ニュースレターProバランス#184『側わん』ってなに?

Scoliosis Screening ニュースレター

最近側わんの検査についての話題が上がっていました。
身体測定の時に着衣のまま検査を行えないのか、そして、そもそも側わんの検査自体必要なのかという議論でした。

今回のニュースレターでは、よく聞くけどあまり知らない、側わんの秘密について紹介します。

 

そもそも側わんって何?

人間の背中は、背骨がいくつも重なって柱のようになっています。これを脊柱と呼びます。
脊柱にはたくさんの筋肉や靱帯などがくっついているため、ばねのような柔軟性を保ってくれます。この脊柱とそれを支える組織のおかげで、体にかかる負荷を分散させて、体を守っています。

後ろから見た時に、この脊柱が左右に曲がっている状態のことを脊柱側わんの病名がつきます。
上下の背骨の角度が10度以上違うと、この診断がつきます。
場合によっては40-50度にもなり、手術が必要といわれることもあります。

側わんがあっても、そんなに痛くなかったり、あまり気にならない患者さんも多いですが、肺や横隔膜などの呼吸器系の働きが落ちたり、真っ直ぐ体を伸ばせないために脊柱の柔軟性が失われていきます。

なぜ側わんの検査が必要?

側わんに最もなりやすいのは、最も成長する思春期です。
男児よりも女児の方が、5-8倍側わんになりやすいと報告されています。

脊柱は、普段の姿勢や生活習慣の影響を受けながら成長していくため、寝ながらテレビを見たり、肘をついて机に向かったりなどの左右不対称の姿勢習慣によって曲がりやすくなります。

若い体は成長するために多少の柔軟性がありますが、一度成長が止まるとそこから大きく骨格を変化させることは大変難しいです。
したがって、早期発見・早期改善が非常に大切です。

そして1番手っ取り早く見つけるのは、背中を直接見る方法です
左右差を比較しやすく、レントゲンのように時間をかけずに、側彎の疑いを見つけることができます。

もし側わんかな?と思ったら

自分で背中を見てチェックすることは難しいです。
もしかしたらすでに側わんになりかけているかもしれません。
以下の項目に当てはまるほど、側わんになりやすいといえるでしょう。

姿勢

・寝ながらテレビやスマホを見ることがある

・肘をついて机に向かうことがある

・へそが天井を向く座り方でソファや椅子に座る

・床に横座りで座る

・書く時に利き手側に傾いて書くことが多い

・真っ直ぐ立ったつもりなのに、鏡では傾く

生活習慣

・暴飲暴食、あるいは極端に食べる量が少ない

・甘いものや味の濃いものを欲する

・睡眠時間が6時間以下/疲れが取れない感じ

・運動の習慣がほとんどない

まとめ

自分の体が出しているサインを見逃さないようにすることが大切です。
私たちカイロプラクターは背骨のプロですので、もし心配でしたら気兼ねなくお尋ねください!

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