美味しいものを食べる、スポーツをする、感動するものを見る、体験する・・・人生には楽しいものがたくさんあります。
楽しいと感じたり、感動をすると脳内で興奮や快楽を感じさせる神経伝達物質の「ドーパミン」が分泌されます。
それによって一瞬の体験や感動を一生忘れられないものにしたり、人生を彩る助けをしてくれます。そういった良い体験を「もっと欲しい」と思うとき、ドーパミンが強く分泌されるようになります。
ドーパミンとやみつき(依存症)
毎日楽しいことをして幸せに暮らしたい、そう思うのは自然なことです。
ですが、「過ぎたるは及ばざるが如し」という言葉もあるように、何事にもバランスが大切です。
何かにやみつきになっているとき、このドーパミンが短い期間に大量に出る経験を繰り返した結果生じます。
特に「自分の予想を上回った刺激」の分、ドーパミンが大量に分泌されます。
この経験が何度も何度も繰り返されると、「次はこのくらいの刺激だろう」と予想できてしまうため、だんだんとドーパミンが分泌されにくくなります。
より大きな快楽や興奮を取り戻そうとして、刺激の強いものや頻度が増えていくのはそのためです。そしてより強く「もっと欲しい」と願うようになるのです。
こうしてある特定の刺激がないと幸せを感じにくくなったり、不快感が増していく状態を依存症と呼びます。
あなたもきっと依存症?
ここまで読んで「自分は依存症になんてなっていない」と考えるかと思います。
ですが、現代社会には、このドーパミンを利用した食べ物・商品・ビジネスなどが溢れています。
タバコ・お酒・コーヒー・スイーツ・インスタ映え・推し活・テレビ・スマホ・ゲーム、これらはほんの一例ですが、自覚していないだけで依存しているということは非常によくあるケースです。
試しに1日スマホを持たず、タバコやコーヒーを摂らず、美味しい砂糖の塊を避けて生活してみてください。
もし集中力が切れたり、これらのものを使いたい、摂りたいと頻繁に思うようなら立派な依存症です。
これらは生活必需品だ!と思うかもしれませんが、これらのものに必要以上にエネルギーをとられていると、身体の回復どころか症状はどんどん悪化していきます。
価値のないものに時間やエネルギーを使いすぎると、本当に大切なものを見失うことになってしまいますよ。
じゃあどうすればいいの?
身近な依存症から抜け出すために、いくつか方法を紹介します。
・食事を整える:バランスの取れた食事は、衝動を抑えるのを助けてくれます。
・充分な睡眠をとる:体を休めて正常な判断ができるように。
・誘惑に近づかない:自分の弱点となるものから離れる。
・カイロプラクティック:神経と身体のバランスを整える
鳥取県米子に1973年に創業した、国際基準カイロプラクティックを行う「中塚カイロプラクティック」院長。慶応義塾大学にて社会心理学を学び、後に米国ナショナル・カイロプラクティック大学大学院(現NUHS)に留学しDoctor of Chiropracticとなる。国際スポーツカイロプラクティックドクターのディプロマも取得し、アスリートのパフォーマンス向上のための技術や知識を豊富に有しています。
一般社団法人日本カイロプラクターズ協会元会長、
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