腰痛はうれしくないものの一つ。
腰痛が出て、何が原因だろうと思われる方は多くあります。
でも多くの方が原因を考えることが出来ません。
客観的に見ると原因はいつもありますが、それに気がつかれない方がほとんどです。
枕が腰痛の原因になるなどと考えられる人は少ないと思います。
しかし、実際には枕が原因で腰痛になる方はあるのです。
しかも結構頻繁に見かけるのです。
ですから腰痛になったら枕が原因かと考えてみることも必要でしょう。
そういうときに考えるべき大切なポイントを今回は書いてみたいと思います。
枕が腰痛の原因になるんですか?
30万人の施術実績のある中塚カイロプラクティック研究所代表の私がご説明しましょう。
枕と腰痛?
「枕と腰痛が関係ある」と聞くと「?」と思われる方は多いでしょう。
実は関係があるのです。
なぜなら背骨に影響があるものは腰痛に関係があるといってよいからです。
枕によっても背骨の状態が変わることがあります。
それが体に好ましいことでなければ腰痛になります。
また枕が原因で睡眠が取りにくい場合にも腰痛になる可能性が高くなります。
睡眠が少ないと体の柔軟性が一時的になくなります。
もちろんちゃんと睡眠を取れば回復するものです。
ですから腰痛の原因になれるのです。
枕が原因で腰痛になる方は皆さんが思われるよりもずっと多くあります。
枕が原因で腰痛になるなんて考えてもみませんでした。
腰痛になる枕とは?
腰痛になる枕があるというと驚かれるでしょう。
すべての枕がいい枕というわけではありません。
まず、眠れない枕はよいとはいえません。
眠れない枕とは、頭を保持することが難しい(沈む)、高さが高すぎる、通気性が悪く熱を持つなどという場合には余りよい枕とはいえません。
よく眠れなくなるからです。
もちろん、頸椎の柔軟性がなくなっていれば、どんな枕を使っても、合わない感じになります。
柔軟性がないから首に負担がかかるのです。
高さが高すぎる枕もあります。
そば殻が詰まりすぎていて高さが高く、首がすごく苦しい感じになった枕を使ったことがありますが、よくないことです。
そのときにはほかに枕がなかったので、バスタオルを丸めて首の所に入れました。
低反発などの枕も頭が沈むので、寝返りがしにくくなります。
これも余りよくはありません。通気性も大切な要素です。
熱が逃げないと頭が熱くなりますので、眠りが浅くなってしまいます。
重要なのは枕が原因で眠りが浅かったり、眠れなかったりするのは腰痛になる原因を作っているといえるのです。
全く考えないで枕を選んでいました。
人生の3分の1は枕の上にいるわけですから重要ですね。
腰痛の危険ある枕の使いかた
枕はどう使っても問題がないと思っておられる方は多くあります。
使い方をあやまれば、良くも悪くもなります。
首の柔軟性があることは前提です。
首の柔軟性がない人は普通の枕を使っても眠れませんから、腰痛になる可能性があるといえます。
腰痛の危険性のある枕の使い方でよくあるのは、枕を二つ重ねて寝る、あるいは二つ折りにして使うという方です。
かなり首が高くなってしまいます。
こういう姿勢を続けていると咳が止まらなくなったり、寝違いになったり、腰痛になったりするようになります。
首に負荷をかけるような姿勢はよくないのです。
低い枕がいいだろうと思って、横寝をすれば、低すぎるということもありますから、使い方は重要です。
枕が問題の腰痛の特徴は?
枕が問題で腰痛になるのは様々ですが、多いもので言うと「朝起きたときに腰が痛い」というものです。
また、「動いていると痛みが少しはよくなる」と患者さんはいわれます。
寝る前には朝起きるときほどの痛みがありません。
朝痛みが出る時には、夜寝る前の姿勢が悪くても同じようになることがあります。
判断が難しいところですね。
枕を変えてみるのは一つの判断方法です。
枕を変えてみて違いが出るとすれば、枕の可能性が高いです。
かなり首の柔軟性がなくなっていれば、枕を変えてもすぐには変わりませんからご自分ではわからない可能性もあります。
枕が悪いときにカイロプラクティックを勧めるわけ
カイロプラクターはライフスタイルも考えることが出来ます。
背骨の状態を見れば、日頃のライフスタイルを推察することが出来ます。
ですから、ライフスタイルに関する非常にいいカウンセラーを持ったような感じです。
相談することで、ほかではわからないライフスタイルの問題がわかることがよくあります。
体を健康にするにはライフスタイルの理解は欠かせません。
さらに、首や腰の柔軟性がなければ、枕はどの枕でも合わない気がします。
そういう方こそカイロプラクティックの施術が必要です。
首や腰の柔軟性が回復すれば、普通の枕でも熟睡できるようになりますし、朝起きたときに腰痛に悩まされることもなくなります。
朝爽やかに起きられる生活こそ、私たちが一日を始めるのに必要なものです。
カイロプラクターと仲良くなることによって、腰痛になりにくい体を手に入れることが可能になるのです。
Fさんは腰痛が出て半年、病院に行ってもよくならならず困っておられた。
整体やマッサージにもいったけどよくならない。
仕事にも影響が出るようになったといって来院された。
Fさんにいろいろ聞くと夜咳が出るようになって、枕を高くして寝るようになったそうです。
咳も止まらず、だんだん肩や腰が痛くなってきた。
特に腰は朝起きたとき、布団から出るまでに30分は考えないと出ることが出来ない状態でした。
仕事中もいつも腰が気になって、軽はずみに体をひねったらぎっくり腰になりそうな危険を感じる状態だといわれました。
背骨を見ると腰椎も頸椎も前弯がなくなってしまっていました。
首も腰も柔軟性がなく、危険な感じがするというのも理解できるほどでした。
首の後ろの筋や太腿の筋肉も力が入らず、体を支える状況になっていませんでした。
カイロプラクティックで施術し、高い枕にするのはやめるように努力してもらいました。
一気にはやめることが難しいので、少しずつ低くするようにお願いしました。
睡眠時間も短かったので、十分睡眠を取るようにお勧めしました。
家におられるときにもソファーでヘソが天井を向くような姿勢でテレビを見ておられるので、テレビをしばらく見ないようにお勧めしました。
その代わり椅子にちゃんと座るように勧めました。
1ヶ月すると首と腰の前弯が戻ってきて、枕も普通の高さで眠れるようになっていました。
あんなにしつこく出ていた咳がいつの間にかなくなっていると喜んでおられました。
首から肩口にかけてが動きがなさ過ぎたのと胸郭が動かなくなっていたのが原因でした。
2ヶ月後には朝起きるときも腰が痛むこともなく、すっと起きられるようになりました。
枕の使い方が原因で腰痛が起きていたケースでした。
枕も馬鹿に出来ません。
使い方を誤れば、真綿で首を絞めるように問題が悪くなっていきます。
しかも病気ではないので、病院でもわからないし、薬では全く改善しないのです。
ご自分でも原因がわかりませんから、不安になられる方もあります。
まとめ
枕が原因で腰痛になる方は決して少なくありません。
しかしそのような指摘を受けることはほぼありません。
そのために問題が解決しないで続いてしまうのです。
カイロプラクティックは枕についても適切なアドバイスが出来ます。
そのほかのライフスタイルに関しても知識が豊富です。
さらにカイロプラクティックの施術で、体の柔軟性を回復すれば、腰痛になりにくい体を手に入れることが可能になります。
あなたもカイロプラクティックで自分の体を見つけてみませんか。
鳥取県米子に1973年に創業した、国際基準カイロプラクティックを行う「中塚カイロプラクティック」院長。慶応義塾大学にて社会心理学を学び、後に米国ナショナル・カイロプラクティック大学大学院(現NUHS)に留学しDoctor of Chiropracticとなる。国際スポーツカイロプラクティックドクターのディプロマも取得し、アスリートのパフォーマンス向上のための技術や知識を豊富に有しています。
一般社団法人日本カイロプラクターズ協会元会長、
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