最近では整体の看板をよく見るようになりました。
しかしほんとうにあなたの体を任せて大丈夫かよく考えてみられた方がよいでしょう。
整体の現状を知ることが、選択肢を選ぶ際には大きな要素になることでしょう。
私の父親がよく言っていました。
「先生を選ぶのも施術の内」と。
良い先生と出会うことは現在の自分の状態を改善するための早道です。
そのために健康を取り巻く状況を少しばかり説明したいと思います。
整体って、よくわからないですね。
30万人の施術実績のある中塚カイロプラクティック研究所代表の私がご説明しましょう。
整体で腰痛が悪化した?
体をよくするために存在している整体で腰痛が悪化するのはおかしいじゃないかと思われる方も多いと思います。
しかし、整体で腰痛が悪化したという人は決して少なくありません。
もちろん、腰痛だけでなく、股関節だったり、膝が悪くなっているケースもあります。
整体をしている人も一生懸命助けてあげたいと施術をしておられるのに不思議に思われるかも知れません。
整体には体系がありません。
いろいろな施術法をまとめたものが整体です。
また、多くの場合にパターンで施術します。
例えば、腰痛といえば、もうあらかじめすることが決まっています。
ですから、ほとんど病状について質問されないでしょう。
質問しても施術が変わらなければ、無駄なことですから。
「どこが悪いですか」と聞かれて、
「腰痛です。」というと、
「ではベッドに寝てください。」といって施術が始まります。
ほとんど検査もありません。
検査をしても施術が変わらないからです。
腰痛の人は皆同じ施術を受けます。
だから、それが自分の体に合っていれば、回復することになりますが、合っていなければ悪化することもあるのです。
同じ症状であれば、同じ施術なんですね。
整体で腰痛が悪化する理由
整体は、資格がないためにきちんとした体の勉強をしていない人も開業しているのが現実です。
カイロプラクティックも整体と同じようなことをしている人もいるので区別がつかないといわれる方もあります。
カイロプラクティックも国際基準で学んだ人と私塾のような学校で学んだ人では差が出来ます。
しかし整体の場合はほとんど私塾です。
国家資格では基本的に整体の看板を出すことが出来ません。
そのために教育水準が低い場合がほとんどです。
ある学校では1年生と2年生が同じ授業を受けています。
クラスは一つですみますが、1年生が解剖学を学んでいないのに、病理学を学ぶというような状況が生まれるのです。
当然理解できるはずもありません。
もうけ主義でやっている学校の弊害です。
ほとんどテクニックだけを学んで開業しているという現状もあります。
テクニックを学んでいれば大丈夫ではないかと思われるかも知れません。
テクニックは誰でも学べます。
しかし、難しいのはいつ使うべきか、いつ使っていけないかを判別することです。
お医者さんが6年間学びますが、注射の仕方だけ学ぶなら1年も学べば十分です。
でもそれが危険なときがあるために、それを判別できるようにするために6年も学ぶのです。
整体の学校では数週間から1年ぐらいの私塾がたくさんあります。
そこで学んだ人は余りいろいろなことが出来ないのです。
分析する能力も少ないので、多くのケースに対応できる力がないのです。
国家資格では無いんですね。でも賞状などが飾ってあるので区別がつかないですね。
整体で腰痛を悪化させないために
整体でもよく勉強しておられる先生はおられます。
だからすべての先生が危険というわけではありません。
いくつかの判断基準を書いておきましょう。
-
派手な宣伝をしている人は危険です。
どんな病気でも治るという様なことを言われる先生は時にはマスメディアに取り上げられることもあるかもしれません。
自分の限界を知らない人でしょう。 -
乱暴な印象を与える施術をする人はきちんと学んでいないか、そういう配慮をしない人です。
避けた方がよいでしょう。
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問題の状況をわかりやすく丁寧に説明してくれるかどうかは重要なポイントです。
よく勉強している先生なら、きちんとした説明をすることができるでしょう。
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ちゃんとした先生はきちんとした検査するはずです。
検査をあまりしないのは、あまり勉強していないか、検査をしても施術が変わらないからでしょう。
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その人がどのように施術を学んだかを聞くこともよいでしょう。
整体で腰痛を何とかしようとするよりカイロプラクティック
国際基準のカイロプラクターとそうでないカイロプラクターには違いがあります。
国際基準のカイロプラクターは4200時間もの勉強をして、医師と同等の知識を持っています。
アメリカではドクターです。
一人一人の状況を分析して、それに合った施術をカスタマイズします。
ですから、同じ症状の患者さんでも異なる施術を受ける可能性もあるのです。
カイロプラクティックの施術の流れを書いてみましょう。
施術の流れ
1)アンケートの記入
初回の時には、施術に必要な情報や健康状態を把握するためにアンケートに記入します。
2)問診
問診票の情報を元に健康状態、病歴などを尋ねます。
カイロプラクティックの施術が可能かどうか判断します。
3)検査
姿勢分析、整形外科的検査、神経学的検査、理学検査、カイロプラクティック検査を行います。その結果、カイロプラクティック分析を下した後施術方針を決めます。
4)施術
背骨のゆがみや筋肉のアンバランスを手で調整することにより、正常な神経機能を回復します。
5)説明
施術方針を説明し、ライフスタイルや食生活などのアドバイスをします。
家庭でできるエクササイズなども指導します。
カイロプラクティックの施術はこの一連の流れがあります。
カイロプラクティックの看板が掛かっていても、検査をしなかったり、簡単な問診しかしなかったり、画一的な施術しかしない場合には、カイロプラクティックではないかもしれません。
国際基準のカイロプラクターに見てもらうとあなたに必要な施術やライフスタイルのアドバイスをしてくれることでしょう。
39歳介護士男性Nさんのケース
Nさんは腰が痛くなって、整体に行かれました。
整体ではいろいろされたが、最後には鍼まで打たれたそうです。
でもいったときより悪くなって帰ってきたそうです。
夜眠れないほど痛くなったので次の日に連絡されました。
好転反応だといわれましたが、心配になって来院。
仕事で夜勤があり、夜勤の時に無理な体勢で介護をしたせいで痛みが出たそうです。
食事も夜勤の時は食べられなくて、すごく食事と食事の間が空いていました。
サッカーが好きで夜練習にいっておられ、余りウォーミングアップやクールダウンをしてなかったといわれました。
そのせいで体は非常に筋肉が硬くなっていました。
週末も試合があったりするので、疲れを回復する間がないという感じでした。
骨盤が歪んでいて、足に力が入らないようになっておられましたが、珍しい歪みで、多くの整体では分析できないタイプでした。
そのため、逆に悪くするような施術をされたのではないかと推察できました。
カイロプラクティックの施術で骨盤を整えると足の力が入るようになり、痛みがかなり軽くなりました。
柔軟性を回復する必要があり、続けて施術するように勧めました。
1週間サッカーは休むようにして、トレーニングについてもアドバイスして、ウォーミングアップやクールダウンを入念にするように勧めました。
8回施術で元気になられました。
整体で悪化したケースでした。
整体もいろいろな先生がおられますから、同じように講評するのは賢明ではありません。
しかし、余りしっかりした勉強をしておられない先生がおられるのも事実です。
きちんとした評価の出来る先生を探すことも改善への早道です。
まとめ
町で見る整体の現状をお分かりいただけたでしょうか。
適切な場所を探して、自分の問題の原因を知る、これこそが腰痛を克服する早道です。
国際基準のカイロプラクティックを自分の身近な存在にされると腰痛克服は半分終わったようなものです。
是非カイロプラクターに相談してみましょう。
鳥取県米子に1973年に創業した、国際基準カイロプラクティックを行う「中塚カイロプラクティック」院長。慶応義塾大学にて社会心理学を学び、後に米国ナショナル・カイロプラクティック大学大学院(現NUHS)に留学しDoctor of Chiropracticとなる。国際スポーツカイロプラクティックドクターのディプロマも取得し、アスリートのパフォーマンス向上のための技術や知識を豊富に有しています。
一般社団法人日本カイロプラクターズ協会元会長、
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