腰痛になる方はすごく多いです。
そのために関心が高いからか、雑誌やテレビやインターネットなど様々なメディアで、いろいろな情報が流れています。
あれがいいといわれると試してみて、これがいいといわれると試してみるという方は多いと思います。
しかしどれも長続きしませんといわれる方が多いです。
取り上げられる内容が、とても一般的なものが多いので、すべての人に当てはまらないからです。
対策を取ることは大切ですが、その前にご自分がどのような状況下を知った上で対応することが大切です。
今回は腰痛対策について考えてみたいと思います。
テレビで見た体操をしてみたんですけど、とても出来ないと思いました。これが出来たら腰痛になってないんじゃないかと思います。
30万人の施術実績のある中塚カイロプラクティック研究所代表の私がご説明しましょう。
腰痛対策?
腰痛対策は、雑誌やテレビやインターネットで一番目にするものの一つです。
それだけお困りの方が多いということです。
しかし肝心の対策となると余り効果的でないものが多いものです。
このツボを刺激するといいとか、このストレッチがいいとか書いてあることが多いですが、これが誰にでも当てはまるものではないことが多くあります。
腰痛は一種類ではありませんから、同じことをして違う腰痛に効果があるということはあまりないのです。
一人一人がどのような腰痛なのかを知ってそれに対応するように対策を立てることが最も効果的な対応になります。
その際に考えることが必要なのは、今の体の状態はもちろん、ライフスタイルや姿勢習慣を考慮に入れることはとても大切です。
それがなければその場しのぎの対策になってしまうからです。
ライフスタイルが腰痛に関係しているとは思いませんでした。
むしろライフスタイルが原因というケースの方が多いんです。
腰痛対策でよくすること
腰痛になったときに対策として考えられるのはいろいろあります。
ツボ、ストレッチ、体操、筋トレ、ヨガ、サプリメント、グッズなどあります。
多くの患者さんが初めて腰痛になると、「腰痛によく効くツボとかありませんか?」と聞かれます。
しかし、そんなツボがあれば、腰痛の人はいなくなるでしょうし、腰痛を経験しないでしょう。
実際はツボはあっても、それだけでは効果的ではありません。
エネルギーの流れが整って初めてよくなるので、一つのツボで完結するようなことはないのです。
ストレッチも痛くなってからではなかなか効果がありません。
これも適材適所でなければなりません。
体操も同じですね。
筋トレは悪いときには避けるべきです。
問題がないときにすべきですね。
ヨガも同じです。
サプリメントはよいものが状態によって違います。
それの見極めが必要です。
皆さんが簡単な何かをすれば、嘘のようによくなるというのを期待されます。
しかし、そのような魔法の様なものは存在しません。
やっぱりそうですよね。でもそういうものを探してしまいます。
腰痛対策で危険なこと
腰痛対策をする上で注意が必要なことがあります。
いいものはいつやってもいいということにはなりません。
元気なときに走ることはよいことですが、腰が痛いときには問題を作ることもあります。
改善しようとすると必ず「たくさんすればいい、あるいは強くすればもっといい」と考える方が多くあることです。
たとえば、マッサージでも強く長くすると緊張した筋肉がほぐれて改善すると考えられることです。
緊張している理由が、反対の筋肉が弱いために緊張しているという状況が非常によくあります。
その場合に緊張してる筋肉を強く緩めても、弱い筋肉は強くならず、むしろ不安定を作ることになります。結果的に問題が悪化してしまいます。
ストレッチを無理矢理使用とする人は、無理しても柔らかくすればいいのだと考えられて、痛める人が出るのです。
問題に合わせて対策を練らなければ、問題が悪化すると理解しておかれるべきです。
自分の問題がどういう理由で起こっているのかを知らずに、対策を考えるのは難しいし、悪化することもありますね。
腰痛対策で押さえておきたいポイント
重要なのは腰痛を起こしている問題が何かということです。
本当に自分の問題を知らずに何とかしようとして痛める人は後を絶ちません。
しかしここが難しいところですが、通常、病気(細胞などに変化の起きたもの)でなければ、病院では原因がわからないため、問題の所在がわからないということが多いです。
そのために、わからないからそのままにしているとか、自己流で対策を考える人が増えるわけです。
腰痛は多くの場合機能的なものであり、筋肉骨格系の機能は通常の病院などの検査でわからない場合が多いのです。
ご自分の問題が何なのかを知ってそれに対策を考えるようになりたいものです。
腰痛対策でカイロプラクターが助けられること
機能的な問題が腰痛の原因であることは非常に多いです。
カイロプラクターは機能を分析する専門家です。
筋肉や靱帯や骨格などの機能が落ちているのを分析できます。
自分の状態を知る上でそれは大きな助けになります。
もちろん、カイロプラクターは機能を回復する方法も知っています。
ですから、アメリカでは腰痛のドクターと呼ばれるほど、腰痛の人が見てもらいに行きます。
さらに、自分のライフスタイルについて分析してくれるでしょう。
ライフスタイルは自分ではわかりにくく、病院などでは一般的なアドバイスになってしまいます。
カイロプラクターはその人に必要なアドバイスをその人にカスタマイズした形にします。
また姿勢に関してのアドバイスもしますから、腰痛になりにくい体にすることが可能になるのです。
Bさんはママさんバレーを楽しんでおられる女性。
忙しい時間を縫ってバレーにいっておられました。
あるとき練習中に腰が痛くなってから、ずっと腰がよくならなくなりました。
テレビや雑誌でいろいろな腰痛対策があると試してみておられました。
体操やグッズやストレッチなどをしてみられたそうです。
どれもあまり改善に役立たなかったと話されました。
腰痛がよくならないために、何とかしようとDVDをかってヨガをしようとされました。
よくなるかなと思っていたら、逆に股関節を痛めてしまわれて、歩くのも足を引きずるようにしないと歩けなくなられました。
ヨガをするときに無理はしないように気をつけていたといわれたのですが。
病院に行かれると炎症が起きたのでしょうと湿布薬と痛み止めが出されました。
全くよくならず2週間経って来院されました。
学校の先生だけに毎日帰られるのも遅く、ストレスもかなりでした。
それを解消するために週末のバレーを楽しみにしておられたそうです。
あまりハードなバレーをしていないといわれました。
痛くなったのは懇談が終わって休みがもうすぐというときでした。
成績表付けなどでお疲れもあったようです。
学校で机に座るときに荷物が机の下に置いてあって、まっすぐに向いて座ることが出来ないのがよくないなと思っておられましたが、そのままにしておられました。
また睡眠時間はいつも5時間。食事は朝を抜いておられました。
夜は帰宅後食べられるので、遅くなっておられました。
子供さんのことや食事はお母さんが作ってくださっていて、食べられるので、バランスはとれていると思っておられました。
骨盤は左右で大きくズレており、そのズレが股関節にも影響がありました。
股関節の動きはとても悪く、動かすと痛みが出ました。
筋肉のバランスも崩れており、悪い側の股関節周りの筋肉はどれも力が入りませんでした。
カイロプラクティックの施術をして、睡眠時間を増やすようにお勧めしました。
また、学校の机の下をかたづけて足がまっすぐに収まるようにアドバイスしました。
食事はきちんと食べるようにお勧めして、お弁当を持って行かれるようになりました。
7回施術すると股関節、腰痛は全く改善し、バレーボールも出来るようになられました。
腰痛の対処を誤ったために余計に悪化したケースでした。
このような方は結構おられます。
いろいろなメディアで、様々な情報が報道されます。
しかし、余り踏み込んであるものは少なく、本当に考えてある情報はわずかです。
その回がよければいいような印象を受けます。
そういう情報に振り回されないようにすることが大切です。
まとめ
自分の問題を理解するためにカイロプラクターの分析と施術を受けましょう。
またアドバイスをしてもらいましょう。
そうすることによって、自分が何が悪いのかを知ることが出来るようになります。
自分の問題を知ることは腰痛に対する対策を立てる上で最も早道であるといえるでしょう。
鳥取県米子に1973年に創業した、国際基準カイロプラクティックを行う「中塚カイロプラクティック」院長。慶応義塾大学にて社会心理学を学び、後に米国ナショナル・カイロプラクティック大学大学院(現NUHS)に留学しDoctor of Chiropracticとなる。国際スポーツカイロプラクティックドクターのディプロマも取得し、アスリートのパフォーマンス向上のための技術や知識を豊富に有しています。
一般社団法人日本カイロプラクターズ協会元会長、
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