不眠を撃退する
不眠に悩まれる方であれば、ただ単純に充分な睡眠がとれていないというだけでないと知っておられると思います。
6-8時間の質の高い睡眠がとれていないときにすべての事がうまくいかないような気持ちになってもおかしくありません。
仕事だったり、家族生活も大変になることでしょう。
今回は不眠を解決する重要ポイントを考えてみましょう。
睡眠には二つの重要要素があります。
「眠さ」と「ノイズ」です。
「眠さ」
通常であれば、徐々に眠さは増していき、夜になれば眠くなって床に入るようになります。
夜には一番眠い状態になっていることが理想的です。
「ノイズ」
睡眠を邪魔する刺激は「ノイズ」といえるでしょう。
眠さ に勝る「ノイズ」があるときには寝入ることが難しいでしょう。
「ノイズ」は 3 つのものがあります。
心、体、環境。
エネルギッシュで情熱的になることが出来、ポシジティブでいられるのは素晴らしいことですが、それが夜に起こるとすると話は別です。
それはある種の「ノイズ」になります。
心の「ノイズ」は夜にある考えが浮かんで、それがぐるぐると頭の中で巡っている状況です。
体の「ノイズ」は痛み、不快、消化不良、薬などの影響(カフェインなど)があります。
環境の「ノイズ」は明るすぎたり、いびきだったり、ワンちゃんや赤ちゃんと一緒に寝ていることだったり、温かすぎるなとどのことがあります。
自分にとっての「ノイズ」は何かと考えてみることが大切だと思います。
大概幾つかの「ノイズ」があるはずです。
それらをすべてはっきりさせられないとやはりうまく眠ることが出来ません。
光と温度
よく見られるのは「光」と「温度」です。
真っ暗な中で寝ることが出来ないとメラトニンというホルモンが充分に出来ません。
昼明るい中にいないで、夜真っ暗でなければメラトニンは充分に作られません。
今は夜でも蛍光灯のおかげで明るいので、メラトニンの欠乏症になっていることが非常によく見られます。
コンピューターやテレビもブルーライトを発生するので、メラトニンが作りにくくなります。
寝室の温度は 20 度以下に保つことは大切です。
2 階に寝室がある方はとりわけ温度が高くなる傾向にあります。
20度以上になると睡眠が浅くなる傾向にあるといわれています。
アメリカの研究で睡眠薬はあまり効果的ではないといわれています。
睡眠薬で伸びる入眠までの時間はわずか10分程度といわれています。
睡眠時間は15分から20分増えるだけといわれています。
おもしろいのは睡眠薬は記憶に影響があってあまり良く寝ていなくてもよく寝たような気持ちになるという点です。
非常に危険な点は、良い睡眠がとれないと心臓病、自己免疫疾患、関節炎、腫瘍などのリスクが増えることです。
最高の睡眠へのアドバイス
- 真っ暗な中で寝る。
- 寝室を 20 度以下に保つ。
- 出来るだけ電気機器を寝室の中に置かない。電磁波の影響を防ぐ
- 時計が近くにないようにする。
- 大きなアラームをならないようにする。
- 寝室に携帯、コンピューター、テレビや仕事を持込まない。
- うまく眠れないときに1人で眠るように調整する。
鳥取県米子に1973年に創業した、国際基準カイロプラクティックを行う「中塚カイロプラクティック」院長。慶応義塾大学にて社会心理学を学び、後に米国ナショナル・カイロプラクティック大学大学院(現NUHS)に留学しDoctor of Chiropracticとなる。国際スポーツカイロプラクティックドクターのディプロマも取得し、アスリートのパフォーマンス向上のための技術や知識を豊富に有しています。
一般社団法人日本カイロプラクターズ協会元会長、
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