肉離れが起こるのは、いつも突然です。
肉離れは急に起こるので、一度起きると不安になります。
実際に不安になって来院される方が多くあります。
肉離れが起きるには起きる理由があります。
その理由をよく理解していればいらない心配もいりませんし、痛い思いをすることもありません。
腰痛になっている人に肉離れが起きやすいと言えば、驚かれるかも知れません。
でも関係が深いのです。
今回は腰痛と肉離れの関係について話してみたいと思います。
肉離れって怖いですね。
30万人の施術実績のある中塚カイロプラクティック研究所代表の私がご説明しましょう。
肉離れとは
肉離れは通常はスポーツ外傷として扱われていて、筋肉の部分断裂または完全断裂することを言います。
急にダッシュしたりジャンプをしたときに発症しやすいものです。
肉離れは筋肉が引き延ばされると同時に収縮するときに起こりやすいと言われています。
収縮する筋力が引っ張られる筋力に負けて起こります。
よく起こるのは下腿三頭筋(ふくらはぎ)とハムストリング(太腿の裏)と大腿四頭筋(太腿の前面)です。
ほかの筋肉で起こることも見られます。
こむら返りもよく似ていますが、肉離れは外傷であるのとこむら返りはリラックスが出来ないのに、肉離れは力が入らないという違いがあります。
筋が断裂起こしているとは知りませんでした。
腰痛から肉離れのメカニズム
では腰痛がどのように肉離れと関係があるのでしょうか。
腰痛が起こっているときにはサブラクセーションと呼ばれる関節の機能異常が出来ているので神経の流れが悪くなっていて、筋肉の働きも悪くなっています。
そのために筋肉に負担がかかるときにその負担を耐えることが出来ず、痛めるようになってしまいます。
特に足などでは拮抗筋という筋肉があって、骨を挟んで例えば前後でバランスを取り合っています。
ハムストリングと大腿四頭筋は大腿骨を挟んで前後でバランスを取っています。
そのためにサブラクセーションのせいで片側の筋肉が力が入りにくくなっていると反対側の拮抗筋が過剰に緊張することになります。
その状態では、素早い関節の動きに対応できなくなるために肉離れが起こるようになります。
腰痛と肉離れが関係あるんですね。
素早い動きでなりますが、元々そうなるような原因があるんです。
あなたは肉離れをどうしている?
肉離れは外傷の一種ですから、応急処置が必要になります。
冷やすことは多くの人がされると思います。
しかし過剰に冷やすことによって血流が流れなくなるために一定間隔で冷やすことをやめて血流を再開するようにする必要があります。
それ以外にもさらに怪我をしないようにすることも大切ですし、ある程度の負荷がかかることが早期の回復には不可欠です。
また圧迫して出血を抑えることが必要です。
さらに止血効果を高めるために挙上して上げることが必要です。
腰痛から肉離れになる大変なこと
何よりも大切なことは、神経の流れです。
問題が起こるときには起こる理由があるのです。
何も無いのに肉離れは起きません。
起こる前から症状には結びついていない問題が起こっているのです。
多くの人が最初のドミノが倒れたのが肉離れと考えておられますが、本当は最後のドミノが倒れたのが肉離れの瞬間なのです。
腰痛があるというときには問題があることを身体が教えてくれているのです。
それをそのままにしておいてはいけないのです。
問題を見つけてそれに対処してやることが大切なのです。
腰痛が起きている段階で、例え動けていたとしてもかなりのドミノが倒れている状態なのだと考えておいて欲しいと思います。
さらに、神経の流れが悪いために筋肉のアンバランスが出きていると回復も遅いだけで無く、また同じ問題が起こることもあるのです。
原因を突き止めることが非常に重要になってきます。
ほっとけば良いと思っていましたが、そうでは無いんですね。
腰痛から肉離れになるときにすべきこと
適切な応急処置をすることが大切ですが、それだけでは十分ではありません。
なぜその前に腰痛になっていたのかを探る必要があります。
通常は精神的ストレス、肉体的ストレス、化学的なストレスの結果起こります。
精神的なことでは、結果をくよくよしたり、変えることができないことを心配したり、現実的で無い目標を持ったりすることで起こります。
肉体的なストレスは、変な姿勢習慣、ずっと座っていたり、長時間運転したり、睡眠時間を削ったり、過労になったり、変な格好でテレビやコンピューターやスマホを使ったりすることがあります。
化学的なストレスでは、甘いものの食べ過ぎ、お酒の飲み過ぎ、食事の抜く、食事の間隔を開けすぎることなどがあります。
そういうライフスタイルがある場合には、まずそれを改善することが大切です。
それが予防にもつながります。
神経の流れ
サブラクセーションフリーの脊柱に保ちましょう。
そうするといつも神経の流れが良い状態でいられます。
適度な運動
ウォーキングをすることも大切です。
運動することが大切でも、急にジョギングしたり、ウェイトトレーニングをしたりすると痛めることにもなります。
徐々に強度や時間を延ばしましょう。
ぐっすりと眠る
睡眠はとりわけ重要です。
回復するために寝ることが重要です。
時間も10時半くらいまでには寝ることによって、身体のホルモンを使って修復することが出来るようになります。
バランスのとれた食事
筋肉を使うようなときはとりわけタンパク質が必要になります。
野菜や果物をしっかりと食べましょう。
いい加減な食事はいい加減な身体を作ります。
瞑想や日記を書きましょう。
自分の考えをまとめるには最良の方法です。
一日の家に短い時間静かな時間を取ることは何にも代えがたい重要な時間になることでしょう。
41才会計事務所勤務Fさんのケース
Fさんは友人たちと定期的にバスケットボールを楽しんで居られました。
元々腰痛もあったのですが、動けなくなるようなことは無かったのでそのままにしておられました。
あるときに急にダッシュした瞬間「ブチッ」という音とともに動けなくなりました。
病院に行ったところふくらはぎの肉離れと診断されて、松葉杖を使うように言われたそうです。
2週間経っても痛みが変わらず、来院されました。
お話を聞くと最近夜寝るのが遅くて、なかなか休息がとれていなかったようでした。
子供さんのことで心配なことがあったのが原因だったそうです。
仕事も丁度一番忙しい時期だったけれど、ストレス発散できたら良いなと思ってバスケットをやっておられたようです。
奥さんの体調も悪かったこともあって、Fさんは無理をしていたと感じておられました。
足をつけると痛みが出るためにかなり慎重になっておられて、痛みに極めて敏感になっておられました。
腰には側弯ができていて、骨盤には歪みがありました。
大腿の筋肉には力が入らない状態になっていて、ふくらはぎは力を入れると痛みが出そうなため怖がっておられてチェックは出来ませんでした。
カイロプラクティックの施術で骨盤の歪みを取り除き、腰の側弯を改善するようにして、側弯の矯正体操をしてもらいました。
無理をしておられたので、睡眠時間をしっかり取るようにお勧めしました。
食事もよく考えて食べられるように勧めました。
6回の施術で症状は無くなり、走ることも出来るようになりました。
またバスケットボールを楽しめるようになられました。
無理が講じて腰痛から肉離れが起こったケースでした。
肉離れ事態は収まっても原因は取り除かれていなかったために、なかなか改善しないために痛みに恐怖を感じておられました。
ストレスや無理が身体を痛めることになることを余り考えておられませんでした。
どちらかと言えば運動していれば、問題は起きないと思っておられたことが問題でした。
まとめ
腰痛から肉離れになるというのは防ぐことの出来る問題です。
腰痛の時点で例え軽くてもきちんとした対応をすることが問題を大きくしない方法です。
そんな時にカイロプラクティックはとても役に立つ助っ人になることでしょう。
鳥取県米子に1973年に創業した、国際基準カイロプラクティックを行う「中塚カイロプラクティック」院長。慶応義塾大学にて社会心理学を学び、後に米国ナショナル・カイロプラクティック大学大学院(現NUHS)に留学しDoctor of Chiropracticとなる。国際スポーツカイロプラクティックドクターのディプロマも取得し、アスリートのパフォーマンス向上のための技術や知識を豊富に有しています。
一般社団法人日本カイロプラクターズ協会元会長、
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