早くも梅雨が明けて、あっという間に暑くなりましたね。
外にいるだけで汗がでてくる、山陰の暑い夏がやってきました。
喉が乾いた時には、すでに体は軽い脱水症状になっています。
今月はこの時期だからこそ知ってほしい、水分補給と身体の回復についてお話します。
人間の約60%以上は水
私たちの身体は、約60%が水でできています。これは血液やリンパ液だけでなく、筋肉、椎間板、関節液など、体のあらゆる部分に関係しています。
カイロプラクティックの目的は、神経の流れを整え、体の本来持っている「治ろうとする力=自然治癒力」を引き出すことです。
この自然治癒力がしっかり働くためには、細胞の中での代謝や神経伝達がスムーズに行われる必要があります。
ここで重要なのが、水分です。
体内の水分が不足すると、血流が滞り、筋肉や関節が硬くなりやすくなります。
椎間板(背骨のクッション)も水分を多く含んでおり、脱水状態が続くと柔軟性が失われ、背骨への負担も増してしまいます。
だから水は最も見落とされている栄養不足とまで言われることがあるのです。
水分不足のままでは、せっかく受けた施術の効果が十分に発揮されないこともありえます。
どうやって水分を取ればいいの?
目安としては「体重×30ml」です。
体重60kgの方であれば、約1.8リットルが目安。
特に、施術後は代謝が高まり老廃物の排出も促されるため、水分補給を意識的に行うことが大切です。
ポイントは、「こまめに飲む」こと。
のどが渇いたと感じる時点で、すでに軽度の脱水が始まっています。
一度脱水症状が始まると回復するまで48時間から72時間かかかります。
起床時、施術前後、入浴後、就寝前など、タイミングを決めて飲む習慣をつけるのがおすすめです。また、冷たい水ではなく常温の水や白湯にすると、内臓への負担も軽減できます。
特に胃腸の調子を整えたい方、慢性疲労や冷えを感じやすい方には、白湯がおすすめです。
水分不足を促すもの
ここで注意したいのが、「水分=何でもOK」ではないという点です。
コーヒーや紅茶、緑茶などのカフェインを含む飲み物、そしてお酒のアルコールには利尿作用があり、かえって体の水分を失わせてしまうことがあります。
また、お酒を飲んだ翌朝に体が重く感じるのは、脱水による筋肉の緊張や神経の働きの低下が原因になっていることもあります。
普段飲んでいるコーヒーやお酒の量を減らすだけでも、体調に大きく変化が出る方も多いです。
もう一つ注意が必要なのは、喉が渇いたからと多量の水を急激に飲むことです。
一度にたくさん水を飲むと利尿作用はここでも働き、尿の排泄が増えてしまうためさらに脱水症状が進むこともあります。
少量をこまめに飲むということがここでも大切になります。
おわりに
水は、もっとも手軽で、もっともパワフルな「セルフケアの味方」です。
カイロプラクティックの調整と日々の水分補給をセットで考えることで、身体の調子を整え回復も早くなっていきやすくなります。
中塚カイロプラクティック研究所では、患者さん一人一人の普段の生活も踏まえた上で最適となる施術を選んで行っています。
もし食生活が気になる方は食事分析も行なっておりますので、お気軽にご相談ください。
暑い夏に負けないように、しっかり水分補給をして乗り越えましょ

鳥取県米子に1973年に創業した、国際基準カイロプラクティックを行う「中塚カイロプラクティック」院長。慶応義塾大学にて社会心理学を学び、後に米国ナショナル・カイロプラクティック大学大学院(現NUHS)に留学しDoctor of Chiropracticとなる。国際スポーツカイロプラクティックドクターのディプロマも取得し、アスリートのパフォーマンス向上のための技術や知識を豊富に有しています。
一般社団法人日本カイロプラクターズ協会元会長、
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