ヨガをして健康になりたいと思われる女性の方は結構あります。
少しおしゃれな感じがしますから人気です。
その一方でヨガをして体を痛めたと言って来院される方も増えています。
ヨガといえば健康というイメージが有るのにどうして腰痛になる方があるのだろうかと不思議に思われる方もあるでしょう。
健康のために何かをして健康を損ねるのは悲しいことです。
どうすれば腰痛になるのかという障害のメカニズムを知ることはとても大切です。
そうすれば、腰痛になることを防ぐだけでなく、ほかの障害も防ぐことが可能になるからです。
また、カイロプラクティックがどのように助けになるかについても考えてみたいと思います。
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ヨガで健康を損ねることがあるんですか?
![中塚カイロプラクター](http://nco.whitesnow.jp/wp-content/uploads/2019/01/hukidashi.jpg)
30万人の施術実績のある中塚カイロプラクティック研究所代表の私がご説明しましょう。
ヨガをしてなぜ腰痛?
ヨガをして腰痛になるというのは決して少ないことではありません。
ご自分でDVDで学んでヨガをされる方から、ジムでインストラクターから学ぶ方まで、レベルに関係なくあります。
もちろんヨガのインストラクターが腰痛になって来院されたということも一度ならずあります。
インストラクターが腰痛になるとすれば、その教えを受けている人が腰痛になってもおかしくないのです。
ヨガをする人というのは、柔軟性があるというのが一般的な見方です。
柔軟性がなくては出来ないでしょう。
一見柔軟性があるように見える方が柔軟性がないという場合があります。
例えば、腰の関節は5つの椎骨と仙骨で出来ています。
例え一つの関節が動きが悪くなっても、その下の関節が過剰に動いてくれれば、全体で見れば動きがあるように見えます。
この過剰に動くというのがくせ者です。
過剰に動くことが一時的であれば、問題はないのですが、常に動き続ければ、それを安定させようとして筋肉が緊張を起こします。
これがだんだん強くなると関節が動かなくなります。
この状態で、過剰な動きを必要とするヨガのポーズを取るとどうなるかはそれほど想像が難しくないでしょう。
叫び声を上げるようになるのです。その一つが腰痛なのです。
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柔軟性は見た目ではわからないと言うことですね。
![中塚カイロプラクター](http://nco.whitesnow.jp/wp-content/uploads/2019/01/hukidashi.jpg)
その通りです。代償作用があれば、健全に見えることもあるんです。
ヨガは体によいのでは?
ヨガは体にとってよいものだという認識があるでしょう。
これは「ヨガを上手にすれば健康によい。下手にヨガをすると健康に悪い。」と言い直すべきでしょう。
睡眠不足でヨガをするというのは下手にすることです。
いつも変な姿勢をしながら、ヨガですべてを帳消しにするように努力するではやはり下手にヨガをすることになります。
焦らないですることが重要でしょう。
すぐにあるポーズが出来なくても少しずつ出来るようにしていくことが大切です。
多くの方が非常に単純に物事を考えられます。
例えば、「ヨガをすると柔軟な体を得ることが出来る。」そのためにジムに行く時間を作るために睡眠時間を削られます。
あるいは、食事をスキップしてその時間をジムに行かれます。
ジャグリングをするようにいろいろなことをしながら、何も減らすことなく、ヨガを付け加えるのでは失敗するのは目に見えています。
ヨガは単なるテクニックというよりはライフスタイルです。
自然に逆らわず、無理をせず、呼吸に合わせてエネルギーの流れを感じながら行うものです。
テクニックとしてしようとすると必ず問題を起こすようになるでしょう。
ヨガが害になる場合?
ヨガのインストラクターが腰痛になられた。どうしてと思われるでしょう。
この方は、自分自身もレベルアップを図ろうと勉強のために遠くまで毎月行っておられました。
一日にクラスは3つ、しかも別々のジムや場所でした。
スケジュールを聞いただけで、目が回るような感じでした。
おまけに子供さんもまだ小さく、手がかかるので、家ではてんてこ舞いをしておられました。
元々ヨガがお好きでやっておられます。
でも、すでに義務のような感じになっておられ、目の前にあるクラスをこなすかのような感じでした。
遠くまで学びに行っておられるのも、長距離バスでとんぼ返りでした。
腰痛になってもおかしくないようなライフスタイルでした。
ヨガも上手にしなければ、健康によくなるわけではないのです。
それは例えインストラクターでも同じです。
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インストラクターの方でも腰痛になるのは驚きです。
ヨガが体によいのは?
ヨガをすることが、自然でなければなりません。
ヨガのクラスを入れるなら、何かを諦める必要があります。
何も変えないでヨガのクラスを押し込むことは賢明ではありません。
クラスに行き、着替え、クラスで学んで、着替えて、帰宅する、この時間が2時間くらいかかるでしょう。
この時間が自分のスケジュールの中に入れられるかどうかをよく考えてみた方がよいでしょう。
ゆったりと行うということが大切です。
DVDなどでするのは、上手になった方がされるのは問題が少ないですが、初心者の方はインストラクターに教えてもらう方が賢明です。
ヨガをして痛めたときにカイロプラクティックは?
ヨガをして腰痛になったとき、自分で振り返ってみることは可能でしょう。
でも、多くの場合に客観的に自分を見ることはとても難しいです。
自分では悪いと思っておられないからです。
そんな時にライフスタイルを理解している国際基準のカイロプラクターに見てもらうと、自分が気がつかない姿勢や食事、スケジュールや心の持ち方まで助けてくれます。
そういうことなしにただ単純に問題になった骨格や筋肉をバランスを取っても、根本をなおすることは出来ないでしょう。
よいカイロプラクターを知っていることはよい生活を出来るようになる一歩です。
さらに、動きが悪い個々の関節についてもっと理解してくれることになるでしょう。
そういう部位を改善すると体の柔軟性は増し、ヨガをするのに最適な体になっていくでしょう。
Sさんは健康のためにヨガを始められました。
初めて1ヶ月慣れてきたところで難しいポーズをするようにいわれました。
先生からは難しいのは無理にしなくてもよいといわれていました。
斜め前の70歳のご婦人が上手にされるので、ちょっと頑張ったら、腰が痛くなって動けなくなりました。
予約をされて来院されました。
もともとはからだが柔らかかったのだけど、だんだん固くなってなんとかしたいと思っておられました。
そんな時にヨガクラスに誘われたので、始められました。
とても気分がよくて、楽しみにして行かれていました。
すこし、気になることがあって眠れなくて、痛めた日は寝不足だったそうです。
ソファーで横になられることも多く、横になりながらスマホで連絡したりしておられました。
「ヨガは体にいいものと思っていたのでまさかヨガで腰痛になるとは思っていなかったです。」
骨盤がズレており、腰椎の前弯がなくなっていました。
体が硬くなったといわれるのが無理ないほど柔軟性がありませんでした。
昔柔らかかったといわれる面影すらない感じでした。
この腰でヨガをされるのは、少々無理だと思うくらいでした。
カイロプラクティックの施術で少しずつ体の柔軟性を回復して、腰椎の前弯も回復しました。
1ヶ月もすると昔柔らかかったといわれるのがよくわかるほど、柔軟な体になられました。
「これから無理をしないようにヨガをやっていこうと思います」と決心されました。
ヨガをした方がいいと思われたのも昔は柔らかかったという体の感覚があったからでしょう。
余計に体の硬さが気になったのでしょう。
早く結果を出したいという気持は多くの場合に問題を引き起こします。
今回の腰痛もその結果でした。
カイロプラクティックがヨガをするときにも助けになるケースでした。
まとめ
ヨガをして腰痛になるというのは本末転倒の感じがします。
ヨガをするために生活を整え、ゆったりと出来るようにしてからされるべきです。
成果を焦らず、ゆっくりと自然にされたらよいでしょう。
そんな時にカイロプラクティックの施術やアドバイスが、ヨガをするのに適切な体にしてくれることでしょう。
![中塚 祐文](http://nco.whitesnow.jp/wp-content/uploads/2019/01/hukidashi.jpg)
鳥取県米子に1973年に創業した、国際基準カイロプラクティックを行う「中塚カイロプラクティック」院長。慶応義塾大学にて社会心理学を学び、後に米国ナショナル・カイロプラクティック大学大学院(現NUHS)に留学しDoctor of Chiropracticとなる。国際スポーツカイロプラクティックドクターのディプロマも取得し、アスリートのパフォーマンス向上のための技術や知識を豊富に有しています。
一般社団法人日本カイロプラクターズ協会元会長、
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