肩こりがひどくなって首までもこっているという方もかなりの割合でおられるでしょう。
中には首が凝りすぎて、寝てもリラックスできないとか、気分が悪くなるといわれる方もあります。
肩こりがひどくなって良いことは一つもありません。
なんとかしたいと思っていろいろ肩こり解消グッズを買われた方も多いのではないでしょうか。そういう物では基本的に改善しません。肩がこる理由を知るとそれがなぜかもわかることでしょう。
今回は肩こりが高じて首までこる状態について書いてみようと思います。
首なのに肩こり?
首が凝るのに肩こりというのも変な感じですね。
肩こりがひどくなって首も凝っているという方は非常に多くあります。
基本的に肩こりの原因は「猫背で運動不足」です。
肩こりの人は姿勢が悪く、背骨の柔軟性もなくなっています。
頭の重さは体重の10%程度あるといわれています。
そのために、猫背になると頭を首の後ろや背中の筋肉で支える必要が出ます。
そのために常に筋肉を使った状態になるために肩や背中の筋肉がこるようになります。
仰向けに寝て頭を持ち上げてみると頭が非常に重いのを実感されることでしょう。
3分も頭を上げたままには出来ないでしょう。
これだけ重い頭を体の頂点にのせているのですから、乗せている所定の場所があるのです。
うつむけば首や背中の筋肉で頭を支えようとしなければならないのです。
横から見た正しい姿勢は、たった状態では耳は肩の上に垂直な位置にあるはずです。
首筋はまっすぐ上にのびて、頭の重量は背骨で受け止めるために筋肉に負担をかけることがないのです。肩こりは起こらないというわけです
猫背の人は頭が背骨の上にないので、背骨に頭の重さがかからず、首の骨にも肩の筋肉にも負担がかかりすぎて肩こりを感じるようになるのです。
首まで固まった肩こりの問題
首の固まった状態はただ肩こりになるだけではありません。
ひどくなっていけばいろいろな症状が起こることになります。
長年肩がこる猫背をそのままにしていると肩が痛い、肘が痛い、手首が痛い、指の関節が痛い、腕がしびれる、指先がしびれるといった症状が出るようになってきます。
頭痛や中には顔に刺すような痛みが出たり、顔の神経が麻痺したり、寝違いのような症状が出たり、顎関節の問題が出たりするようになります。
大変なのは中には肩こりがなくいきなり今書いた様な症状が出る場合もあり、姿勢が問題だとは夢にも思われないことです。
原因がわからなければ改善がないように、原因がわからないのでそのままになってしまうことも多くあるのです。
首の肩こりの一般的な処置
病院に行くとコリの場合であれば、ホットパックやマッサージ、電気の機械をかけてもらいます。
湿布薬が出ることもあるでしょう。
ひどい場合には筋の弛緩剤を使われることもあります。
痛みがある場合には痛み止めが処方されたり、注射を打たれたりします。
しびれがある場合にはビタミン剤を処方されます。
こうしてみられるとわかるように、病院では猫背を解消するような手段は一つもありません。
ですから、コリも改善することはないのです。
市販の肩こりグッズは、マッサージ器、温めるもの、低周波の機械、ストレッチ器具などです。いずれも猫背を改善してくれる物ではありません。だからコリも改善しません。
「どんなマッサージ器を使っても肩こりがひどい」と言う方は、カイロプラクティックで原因を突き止め根本の問題を解決することができます。肩こりは一生付き合わなければいけない痛みではありません。
首からの肩こり危険が危険なのは
首からの肩こりは非常に多くあっても、それが肩こりが原因と持っている方は余りありません。猫背が習慣となっていると首や背中の筋肉が緊張してこります。
そのためにマッサージをしようとすると気持ちはいいです。
しかし筋肉が緊張するのは猫背だからで、ただ緊張してこっているのではありません。
そのため筋を緩めてやれば、さらに猫背がひどくなってしまうのです。
これは筋弛緩剤などでも同じです。
そうすると余計に肩がこる、首がこることになるのです。
鎮痛薬を処方されるときには胃腸の不調を訴えるようになる患者さんも多く、必ず胃腸の薬も処方されます。
痛みよりも胃腸の不調で苦しむ方もあるのです。
それだけでなく関節にある軟骨の再生のための細胞をブロックする働きがあり、関節を柔軟にしたいのに柔軟性が余計になくなるようなことにもなるのです。
ご参考にしてください。
首の肩こりにカイロプラクティックが必要なわけ
これまで首や肩のこりはねこぜが原因とお話ししてきました。
ねこぜを改善しない限り、肩こりを克服することが出来ないのです。
カイロプラクティックは姿勢のスペシャリストです。
カイロプラクターは姿勢習慣やライフスタイルの問題についてよく理解していて、適切なアドバイスをすることが出来ます。
またカイロプラクティックの施術は、関節の動きを改善し、そのことにより神経の流れを促進し、筋肉のバランスを取り、柔軟性を回復して、姿勢を改善します。
マッサージや薬では得られない、本当のあるべき姿勢を得ることが可能になります。その結果として肩こり知らずの体になることが可能になるのです。
慢性的に肩がこっていました。
目が悪いためにねこぜが習慣になっていました。
最近学校がハードになって、肩こりはもっとひどくなって顎関節が外れるような感じになったために来院されました。
Yさんは頭痛も結構ひどいといわれます。時々寝違いもあるといわれます。
学校は医療系の学校で、頑張っておられるので勉強も大変なようでした。
アルバイトもしておられるので、時間的にも結構ハードになっておられるようでした。
自宅から学校にかよっておられるので、車を運転されますが、家が離れているのと運転が得意でないので通学もストレスに感じておられました。
勉強するときは目が近くなるので、極端なねこぜになられます。
寝るときは横を向いてないと眠れなくて、仰向けでは寝るのが辛いといわれました。
試験の前などには遅くまで起きておられて、睡眠も削ることがよくあるといわれました。
元々頑張り屋さんのYさんは何にでも全力投球のタイプで、力を抜くというのが苦手でした。
背骨を見てみると肩が巻き込んだ感じになり、首が前に突き出た感じでした。
首の後ろにはしっかりしたしわが出来ていて、なかなか年季の入ったねこぜでした。
背骨の柔軟性はなくなっていて、壁に背中をつけると頭をつけるのはちょっと辛く、肩はかなり前になっていて、壁につけることは出来ませんでした。
筋肉も後方の頚部の筋肉は弱く、頚部の前側の筋肉は過剰な緊張がありました。
顎関節も片側のほおの筋肉や側頭の筋肉が過剰な緊張が出来ていました。
カイロプラクティックの施術で首の前弯と柔軟性が戻るように施術しました。
また筋肉のバランスを取るようにしました。
座り方と肩の位置を指導して、ねこぜを矯正する体操をお教えしました。
睡眠時間をきちんと取ると集中力も上がることをお伝えして初回の施術を終わりました。
施術後には、壁に頭をつけても辛くはなくなりました。
肩はまだ壁にはつきませんでしたが、最初よりは後ろに下がりました。
10回の施術と体操や姿勢を心がけられるようになり、良い姿勢が意識しないでも出来るようになりました。
運転するのも前ほどいやじゃなくなったといわれるようになりました。
若いだけに非常に早く改善して行かれたケースでした。
首が前に突き出した姿勢が改善するのは非常に早かったです。
かなり重症のねこぜでしたが、持ち前の頑張る姿勢が姿勢改善にも非常に効果的に働きました。
姿勢を変えることがこんなに気持ちがいいものなのだとご本人が実感されたケースでした。
まとめ
肩こり首コリがねこぜが原因となることを知っていることは大切です。
ねこぜを作らない姿勢習慣を身につけなければ、何をしても肩こり首は改善しません。
カイロプラクティックはねこぜに最も効果的な施術です。
カイロプラクティックでライフスタイルや姿勢習慣を変えて、肩こり、首コリ知らずになりませんか。
鳥取県米子に1973年に創業した、国際基準カイロプラクティックを行う「中塚カイロプラクティック」院長。慶応義塾大学にて社会心理学を学び、後に米国ナショナル・カイロプラクティック大学大学院(現NUHS)に留学しDoctor of Chiropracticとなる。国際スポーツカイロプラクティックドクターのディプロマも取得し、アスリートのパフォーマンス向上のための技術や知識を豊富に有しています。
一般社団法人日本カイロプラクターズ協会元会長、
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