最近、コンピューターやスマホのせいで、姿勢の悪い人が劇的に増えています。スマホ首などは最近話題になっている問題の一つです。この頚椎について皆さんに知っておいて欲しいことがあります。
命のカーブ
頚椎の前弯を「命のカーブ」ということがあります。頚椎のカーブは単純に曲がっているのではありません。そのカーブによって重い頭を支えるようになっているのです。そのためにカーブがなくなる、あるいは逆カーブになることは非常に大きな問題を起こすことになるのです。
横隔神経
頚椎の3番4番5番から横隔神経という神経がでていて横隔膜に神経支配を送っています。そのためにカーブがなくなると神経の流れが妨げられるようになるのです。結果的に横隔膜の動きが悪くなり、様々な問題を起こすようになるのです。呼吸は浅くなり、pHが酸性に傾くようになります。身体のpHが部位によって違いますが、pHが酸性に傾くときにはいろいろな病気に最も理想的な環境になってしまいます。横隔膜の動きが悪くなると腹腔内圧も低くなり、その結果として胃が上行するようになり、胃の不調を引き起こすようになります。
自律神経
頚椎と仙骨には交感神経、胸椎と腰椎には副交感神経が走っています。頚椎のカーブがなくなり、その代償作用でねこ背になると頭が落ちないように頚椎や胸椎の筋肉は常に緊張しなければならなくなります。脊柱や筋肉の柔軟性がなくなり、関節が動かないために、自律神経のバランスが崩れます。その結果として内臓の不調や精神的なアンバランスが起こるようになってくるのです。
なぜねこ背になるのか
動きがなくなると椎間板に栄養が行かなくなります。栄養が行かないと椎間板が薄くなります。そうなると椎間高という神経の出口が小さくなります。小さくしないようにするために前傾姿勢になります。こんな形で姿勢がドンドン悪くなってしまうのです。
健康な頚椎のカーブのために
1)神経の流れが大切です。
神経の流れが悪くなると細胞の入れ替わりも悪くなります。その結果として劣った細胞が出来るようになります。カイロプラクティックは神経の流れを整えるには最高の方法です。
2)血液の流れが大切です。
血液が良い状態になるためには、十分な水分を摂取していることが必要です。理想のpHになるためには、野菜や果物を十分に摂っていることが必要です。
3)適度な動きが大切です。
神経の流れがあって、血液がきれいで良いものでも、動きがなければ関節に栄養が行きません。関節の椎間板には動かすことによってのみ栄養が行くようになっています。体操や運動もとても大切になるのです。
両手でタオルの端を持って、首の後ろに当てます。両手を引きながらアゴをあげていきます。そして首を戻しながら手の力も緩めます。これを30回はしましょう。
鳥取県米子に1973年に創業した、国際基準カイロプラクティックを行う「中塚カイロプラクティック」院長。慶応義塾大学にて社会心理学を学び、後に米国ナショナル・カイロプラクティック大学大学院(現NUHS)に留学しDoctor of Chiropracticとなる。国際スポーツカイロプラクティックドクターのディプロマも取得し、アスリートのパフォーマンス向上のための技術や知識を豊富に有しています。
一般社団法人日本カイロプラクターズ協会元会長、
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