肩こりを寝方で解消!横向き、うつ伏せ、どっちがおすすめ?

肩こりと寝方 肩こり特集

肩がこる方が「寝方が悪かったんだろうか?」と考えられることがよくあります。
そんな質問を受けることもたくさんあります。

寝方と肩こりは関係があるのでしょうか?

寝るというのは毎日のことですから、問題があれば、毎日問題があることになります。

何をしても改善しないカチカチの肩こりに悩んでおられる方がおられるでしょう。
そういう方が寝具や姿勢など、自分でもなんとか出来る方法と頑固な肩こりをなんとかする方法を解説しましょう。

肩こりは寝方が悪かったんでしょうか?

中塚カイロプラクター
中塚カイロプラクター

30万人の施術実績のある中塚カイロプラクティック研究所代表の私が解説しましょう。

そもそも肩こりって何?

肩こりは重力が問題です。

重力があるために、頚椎が15度前傾すると頭の重さの6倍の重さが椎間板にかかると言われています。

そのために重い頭を引き上げようとして首や背中の筋肉が常時緊張していることが原因で肩こりが起こります

だんだん筋疲労を起こし、老廃物がたまり、筋肉硬化することから循環が悪く、新鮮な栄養が来ないことが肩こりになります。

簡単に言えば、ねこ背運動不足です
ねこ背でも体をよく動かしている方は、肩こりをあまり意識されないこともあります。

最近では、スマホを膝の上に置いてのぞき込んだりコンピューターをのぞき込むようにアゴを突き出しておられたりして、重い頭を首や背中で支えることから起こります。毎日そういう姿勢で仕事や時間を過ごしておられる方は要注意です。

緊張がとても強いので、横になって休むことは、筋肉のコリを解決する方法の一つです。

だから寝方も重要になってきます。

実は肩こりかも?

自覚症状がない

美容室で肩のマッサージをしてもらうといつも肩がこっていると言われるけど、自覚症状がないという方もおられます。

自分が気がつかなければ、肩こりではないのでしょうか?

当てにならない感覚

体の感覚は、絶対的なものではありません
例えば、体が冷えているときに適温のお風呂に入ると非常に水が熱く感じます。
しばらく我慢していると体の温度が上がってきて、ちょうど良い温度であることがわかります。

必ずしも私たちが感じる感覚が正確というわけでは無いのです。

自分で感じないのはいいの?

ですから、肩や背中周りの筋肉が硬くなっていたら、間違いなく肩こりですが、自分で感じられなくなっているのです

これは極めて危険なことですね。

高い枕が必要

そんな時の寝方は、仰向けなら枕が高くなっているかも知れません

低い枕ではアゴが上がった姿勢になって、首や背中が辛くなるでしょう。
だから、いつも横向きか、うつ伏せで寝ておられるかも知れません。

肩こりチェック

仰向けで低い枕では辛くて眠れないとすれば、肩こりといってよいでしょう

肩こりにこの寝方が危険

では、仰向けで低い枕であれば眠れるとすれば、肩こりではないといえるでしょうか?

肩こりが軽い場合であれば、寝ることが出来るかも知れません。

バンザイ姿勢

しかし、両手をバンザイするように上に上げたまま寝る方が楽と感じるようであれば、危険です。

背中だけでなく、胸の方の筋肉まで緊張が進んでいるかも知れません。

手を上げることによって上腕の方に行っている神経血管が通るスペースが少し空くようになるためにそういう姿勢を取るのです。

起き上がれば大丈夫?

しかし、それをそのままにしていることは危険なことです。
起き上がっても同じ状態があるということなのですから。
神経や血管の流れを妨げるような状態になっているのです。

早い内に姿勢が改善するようなことをされなければなりません。

左の肩が痛くなる

寝方によっても左の肩の周りが痛くなるという場合にも注意が必要です。

胸椎の1-3番までのところが動きがなくなるときに、肺や心臓に行く神経がうまく働かなくなってきます。

特に左側が働かなくなるときに心臓に影響が出てきます。
逆に心臓に影響があるときには左側の肩周りにも問題が出てきます。

内臓の問題でも変な寝方になることがあります。

肩こり解消の寝方

肩こりが軽い内なら、寝方を変えるだけでも肩こりが解消できることがあります。
睡眠時間を十分に取ることは一番大切なことです

自然な寝方

仰向けで手のひらが上を向くように体の横に置きます。
足も肩幅に広げます。

解剖学ではこの姿勢が基準になるだけあって、最も自然な状態といえます。

寝てしまうと寝返りをしていろいろな体勢になりますから、寝入るまでその姿勢を取れば十分です。

姿勢の体操

この姿勢でバンザイの姿勢を取り、手も足もしっかりのびをして、しっかり伸ばす体勢を5秒間とって脱力することを5回続けてみましょう。

この姿勢では眠れないという方もおられるでしょう。

ストレスのサイン

横になったり、うつ伏せでないと眠れないという方は、ストレスを感じておられるのでしょう。

ストレス解消が必要でしょう。

寝方でもストレスがあるかどうかわかるんですね。

肩こりで寝方が気になったら

肩こりで寝方が気になるときには、大概の場合、寝方が問題ではありません。
ねこ背になっていて、いつも肩周りの筋肉が硬化しているでしょう。

そんな時に寝違いなども起こりやすいです。
寝方が悪かったというよりはむしろ、体の柔軟性がなくなって、いっぱいいっぱいになるような状況があったと考えるべきでしょう。

そんな時には肩こりの原因であるねこ背を解消することが必要です。
単に肩こりをほぐすようなことでは、根本的な問題の解決にはなりません。

そこで力を発揮するのがカイロプラクティックです。
ねこ背では、サブラクセーションと呼ばれる関節の機能異常ができあがっています。

カイロプラクティックはこのサブラクセーションを取り除くことが出来ます。

薬やマッサージでは関節の問題は解決できません。
サブラクセーションを取り除くと神経の流れが良くなり、筋肉のバランスがとれるようになります。

筋肉がリラックスするので、血液循環も改善します。
自然とねこ背が改善するようになります。

姿勢習慣やライフスタイルを考えて、問題が戻らないように対策をアドバイスしてくれることでしょう。
そういうアドバイスを実践することによって、肩こり知らずの体になることが出来るのです。

体が柔軟性を取り戻し、ねこ背でなくなったら、寝方にかかわらず寝るときにゆっくりとリラックスして寝ることが出来るようになるでしょう。

52才旅館仲居女性Hさんのケース

Hさんは肩が非常にこって、最近では痛みが強くなりました。
夜眠れない日もあって来院されました。

旅館の仲居さんの仕事をしておられて、布団の上げ下ろしが辛いと話されました。
寝るときは必ず斜め下を向いてエビのように寝ていると言われます。

Hさんは乳がんを患われ、胸を手術されています。
そこが引きつるような感じがしていると話されました。
「肩がこるのは寝方が悪いんだろうか?」と聞かれました。
「体が柔軟性が無いのが原因で、寝返りもされていないし、体が沈むような布団も原因でしょう。」と答えました。

体が硬く、首が前に倒れていて、頚椎の可動域が余りありませんでした。
肩が前に巻き込んでいるようになっていて、非常に筋肉が固くなっていました。

施術を始めて柔軟性が戻ってきた10回目に、
「20年間仰向けに寝たことがなかったけど昨晩初めて仰向けで眠りました」
と話されました。

なんども「こんなに仰向けで眠れることが気持ちいいとは思わなかった」と話されました。

通常からだが柔軟性があれば、寝方によって問題が起こることはほとんどありません。
柔軟性がなくなっていたために変な寝方になっておられて、余計に悪循環が起こっていたケースでした。

まとめ

寝方はいろいろな寝方があります。大概の寝方は問題がないものです。
しかし、体の柔軟性がなくなり、ねこ背が習慣になっていると寝方によっては問題が起きるようになることもあります。

ねこ背を改善し、柔軟性を取り戻すことによって、心地よい眠りを手にしてほしいと思います。

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