腰椎から出ている神経が問題を起こすことは非常に多いです。
そういうときにはかなりの重症になることがよくあるために、仕事や諸々のことに支障を来すこともよくあります。
多くの方が病院で受診しますが、腰椎からの神経のトラブルは、教科書道りの症状になっていないことが多くあります。
教科書では、この部位の腰椎から出た神経が問題なるとこの皮膚表面の感覚異常がおこるとか、この筋肉に筋力低下が起こるとか、この深部腱反射に影響が出るとされています。
しかし、実際の症状は、違うレベルでの症状が出ていたり、いくつかのレベルの症状が出ていたりします。
そのため、はっきりとした原因を見つけるのは難しいものです。
診断してもらったら、それが正しいと考えられる訳では無いと言うことでしょうか?
30万人の施術実績のある中塚カイロプラクティック研究所代表の私がご説明しましょう。
腰椎の神経のトラブルはどんなもの?
腰の神経のトラブルは、痛み、しびれ、感覚異常、弱さなどが症状として出ます。
痛みは一般的なので、それが腰椎の神経のトラブルと思われる方は少ないですが、痛みも重苦しい痛みだったり、チクチクするような痛みだったり、締め付けるような痛みだったり様々です。
腰椎のレベルが痛む場合と神経の走行に沿って痛む場合があります。
しびれは、神経の走行に沿って出ますが、虫が這うような感覚だったり、正座して足がしびれるような感覚がします。
感覚異常とは特定の感覚が感じられなくなったり、実際と違う感覚を感じるようになる場合もあります。
例えば、湿布が足に張り付いているように感じるとかお風呂に入っているのに、氷を押しつけられているように冷えるといったことを経験される方もあります。
弱さは、力が入らないとか、ささえられない、ふらつくといった症状が出ます。
いずれの症状も不快なもので、正常な生活に支障が出ます。
いざ説明しようとすると、自分の症状を説明するのはなかなか難しいですね。
腰椎の神経はどう走っている?
腰椎の神経は、腰椎の椎間孔から出た神経は骨盤の中を通って、お尻から足の後方に通って走行しています。
ですから、症状も腰の問題であっても、お尻の方に出たり、太腿や下腿に出てくることも起こります。
腰椎の部位によっては肛門の周りの皮膚などが感覚がなくなったりしていることがありますが、そのエリアに分布しているのは腰から出た神経です。
ですから腰から上に腰椎からの神経のサインが出ることはありませんが、腰椎から下はすべて範囲になるのです。
それだけに広い範囲に渡った症状が出ることもあります。
腰の問題は腰だけだと思っていました。
腰から下に出てくる症状が腰の問題だとはなかなか思えないですよね。
腰椎の神経が危険なダメージを受けているサインは?
半身が感覚がないとか、足の麻痺、排便のコントロール、排尿のコントロールが出来ない、痛みの急激な増加などを伴うものであれば、非常に危険なサインです。
早急に手術を受けなければ、回復することが出来ない場合もあります。
神経の走行に沿って出る症状が腫瘍などによってもでる可能性があります。
改善の見られない症状に対しては早めに医療機関を受診することが勧められます。
腰椎の神経の症状に対して何が出来る?
腰椎の神経の症状が出ている場合には通常、安静、牽引、痛み止め、コルセットなどが使われます。
それが効果がないときには、手術が考慮されます。
多くの場合は手術する必要はなく、安静にしていても改善していくことがあります。
安静というとじっと休んでいることですが、ベッドの中にいるものの、携帯を持って話をいつもしているのでは安静になりません。
身も心も休める必要があります。
牽引は、椎間を広げることによってかかっている圧を下げようとするものです。
多くの場合に、余りに力が分散するので、効果的ではありません。
痛み止めは、ほとんどの場合にあまり効果がありません。
胃腸の不調が起こったり、椎間板の再生をする細胞を妨害することもあるので、逆効果になることもあります。
コルセットはサポートをするという意味では価値がありますが、腰の筋肉を使わないために弱くしてしまうこともあるので、頼ることが危険です。
手放せなくなると腹筋も弱くなって使わないでは不安になるくらい弱くなります。
手術はほかの方法がない場合に勧められますが、再発はかなりの方で起こります。
統計が出ますが、アメリカの統計と比べると低めで、実際は半数に近い人が再発している感覚があります。
それだけに避けたいところです。
カイロプラクティックでは、個々の椎骨だけを牽引するような特別なテーブルがあります。
特定の椎骨だけに力がかかるので、その部位に栄養を送ることが出来るようになります。
カイロプラクティックの施術は動きや配列の悪いところを特別な方法で動きをつけていくため、神経の流れを整えることが可能です。
排尿排便障害などが有るような重症のケースでは無理ですが、そうでなければ手術をすることなく改善することが出来ます。
排便や排尿の障害が出るときは危険なんですね。
急にでたとしたら、一刻を争うものです。
費用的なものは?
安静はお金はかからないと思われるかも知れません。
しかし、そのときに仕事をしていて受けた賃金や収入アップはなくなります。
また他の人にかける迷惑を換算すると結構な額になるでしょう。
薬や病院での牽引は安いものですが、病院で2時間待って3分の診察では、決して安いとはいえないでしょう。
時給に換算すれば、結構な額をただ無駄に時間過ごすことになります。
手術は高価です。
高額医療が認められても建て替えも必要ですし、負担もあります。
長い入院では3週間くらいの入院になります。
自営業者の人であれば、収入はありません。
腰椎から出る神経の問題は安くはないものです。
再発があればさらに不安になることや、高価な代償があることなります。
カイロプラクティックを使ったとすると、これも決して安価でというわけではありませんが、状況によっては通院しながら仕事をすることも可能です。
カイロプラクティックで改善した場合手術の負担よりは遙かに安くなります。
58歳男性設計士Kさんのケース
Kさんは歩けなくなって病院を受診して、腰椎の神経の穴が狭くなっているといわれて手術を勧められました。
仕事的に手術して休めないので、ほかの方法を探して来院。
体を伸ばすことが出来ず、腰をかがめて入ってこられました。
歩くのがとても辛いといわれます。
一ヶ月以上今の状態が続いていて、仕事に支障を来しているとのことでした。
お仕事柄椅子に座っておられることが多く、腰の柔軟性がなくなっていました。
腰椎・骨盤もズレが出来ていて、下肢に力が入らない状態でした。
仕事はすごく忙しかったようで、大変無理をしておられるようでした。
毎日施術に来られるようにお話をして、2週間毎日来られました。
腰椎が伸びるようになって、腰椎・骨盤のズレも少なくなってきました。
少しずつ間隔を開けて、2ヶ月後には症状が全くなくなっていました。
少し散歩されることや腰の関節に栄養が行くような体操をお教えして、それを熱心にされるようになりました。
お仕事を休まれることもなく、年末の忙しい時期を乗り越えることが出来たと喜ばれました。
腰椎の神経が問題になって仕事の差し支えが出たケースでした。
最初は我慢できても、無理しているときには加速度的に悪くなります。
そんな時でも体にメスを入れることがなく対処できるとすれば、それは患者さんにとって大きな希望になります。
すべての問題がカイロプラクティックで対応できるというわけではありませんが、対応できることはたくさんあります。
まとめ
腰椎の神経からの問題は下半身に出るいろいろな症状があります。
全体に軽症ではありません。
非常に重篤な場合もありますから注意が必要です。
カイロプラクティックは、腰椎の神経からの問題に対応が出来ます。
原因を考えて再発しにくい体にすることも可能です。
カイロプラクティックで根本からの改善を試みてみませんか。
鳥取県米子に1973年に創業した、国際基準カイロプラクティックを行う「中塚カイロプラクティック」院長。慶応義塾大学にて社会心理学を学び、後に米国ナショナル・カイロプラクティック大学大学院(現NUHS)に留学しDoctor of Chiropracticとなる。国際スポーツカイロプラクティックドクターのディプロマも取得し、アスリートのパフォーマンス向上のための技術や知識を豊富に有しています。
一般社団法人日本カイロプラクターズ協会元会長、
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