最近は健康に関心が高い人が増えているせいか、健康グッズがいろいろ発明されています。
広告を見ると非常に効果があるように書いてあるし、コマーシャルを見ると買わなければ損と思うようなものもあります。
そんな健康グッズ、でも知らないで使って、悪くなってしまうこともよくあります。
そんな健康グッズのいくつかを書いてみましょう。
骨盤ベルト(産後)
ある方が出産された後、股関節の痛み、腰痛を訴えてやってこられました。
その方は、産婦人科にお勤めで、その医院でも勧めている骨盤のベルトを使っておられました。
その骨盤ベルトをしていてそんな問題が出るとは思えない状況なのに症状が結構ひどくなっていました。
骨盤ベルトを実際に装着してもらいました。
すると非常にきつく装着しておられて、股関節も動かすことが出来ないほどでした。
閉めすぎで、かえって骨盤に問題を起こしてしまっているケースでした。
ほかでもなく骨盤ベルトの装着ミスでした。
骨盤クッション
別の方が「今姿勢をよくする骨盤クッションのようなものを使っています?いいでしょうか?」と質問されました。
座っているとつらくなってくるということでした。
早速その骨盤矯正クッションを持ってきてもらって、椅子において座ってもらいました。
私から見ると3cmくらい前すぎる感じに見えます。
その状態で、様々な筋肉の筋力をチェックしてみました。
すると今まで強かった筋肉が皆、弱くなります。その方自身驚かれました。
3cm後に座ってもらうと、弱かった筋肉は正常に戻りました。
やはり、使い方の問題でした。
テーピングスパッツ
運動をしている方が股関節の痛みで来院されました。
見るとテーピングスパッツをはいておられます。
結構タイトなテーピングスパッツです。
股関節を含めスパッツが動きを制限しているような状況でした。
もしかするとこれが原因で閉めすぎているかもしれないと考えました。
つけるのをやめてもらって、骨盤の動きを調整すると股関節の痛みがなくなっていきました。
骨盤ベルトも骨盤矯正クッションもテーピングスパッツも必ずしも悪いものではありません。
しかし、体に合っていなかったり、自己流であったりする時に、よくなるよりも悪くなることもあり得ると考えてください。
魔法の道具があればよいですが、そういうものは存在しません。
そういうものを上手に使ってこそ、本当の健康になれるということを知っていただきたいと思います。
アドバイス
- 周りに使っている人がいれば意見を聞きましょう。
- 衝動買いはやめましょう。
- 販売している人にマイナス面を聞きましょう。
- それがなければ困るかどうか考えましょう。
- 自分が使いこなせるかどうか考えましょう。
- 健康のスペシャリスト、カイロプラクターに相談しましょう。
鳥取県米子に1973年に創業した、国際基準カイロプラクティックを行う「中塚カイロプラクティック」院長。慶応義塾大学にて社会心理学を学び、後に米国ナショナル・カイロプラクティック大学大学院(現NUHS)に留学しDoctor of Chiropracticとなる。国際スポーツカイロプラクティックドクターのディプロマも取得し、アスリートのパフォーマンス向上のための技術や知識を豊富に有しています。
一般社団法人日本カイロプラクターズ協会元会長、
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