か客観的に見ることの出来るコーチがいれば痛い思いをすることはなかったのにと思います。
まとめ
ぎっくり腰になってなんとかしたいと改善を考える方はたくさんいます。
しかしポイントがわからないために、よくするどころか悪化するようなこともたくさんあります。
自分の状態を客観的に見るためにカイロプラクターは非常に大きい力になります。
あなたもカイロプラクティックで、腰痛知らずの体を手に入れませんか。
鳥取県米子に1973年に創業した、国際基準カイロプラクティックを行う「中塚カイロプラクティック」院長。慶応義塾大学にて社会心理学を学び、後に米国ナショナル・カイロプラクティック大学大学院(現NUHS)に留学しDoctor of Chiropracticとなる。国際スポーツカイロプラクティックドクターのディプロマも取得し、アスリートのパフォーマンス向上のための技術や知識を豊富に有しています。
一般社団法人日本カイロプラクターズ協会元会長、
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