腰痛のある人が肩こりもあるというケースはよくあります。
しかしどちらもよくならず、辛いままという方も多くあります。
多くの場合に、悪くなったらどうしたら良いかわからないという方も多くあります。
いろいろ試したけれどよくならないと言われる方も多くあります。
一体なぜなのでしょう。
このなぜがわからないといつまで経っても、調子の悪い体がよくならないばかりか、徐々に悪化してしまうことでしょう。
そうならないためにもそのなぜを理解することは大切です。
今回は腰痛や肩こりがどのようなメカニズムや原因で起こるのか、なぜよくならないのかを考えてみたいと思います。
腰痛や肩こりはどうしてなるんでしょうか?
30万人の施術実績のある中塚カイロプラクティック研究所代表の私がご説明しましょう。
腰痛や肩こりの原因は
腰痛や肩こりの原因はいろいろありますが、一番大きな原因は姿勢習慣です。
姿勢習慣は徐々に体の柔軟性がなくなっていくために、自分ではなかなか変えることが難しいです。
それに加えて、過労、ストレス、寝不足、食事などの問題が加わると問題が悪化していきます。
このような状況をはっきりとさせなければ、一時的に休息をとって軽くなっても問題は再発します。
残念ながら、現代の西洋医学ではこのようなライフスタイルによる問題は概念として大きなものと考えられていません。
そのために、形上で変化がないものや検査で陽性にならないものが出てしまいます。
そのときには異常なしと言われますが、検査した部分では異常を認められなかったという意味で、異常が無いわけではないのです。
ほとんどの腰痛や肩こりが姿勢習慣が悪くて、腰椎、頚椎の動きが変わってしまい、特定の部位に無理をかけることから徐々に柔軟性を失ってしまいます。
それが体型になってしまうといつも痛みやコリに悩まされることになるのです。
異常が無いというのは、した検査では異常が見つからないという意味なんですね。
腰痛や肩こりで薬を使う?
薬の働き
「薬を出しておくので、様子を見てください」といわれることはよくあります。
しかし、この薬は原因を取り除くものではなく、症状を抑えるだけのものです。
もちろん姿勢が変わるわけではありません。
痛みを感じにくくする薬
体が痛みを感じにくくするものである場合はほとんどです。そのために例え一時的に軽減しても、必ずまた悪くなってしまうのです。
副作用がつきもの
さらに薬の場合、一番よく処方されるNSAIDはいわゆる痛み止めです。
胃腸の調子が悪くなったり、肝臓や腎臓の不調を起こしたりします。
一番の問題は椎間板の再生を妨げることです。
痛みと引き換えに関節をだめにしてしまうのでは何のために薬を使っているかわかりません。
例え、薬局で売っているような薬であっても、副作用は無縁では無いということを知っておいてほしいと思います。
腰痛や肩こりでマッサージはどう?
例えば肩こりが姿勢から来るものだとすると、頚椎が前方に倒れていくことによって首肩の筋肉が頭を支えていくために緊張します。
その緊張した首や背中を緩めてやるとさらに首が倒れ、余計に緊張が強くなってしまいます。
筋肉が緊張するには緊張する理由があります。
その緊張する理由を考慮することなく、マッサージをするのではよくなるはずがありません。
単なるマッサージは肩こりを改善することが難しいのです。
総合的に見ていくことがとても大切なのがお分かりになると思います。
原因が何で、どのようにして原因を取り除くかという視点がなければ、肩こりや腰痛から解放されることはないのです。
マッサージすると悪化することもあるんですね。
腰痛や肩こりをそのままにしますか?
いろいろ試したけど、腰痛も肩こりもよくならないから、そのままにしておくという方も決して少なくありません。
しかし、そのままにしておくと多くの場合、姿勢などの悪化によってさらに問題が深くなっていきます。
現に問題をそのままにしていましたという方が、重症になってみえることがとても多くあります。
そうなってから改善しようと思うと非常に時間がかかるようになります。
家で煙が上がって、火災報知器が鳴り出して、うるさいので電池を抜いてそのままにしたようなものです。
火事は消えていませんから、音が鳴らなくとも余計に火の手は大きくなってしまいます。
消火にもっと時間も労力もかかるようになります。
問題が起こったら早めに対処するべきです。
腰痛や肩こりでカイロプラクティックを使う理由
姿勢が腰痛や肩こりの原因であることが多いといいました。
姿勢を改善するのにカイロプラクティックは最適なのです。
カイロプラクティックは関節の配列の異常や動きの異常であるサブラクセーションを取り除くスペシャリストです。
つまり姿勢を改善するスペシャリストといってもよいのです。
さらに、ライフスタイルについてもたくさんの知識を持っていて、問題を見つける手助けをしてくれます。
客観的に自分の生活を振り返る際に、ライフスタイルをよく理解しているカイロプラクターの助けを得るのは非常に大きな助けを受けることになるでしょう。
問題が再発しないように、腰痛や肩こりから解放されるためにも、カイロプラクティックの門を叩いてみてはいかがでしょうか。
35才営業男性Sさんのケース
Sさんは腰痛や肩こりがよくあって、いつもマッサージにいったり、薬でしのいでおられました。
ある日、急に足に痛みが出るようになって病院に行かれました。
椎間板の問題といわれましたが、薬をもらって飲んでもよくならなかったそうです。
知人に紹介されて来院。
営業で外回りが多いので、合間にマッサージはよく行っておられました。
その場はよくなったような気がするけど、すぐにまた元に戻るといわれました。
ひどいときには市販薬を飲んだりするけど、余り効かないといわれます。
車に乗られることが多く、調子が悪いのでシートをすこし倒して運転しておられました。
姿勢は首も腰も丸くなっていました。
家でもソファーでヘソが天井を向くようにしてテレビを見たり、携帯を見ておられました。
睡眠は大体5時間。
時々車のシートを倒して寝ることがあると言われました。
食事は朝抜きで、昼夜がっつり食べられます。
アルコールも飲まれない日はなく、飲まれる量も結構多めでした。
たばこも1箱半は吸っておられ、顔色もあまりさえない状況でした。
最近体重が増えて、スーツが合わなくなっていると言われました。
マッサージによく行っておられるせいで、皮膚が硬くなっていました。
軽いマッサージはしてもらった感じがしないので、いつもとても強くマッサージしてもらうと言われました。
運動はほとんどしておられず、車ばかりで歩かれることがほとんど無いとのことでした。
体は硬く、頸椎や腰椎の前弯がなくなり、立った姿勢も極端に悪くなっていました。
カイロプラクティックの施術をして、体の柔軟性を取り戻すようにし、腰椎と頸椎のカーブを回復するような体操をお教えしました。
睡眠時間を増やし、たばこも手持ち無沙汰の時に吸うのを減らすようにお勧めしました。
きちんと食事をとるようにして、アルコールを摂らない日を作るように勧めました。
姿勢を気をつけるように勧めて、いろいろなことを勧めたので最初は渋々でした。
しかしこれ以上症状がひどくなったら大変と思っておられたので、やろうと思われました。食事をきちんと食べられるようになったら、余りアルコールをたくさん飲みたいと思わなくなったと話されるようになりました。
たばこもかなり本数が減ったと言われます。イライラしなくなったと喜ばれました。
肩こりや腰痛、足の症状も1ヶ月半で改善してきて、仕事の成績も上がってきたと話されるようになりました。
予期しなかったことで、お腹周りが細くなって、ベルトの穴が一つ小さくなって、ゆとりが出来たと話されました。
健康には健康なライフスタイルが必要という典型的なケースでした。
ライフスタイルまで考えなければ、本当の意味での健康を手に入れることは出来ません。
姿勢やライフスタイルを真剣に考えることこそ健康への一歩です。
健康なライフスタイルは健康になるための早道ですね。
まとめ
腰痛や肩こりに悩まされたら、迷うことなくカイロプラクターに相談に行くことをお勧めします。
姿勢やライフスタイル、体の柔軟性を回復する方法アドバイスしてくれることでしょう。
そんな出会いがあなたの人生を変えることになるかも知れません。
鳥取県米子に1973年に創業した、国際基準カイロプラクティックを行う「中塚カイロプラクティック」院長。慶応義塾大学にて社会心理学を学び、後に米国ナショナル・カイロプラクティック大学大学院(現NUHS)に留学しDoctor of Chiropracticとなる。国際スポーツカイロプラクティックドクターのディプロマも取得し、アスリートのパフォーマンス向上のための技術や知識を豊富に有しています。
一般社団法人日本カイロプラクターズ協会元会長、
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