最近テレビでもタレントの休業が身体の不調が原因ということがよく話題になります。
売れっ子であれば、休む暇がないほどですから、無理もありません。
これは一般の方にも非常に良くある問題です。
腰痛がひどくて仕事を辞めようとされたり、実際にやめられた方は決して少なくありません。
そういう方のつらさをお聞きする度に、もう少し出会いが早ければと思うこともよくあります。今回は腰痛で仕事を辞めようと考えられる方のために書いてみました。
辛いときには良いことが考えられませんね。
30万人の施術実績のある中塚カイロプラクティック研究所代表の私がお話しましょう。
腰痛のつらさ
どこが痛くても辛いものですが、腰のつらさは経験した方でなければわかりません。
天気が悪くなるといつも痛くなったり、朝起き上がろうとすると痛くて起き上がれなかったりします。
立ったり座ったりの度に痛みが出ます。
仰向けに眠れず、横を向いてしか眠れなかったりします。
仕事の時には座っているのが辛かったり、立って話しているのが辛くなったりします。
特に辛いのはこんなにひどいのになかなか原因がわからないことです。
わからないので夜など寝るときに最悪の事態を考えられて余計に眠れなくなってしまう方もあります。
また、周りの人も腰痛で命に関わることは少ないので、割と軽く考えられるために辛さを理解して貰えないと悩む方もあります。
腰が痛くてもよく理解して貰えないと感じますね。
腰痛の原因
腰痛の原因は病気であることは少ないです。
機能的な問題であることが多くあります。
機能的な問題とは、形態上の変化はないけれども機能が落ちているような場合です。
車のバッテリー上がりを考えて貰うと分かりやすいでしょう。
車の構造的には問題がない場合に、見ただけでは何もわかりません。
スタートしてみるとセルモーターが回らない場合にはバッテリー上がりということになります。
バッテリーがあがりをレントゲンでは見つけられません。
同じように身体の構造もレントゲンで撮っただけではわからないことが多くあります。
動かしてみたり、筋肉の状態を見たりすると明らかになることがあるのです。
多くの場合に姿勢習慣によって、関節のアライメントが変わったり、関節の動きが変わったりするため、当たり前の動きが出来なくなります。
そのために特定の筋肉が働けなくなったり、無理がかかったりして痛みが出るようになります。
問題は、姿勢でそれほどの問題が起こるという認識がないことです。
そのため、姿勢はそのままで痛みを取り除こうとするために、同じ生活習慣に戻った途端に痛みが出るようになってしまうのです。
忘れた頃に痛みが出るから困ります。
姿勢の大切を知っていると痛みに苦しむことがなくなりますよ。
仕事を辞めなければいけないほどの腰痛のメカニズム
仕事を辞めることを考えるほど悪い腰痛とはどんなものでしょう。
多くの人がひどい状態があるのではないかと思われると思います。
実はそれほど大きな問題ではないのに、そのままにしておかれて悪くなった方がほどんどです。
姿勢が問題で悪化する方の場合、原因が恐ろしくシンプルである場合が多いのです。
例えば、足を組んで肘掛けに寄りかかるような姿勢をして座る習慣のある方は、長年にわたってその姿勢をされます。
その結果腰椎に側弯ができるようになります。
背骨のカーブは理想のカーブになっている時に無駄のない、負担のかからない、効果的な動きが出来るように作られています。
そのため、変なカーブが出来ると関節がスムーズに動かなくなってしまいます。
関節にある椎間板は動きがないと栄養が行かないので、ますます動かなくなってしまいます。
そのために関節が引っかかったようになって痛みを出すようになるのです。
こういう場合に姿勢を変えると痛みが出たり、寝ていて起き上がるようなときに痛みが出るのです。
これをそのままにしていると腰から出ている神経が働かなくなり、腸腰筋という筋肉が全く働かなくなります。
そのため足を引きずるようになってしまいます。
下肢全体のしびれを感じるようになるのです。
こんな風になっていくると病院でみてもらうと手術が必要と言われることもあるようになるのです。
しかし、原因は姿勢から来る腰椎の側弯なのです。
姿勢でそんなに悪くなることがあるんですね。
仕事を辞めようと思うほどの腰痛の危険
仕事を辞めようと思うほど辛くなるときには、もしかしたら重篤な問題が隠れていることもあります。
ですから、医療機関でみてもらうことはとても重要なことです。
しかし、特に見つからないと言われることもあります。
現代の医療機関では姿勢による腰痛についての認識がないため皆さんが困ることになります。
腰に側弯があっても、レントゲンを撮るときにはポジショニングをしますから、実際の立位とは異なる画像になります。
万が一にもおかしな姿勢に映っていると腰に痛みがあるためにその姿勢になっていると解釈されるのです。
そのため、原因不明の腰痛と考えられたり、心因性の腰痛という診断がついたりするようになるのです。
こうなると適切な処置は関節の動きをつけて姿勢を改善するということになるのですが、痛み止めだったり、精神的な薬を処方されることになってしまいます。
しかし、物理的な問題が化学的な方法で改善することは出来ません。
そうなるとさらに悩んでしまわれることになるのです。
仕事を辞めるほどの腰痛になったときにすべきこと
神経の流れ
神経の流れが重要です。
関節の機能が落ちているときには神経の流れが滞ります。
そのため筋肉のアンバランスが出来て、痛みやしびれにつながります。
カイロプラクティックは効果的に神経の流れを整えることが出来ます。
そうすることによって姿勢を良くすることが可能です。
姿勢は自分で意識することも大切です。
良い姿勢が出来るようになったら、また悪習慣に戻らないように心がけましょう。
不良姿勢が大きな問題を作っていくことを肝に銘じておきましょう。
適度な運動
動きは身体にとって不可欠なものです。
多くの問題は動かさないことによって引き起こされます。
体操や運動は、末梢に栄養や酸素を運び、老廃物を運び去る助けをしてくれます。
やらないことも良くないですが、やり過ぎもいけません。
いつも体と相談しながらすることが大切です。
バランスのとれた食事
身体は食べたもので作られています。
バランスの崩れた食事はバランスの崩れた身体を作ります。
私たちが動くとき、食べたものを利用して動いています。
バランスの崩れた食べ物は、いいパフォーマンスが出来ません。
私たちは食べたもので神経の伝達物質を作っています。
バランスの崩れた食事では良い思考は出来ません。
野菜や果物をしっかりと食べましょう。
タンパク質を摂りましょう。
炭水化物は控えめに。良質の脂肪を摂りましょう。
ぐっすりと寝る
10時半までに寝ることが身体の回復に最も効果的です。
いつも寝る時間を決めているとその時間になると眠くなるものです。
十分な睡眠は十分な回復につながります。
精神の安定
瞑想や日記をつけることはとても精神を安定させます。
いつも平安な時間を持つことは想像以上に身体に大切です。
当たり前のことを当たり前にすると健康な身体になります。
自分が健康に良いと知っていることを実践しましょう。
41才内装工事会社勤務男性Fさんのケース
Fさんは仕事が忙しく、余りのんびりする暇がないような生活を送っておられました。
今までも何度も腰痛をして動けなくなっておられました。
いつも腰が重かったんですが、ごまかしながら仕事をしておられました。
あるとき中腰をした途端、痛みが出て、動けなくなりました。
足の全体もしびれる感じになりました。
病院に行き、レントゲンを撮ってもらいましたが、特に異常が無いと言われて、痛み止めを出されました。
痛み止めを飲んでも変わらないので、困られました。
今までは1週間程度休めば楽になるのに、今回は痛みが続いて10日しても足を引きずらないと歩けませんでした。
昼間寝られるので夜なかなか眠れないことが増えて、ネガティブなことを考えることが増えたようです。
仕事が出来なくなるかも知れないと不安になって、知人に紹介されて来院されました。
Fさんは毎日残業が続いていて、睡眠時間も少ない日が続いていたようです。
休みも返上で仕事されることも続き、休息がなかなかとれませんでした。
重いものも持たれることがあり、中腰になったり、脚立に乗って作業したりされることもよくありました。
炭酸が好きで、一日に2L位飲んでおられました。
夜には必ずアルコールを飲んでおられ、量も忙しくなると増えると言われました。
食事は朝はコーヒー、昼は12時くらいに外食、夜は仕事が終わってから食べるので、10時くらいになると話されました。
体重も増えて、お腹周りがきつくなったと話されました。
そのせいもあって横になって肘をついてねころんでいることが増えたといわれました。
夜風呂に入ることは少なく、いつもシャワーでした。
背骨をみると腰椎に側弯があり、関節が硬化していました。
また筋肉もアンバランスが出来ていました。
カイロプラクティックで施術して、身体の柔軟性を回復するようにして、側弯体操をしてもらいました。
また横になって肘をついて寝ることをやめるようにお話ししました。
食事も時間を調整して食べるように勧めました。
アルコールは控えること、炭酸はやめて、水を飲むように勧めました。
症状はかなり重症でしたが、2週間すると歩けるようになりました。
3ヶ月続けて痛みやしびれを感じないところまで改善しました。
腰の側弯をそのままにしておられて、悪化していたケースでした。
仕事のストレスや無理が重なり、柔軟性も全くない状態になっておられました。
ここまで放ってあると簡単に改善というわけにはいきません。
早めの気づきが早めの改善につながると強く思いました。
まとめ
重症の問題は仕事を辞めようかと考えるほど人生の悩みになります。
しかし問題は実は単純な理由かも知れないのです。
カイロプラクターはあなたの難しい問題の助けになるかも知れません。
健康の問題をカイロプラクターに相談してみましょう。
鳥取県米子に1973年に創業した、国際基準カイロプラクティックを行う「中塚カイロプラクティック」院長。慶応義塾大学にて社会心理学を学び、後に米国ナショナル・カイロプラクティック大学大学院(現NUHS)に留学しDoctor of Chiropracticとなる。国際スポーツカイロプラクティックドクターのディプロマも取得し、アスリートのパフォーマンス向上のための技術や知識を豊富に有しています。
一般社団法人日本カイロプラクターズ協会元会長、
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