雪が降る寒い季節になってきました。
こたつや布団から抜け出しにくい時期になりましたね。
今月のニュースレターでは、多くの方が経験する「背部痛」、いわゆる背中の痛みについてお話しします。
背部痛の原因となるもの
1:姿勢の乱れによる負担
長時間のデスクワークやスマホの使用で猫背になると、背中が丸くなり筋肉に負担がかかります。
無意識のうちに背中を丸めるクセがある方は、肩甲骨周りの筋肉がこわばり、痛みを引き起こしやすくなります。
また、ソファやベッドでのダラダラした姿勢など、ヘソが天井を向く「ヘソ天井」のような姿勢は、背中の筋肉をアンバランスに緊張させ、痛みにつながることが多いです。普段の姿勢を見直してみましょう。
2:胃の不調が引き起こす反射痛
胃の調子が悪いと、その影響が背中に現れることがあります。
これは「関連痛」と呼ばれ、胃の神経と背中の神経がつながっているために起こります。
特に、胃もたれや胃酸の逆流がある方は、背中の痛みを感じることがあるので注意が必要です。
変なものを食べた覚えがなくても、お腹がもやもやするような、気持ちの悪い時は特に要注意です。
3:運動不足
普段から運動不足の方は、硬くなった背中や筋肉を動かす頻度が減るため、可動域が減少したり、痛みを感じやすくなります。
特に、腹筋や背筋が衰えると姿勢を維持するのが難しくなり、背中の痛みが慢性化しやすくなります。
4:睡眠不足による影響
睡眠が不足すると、筋肉の回復が遅れたり、自律神経のバランスが崩れたりして、痛みを感じやすくなります。
特に、睡眠の質が悪いと体が十分にリラックスできず、朝起きたときに背中が重だるく感じることがあります。
背部痛の予防と対策
・姿勢を意識する
デスクワークの際は、こまめに姿勢を正し、深く椅子に座って背筋を伸ばしましょう。
また、スマホを見るときは目線を上げ、首や背中に余計な負担をかけないようにすることが大切です。
カイロプラクティックも姿勢改善をお手伝いします。
・軽いストレッチを習慣に
肩甲骨を動かすストレッチや、背中を伸ばすストレッチを取り入れることで、筋肉の緊張を和らげることができます。
特に、長時間同じ姿勢でいる方は、1時間に1回は立ち上がって体を動かすことを意識しましょう。
また、ウォーキングや軽い筋トレを習慣にすることで、背中を支える筋肉を強化し、痛みを予防できます。
腹筋と背筋をバランスよく鍛えることで、正しい姿勢を維持しやすくなります。
・胃腸の健康を保つ
食生活を見直し、暴飲暴食を避けることも大切です。
食べる順番、時間帯、食べているもの、量、改善できるところはいくらでもあります。
寒くなってくるとお腹が冷えたり、ついつい食べすぎてしまうこともあり、知らず知らずのうちに胃腸に負担がかかっていることもあります。
食べたもので体は作られます。
・質の良い睡眠をとる
寝る前のスマホやカフェインの摂取を控え、リラックスした状態で眠ましょう。
寝具の見直しも効果的で、硬すぎず柔らかすぎない適度なマットレスを選ぶことが大切です。
まとめ
背部痛は、日々の生活習慣と深く関係しています。
普段の姿勢や生活を見直すことで、痛みを予防し、快適な毎日を送ることができます。
背中を自分でチェックすることはなかなか難しいですが、そんなときは私たちカイロプラクターにぜひご相談

鳥取県米子に1973年に創業した、国際基準カイロプラクティックを行う「中塚カイロプラクティック」院長。慶応義塾大学にて社会心理学を学び、後に米国ナショナル・カイロプラクティック大学大学院(現NUHS)に留学しDoctor of Chiropracticとなる。国際スポーツカイロプラクティックドクターのディプロマも取得し、アスリートのパフォーマンス向上のための技術や知識を豊富に有しています。
一般社団法人日本カイロプラクターズ協会元会長、
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