
30万人の施術実績の中塚カイロプラクティック研究所代表の私がご説明します。
病院やクリニックに行くと皆さんは検査をしてもらわれます。
その際に、「年のせいですね」「長い間使っているとガタも来ますよ」などといわれたこともある方が多いのではないかと思います。
しかし、人間の体は年をとってもいつも組織を再生しています。
であるとすれば私たちの体は数十年使った体ではなく、3〜4ヶ月で細胞は再生し、全体が変わるのに3年ほどといわれています。
ですから、年ですり減ったりしているのではないのです。
私たちが常識だと思っていることは実は常識ではないのです。
今回は腰痛の検査について私たちの常識を新たにするのを試みてみたいと思います。

年のせいですと言われたので、がっかりしました。
通常の腰痛の検査
通常、腰痛になってみてもらうとどんな検査をしてもらうでしょうか?
多くの所ではレントゲン、時にはMRI、整形外科的な検査、神経学の検査などをされることもあるでしょう。
血液検査、尿検査をするところもあるでしょうか。
レントゲンの検査をされる際には、骨折、変形、脱臼などを見ておられるでしょう。
もちろんまれには重篤な病気を想定されることもあるかも知れません。
骨は写りますが、筋肉・靱帯・神経・椎間板は写りません。
そのためそれ以外のものは判定できません。
MRIは靱帯の損傷や椎間板の損傷を疑うときに使われます。
整形外科的検査をされるところは非常に少ないです。
伸ばした足を上げて検査をするストレートレッグレイズテストはよく使われています。
神経学検査となるとさらに少なくなります。
血液検査・尿検査は熱があったり、炎症があったり、内臓の病気を疑うときに使われます。
これらの検査をして、異常が認められないと「異常なし」といわれます。
これは多くの患者さんにとって違和感のある言葉です。
なぜなら、腰痛が有ってみてもらっているのに、異常が無いというのはどうしてと思われるからです。
この場合の「異常なし」は、本当に「異常が無い」という意味ではなく「検査した事柄の中には異常が見つからなかった」という意味なのです。
検査していない部分についてはわからないのです。

腰が痛くて病院に行ったのに、異常なしと言われました。

検査した事柄の中には異常が見つからなかったと言う意味で、検査していない部分についてはわからないという意味ですね。
腰痛の検査に必要なもの
腰痛の検査で必要なものは、機能をチェックすることです。
先ほど説明したのものはほとんど病理という組織の変化を伴った状態をチェックしています。
しかし、機能に関してはほとんどチェックされていないのです。
車が動かなくなってボンネットを開けてみると機械は特に異常ないように見えるという場合があります。
エンジンをかけてみたらセルモーターが回らないのでバッテリー上がりであることが見つかった。
こんな時にがパーツの変化だけを見ていてはわからないのです。
それを動かしてみて初めてわかる、つまり機能を見ることも大切なのです。
レントゲンでも機能を見るための撮り方がありますが、そういう撮り方をされた人にあったことがありません。神経学検査でも、筋力テストや深部反射やその他のテストで機能を見ることが出来ます。
実は多くの腰痛が姿勢によるものだったり、骨格、筋肉のアンバランスの結果起こっています。腰痛の場合そういう機能の検査をしてみることがとても大切になってきます。
腰痛の検査で忘れてはいけないもの
腰痛の検査で効果的なのは、個別の関節の動きのチェックです。
腰の骨は5つ有ります。
その5つは伸展・屈曲・左右側屈・左右回旋の動きが出来ます。
例えば一つの関節が動きがなくなっていてもその上の関節が補うように動いてくれます。
そのために全体的な動きを見ると何も問題が無いように見えてしまいます。
しかし、5人の職場で一人がお休みになって、一人がカバーしていることは可能ですが、長くなれば必ず問題が出てきます。
ですから、一つ一つがきちんと動いていることが大切なのです。
時々筋肉は動くことが出来ても、筋肉のスイッチが切れているような状態になることがあります。
そうするとその筋肉を使おうとすると痛みが出るようになります。
それが続けば腰痛がいつもあるような状態になっていきます。

個々の関節の動きをチェックすることがとても大切ですね。
腰痛の検査で危険なこと
腰痛の検査で異常が無いといわれたときに、自分の体が異常が無いと考えてしまうことがあります。
これはあくまで、検査した事柄に関して異常が見つからないのであって、異常が無いのではありません。異常が無ければ痛みは出ないのです。
機能の検査はほとんどされていませんから、機能の検査をして貰えるところが必要です。
例えば、検査を受けて異常なしといわれて痛み止めを出され、しばらく寝ていたら楽になったので、改善したと考えられるでしょう。
しかし、これが機能をチェックしていなければ危険です。
例えば、側弯が腰椎にできていて、痛みを出しているような場合を考えてみましょう。
痛みは休んだために筋肉が少し緩んで軽くなったのです。
また同じような姿勢習慣を続けていれば、必ずまた同じような腰痛に悩まされるのです。
それだけに機能を検査してもらうことはとても大切なのです。
腰痛の検査にカイロプラクターが出来ること
この機能の検査が得意なのはカイロプラクターなのです。
カイロプラクターは、カイロプラクティック検査によって、個々の関節を評価することも出来ますし、個別の動きごとの評価も出来ます。筋力検査で問題のある関節部位を見つけることも出来ます。
整形学的検査や神経学検査などによって関節の機能異常を見つけていきます。
この関節の機能異常をサブラクセーションと呼びます。
このサブラクセーションは薬やマッサージや電気の機械では取り除けません。
カイロプラターの得意分野です。
カイロプラクティックは機能の検査で異常を見つけられるだけでなく、それを取り除く方法も持っているのです。
あなたが腰痛を持っていて、病院の検査で異常なしといわれたら、是非カイロプラクターに見てもらいましょう。
あなたの関節機能を検査してみてくれるでしょう。

異常なしと言われても痛い場合にはカイロプラクティックですね。
Aさんは腰痛になって病院に行き検査してもらわれました。
X線をとってもらったら、椎間板の問題だといわれました。
出された薬が効かなかったので別の病院に行ってみてもらいました。
MRIを撮ってもらって加齢から来るものだといわれました。
特に薬が出なかったので困りました。
鍼に行ってみたけれどあまり変化がありませんでした。
知人に紹介されて来院されました。
Aさんは事務系のお仕事をしておられる会社員です。
朝から晩まで通常はコンピューターの前に座って仕事をしておられます。
ご自分で運動不足になっていると感じておられます。
仕事は割と遅くまですることが多く、平常でも8時くらいまで仕事をしておられました。
足を組んで座っておられることが多く、そうしないと落ち着かないといわれました。
お休みの時にはパチンコに行かれるので、これも終わる頃には腰が痛くなるといわれました。
朝起きるときにはいつも体が硬い感じで、30分ぐらいしないと動けるようにならないといわれました。
しゃがんだりするとすぐに立ち上がれなかったりするといわれました。
食事は夜が遅いので、朝は抜いて、昼ドカ食いをしてしまうといわれました。
また、晩ご飯もお腹が減っているのでつい食べ過ぎてしまって、体重が増えているといわれました。
腰は側弯ができていて、腰椎の後弯も出来ていました。
柔軟性はなくなっていて、筋肉は固く鉄のようになっていました。
カイロプラクティックの施術で体の柔軟性を取り戻すようにしました。
側屈と背屈の体操をお教えして、続けてしてもらいました。
足を組む習慣を改善するようにお勧めし、1時間に一度は立ち上がって屈伸などをするようにお勧めしました。
食事をするのを整えるようにお勧めすると、残業しないように朝早起きをして、早く出勤されるようになりました。
残業をしないですむようになられました。食事もタイミングよく食べられるようになりました。
3週間すると朝のこわばりもなくなり、体重も3kg減ったと話されるようになりました。
検査で見ておられるものが病理と呼ばれるもので、Aさんの腰痛とは余り結びついていないことでした。
動きの少ない仕事をしておられると椎間板は栄養が行かないために薄くなっていきます。
そのために姿勢は余計に悪くなってしまいます。
動きをもっと生活に取り入れなければ、ドンドン悪くなって行かれるところでした。
まとめ
腰痛の検査に機能の検査が不可欠です。
多くの病院では余り機能の検査をして貰えません。
ですから、そんな場合にカイロプラクターを訪問してみましょう。
カイロプラクターならあなたの腰痛の原因になって機能の問題を見つけてくれることでしょう。

鳥取県米子に1973年に創業した、国際基準カイロプラクティックを行う「中塚カイロプラクティック」院長。慶応義塾大学にて社会心理学を学び、後に米国ナショナル・カイロプラクティック大学大学院(現NUHS)に留学しDoctor of Chiropracticとなる。国際スポーツカイロプラクティックドクターのディプロマも取得し、アスリートのパフォーマンス向上のための技術や知識を豊富に有しています。
一般社団法人日本カイロプラクターズ協会元会長、
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