股関節が悪くて歩くときにギクシャクした感じになる方は結構な数おられます。
いきなりそのような状況になるわけではなく、腰痛を特に処置するわけなく、放っておいて股関節にも痛みが出るようになる方が多くあります。
腰痛から股関節に移行すると、股関節が体重を支える関節であるだけに、立って体重がかかるだけでバランスの悪い体は悲鳴を上げます。
それだけでなく関節は変な力のかかり方になっています。
骨は正常でない力のかかり方をすると変形が起こります。
そうなると加速度的に変形が進むようになります。
ひどくなってから何とかしようとすると改善に時間がかかったり、改善が難しくなったりします。
腰が痛みを出すようになったら、速やかに根本を改善することで、不必要な手術や入院を避けることが出来るようになるのです。
股関節が痛むと将来歩けなくなってしまうかと不安なんです。
30万人の施術実績のある中塚カイロプラクティック研究所代表の私がご説明しましょう。
腰痛と股関節痛なぜ?
腰痛が起こって、楽になるのを繰り返していると股関節痛を起こすようになります。
腰痛の原因は様々ですが、骨盤がズレるときに起こることは多いです。
骨盤のズレは股関節周りの筋肉のアンバランスを作ります。
そのために、筋肉に力が入らず、体を支えることが出来ない筋肉が出来ています。
その筋肉を使おうとすると痛みが走るようになります。
筋肉は硬化して柔軟性がなくなり、動きも制限を受けるようになっていきます。
腰も股関節も痛みが出ますが、股関節の方が痛みが余計に痛みを感じるようになって、歩けなくなっていきます。
腰痛から股関節痛になったら危険?
腰痛を放っておくと股関節が徐々に痛むようになっていきます。
多くの方が骨盤のズレがかなり大きくなっています。
筋肉のアンバランスが起こり、股関節の動きが制限されます。
そのときに痛みが出ないように、動かさないようにされます。
しかし関節の軟骨は、動きによってのみ栄養が行くようになっています。
動きが制限されると軟骨に行きにくくなるため、変性が起こるようになります。
変な力がかかるまま、変性の起こる要素があると間違いなく変性が始まります。
そのままにしておくと変形が起こり、股関節の動きはますます制限を受けるようになり、ますます動かさなくなります。
そうなると病院でレントゲンを撮ってもらうと
「関節の間がなくなって、変形が起こっています。
人工関節の手術が必要ですね。
10年以内に自分で歩けなくなりますよ。」
といわれるようになっていることでしょう。
人工関節を入れる手術は手術だけで200万から250万円かかります。
保険を使えば安くなりますが、入院期間も3週間程度かかります。
しかし、10年から15年程度で寿命が来ます。また入れ替えの手術が必要になります。
一度手術すればそれでいいというわけじゃ無いんですね。
腰痛と股関節痛があるときにどうする?
腰痛と股関節痛があるときにまず皆さんがされるのは、無理をしないようにすることです。
これは非常に大切なことですが、それだけでは、よくなるのは難しいです。
悪くなるには悪くなる理由があるので、何も変えることなく生活を続ければ、すぐにまた痛みが出ることでしょう。
痛み止めは次に試されることです。
一般的な痛み止めは痛みを改善するように働きかけているのではなく、痛みを感じなくするだけです。
また化学的な必要があって摂るわけではありませんから、体に負荷をかけます。
マッサージや整体も皆さんが試されるものです。
体が緊張するには緊張するわけがあります。
そこに負荷がかかる状態があるので、その部位に緊張が出てきます。
その緊張だけをとっても、その緊張が出る理由を改善しない限り、立ち上がった瞬間に緊張が出るようになります。
病院ではどうされる?
痛み止め、湿布、電気機械、最後の手段として人工関節の手術があります。
腰痛や股関節な痛みは構造的な問題である場合が多く、痛み止めはほとんど効果がありません。
それだけでなく、痛み止めは内臓に影響を及ぼすことも多く、そのための薬が必ず処方されます。
また、関節の軟骨の再生を妨げる働きもあり、痛みを抑えようとする一方で関節を悪くするのでは意味がありません。
湿布はよく使われますが、痛み止めが入っているものあり、かぶれたりすることもあります。
電気での施術も客観的に効果的だと証明されているものではありません。
人工関節の手術はほかのことが効果なかった場合の最終手段です。
手術ですから、必ず成功するとはいえず、後遺症が残る場合もあります。
成功しても、人工関節の寿命から10年程度で再手術することになります。
痛み止めは問題を改善しているのでは無いんですね。
そうですね。対処療法ということになります。問題を解決することが大切ですね。
カイロプラクティックはどう?
骨盤のズレから来る腰痛や股関節の痛みは、カイロプラクティックの最も得意とするものです。
サブラクセーションと呼ばれる関節の配列異常や関節の動きの異常をカイロプラクティックは効果的に改善できます。
サブラクセーションを取り除くと関節の動きが正常になり、神経の流れや血液の流れが改善されます。
そのことにより、関節を動かせるようになるために、関節の軟骨に栄養が届きやすくなります。
問題のあった関節が再生することもあります。
何より、問題を根本から改善するために、表面的な症状を抑えるのとは違います。
ライフスタイルのアドバイスなどから再発しにくくなる体にすることも出来ます。
65歳女性主婦Yさんのケース
Yさんは病院で人工関節を勧められましたが、手術が怖くて来院。
歩くのが不自由で、杖をつくように勧められました。
もともと腰が悪く、何度もぎっくり腰をしていましたが、少し安静にしていると楽になってくるのでそのままにしていました。
半年ぐらい前から股関節が痛みが強くなって、歩くのに支障を来すようになりました。
そこで病院に行くと股関節が変形していて関節の間が大分狭くなっていると人工関節を勧められました。
「このままでは10年経ったら、確実に歩けなくなっているけど、そのときに手術は難しくなっている。
今のうちにしなさい」といわれました。
Yさんは「人工関節」という言葉や「手術」という言葉が怖かったといわれました。
だから手術をしなくてすむなら、なんとしても改善したいと思われました。
畳の生活で、横になってテレビを見ておられました。
また、座るときには横座りでした。山の中にお住まいで自然と魚などは食べられることが少なくなっていました。
検査してみると骨盤は明らかなズレがあり、腰も柔軟性がかなりなくなっていました。
筋力もバランスが崩れていて、力が入らない筋肉がありました。
股関節の動きはとても制限があり、動かすと痛みを伴いました。
姿勢についてのアドバイスをして、青い魚を意識して食べるように勧めました。
また、股関節の体操をお教えして、一生懸命に取り組まれるようになりました。
カイロプラクティックの施術によって筋肉のバランスが変化し、8回ほどで痛みがかなり減りました。
続けて施術をされ、2ヶ月もするとほとんど痛みがなく歩けるようになられました。
1年したときには股関節や腰痛があったことはまるで忘れたようだといわれるまでになられました。
よくなっても1ヶ月に1度の施術を続けられました。
10年経ったときに、杖もつかずに歩いておられました。
86歳でYさんはお亡くなりになりました。
最後の1年は足が弱られたときに杖を使うようになられましたが、最後までご自分の足で歩かれていました。
股関節の痛みを手術しないですんだケースです。
忍耐強く施術を受けられましたが、例え、腰痛が進んで股関節の痛みを訴えられるようになっていても、カイロプラクティックが適切にお手伝いできます。
まとめ
腰痛がひどくなるとともに股関節に痛みを訴えられるようになる方は非常にたくさんおられます。
しかし、きちんと対応しておかなければ、非常に高価な人工関節を入れるための手術をすることになります。
そんなことを防ぐ意味でも、定期的なカイロプラクティックを受けることにより、健全な関節を維持できるようにしましょう。
鳥取県米子に1973年に創業した、国際基準カイロプラクティックを行う「中塚カイロプラクティック」院長。慶応義塾大学にて社会心理学を学び、後に米国ナショナル・カイロプラクティック大学大学院(現NUHS)に留学しDoctor of Chiropracticとなる。国際スポーツカイロプラクティックドクターのディプロマも取得し、アスリートのパフォーマンス向上のための技術や知識を豊富に有しています。
一般社団法人日本カイロプラクターズ協会元会長、
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