ニュースレターProバランス#180『タバコと痛みの不思議な関係』

TABACO ニュースレター
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寒さが増す季節になってきました。
今年は暖冬と言われていますが、それでも寒い時にはやっぱり寒いですね。
体が冷えると痛みを感じやすくなったりしたり、免疫の働きが落ちて体調を崩しやすくなります。

暖かくして冬を乗り切りましょう。

タバコのお話

乾燥して寒い時期には、なんでも美味しく感じるようになります。
タバコも同様で、寒い中タバコを美味しく味わう「クールスモーキング」という手法も存在しています。

タバコが体に悪いことは理解していても、ついつい吸ってしまう…そうして悪い習慣がやめられなくなる人が非常に多くいます。
今回はそんなタバコと痛みの関係について紹介します。

タバコは嗜好品vs依存症?

タバコを吸う理由は人によって様々です。
味が好きで、という嗜好の理由よりも、ストレス発散・習慣だから・落ち着くから・口寂しいからといった、メンタルのために吸いたくなるという意見をよく耳にします

タバコの中のニコチンには依存性があり、快楽を伝える神経伝達物質のドーパミンを出すスイッチと結びつきます。

爆発的に手軽に快楽を得られる代わりに、自分でそのスイッチを切り替える機能が低下し、タバコを吸わないと楽しくない・イライラするといった不快感を伴うようになります。

禁煙中に猛烈に吸いたくなって失敗してしまうことが多いのも、自分で喜びを感じることが難しくなっているからです。

「吸いたいから吸っている」状態よりも「吸わないとやってられない」状態になっているとしたら赤信号です。

命削りの喫煙

腰痛の原因の一つに血流が悪いことが挙げられます。
血流が悪いと神経や筋肉への必要な栄養の交換効率が悪くなります。

タバコの中のニコチンは血管を収縮させてしまい、血流を悪くさせます。

傷がついたり負荷がかかっている腰周辺の組織を、回復するための栄養や酸素の交換がうまくできなくなるため、症状が緩和するどころか悪化させてしまうことも。

また、肺でのガス交換効率も極端に下がるため、体の中に老廃物を溜め込みやすくなります。

文字通り、「呼吸を整える」ことができなくなってきてしまいます。
腰痛があってもなくても、タバコを吸うということは、命を削っていると思った方が良さそうですね。

対処法

タバコを克服する方法をいくつか紹介します。

具体的な目標を立てる-失敗しても再チャレンジする心意気。平均2回半のチャレンジで成功

食事を整える– 炭水化物多いとストレスを感じやすく、吸いたい気持ちが強まる

禁煙外来を利用する

吸いたくなる環境を避ける– 身近に置かない・買わない・生活を見直す

BY DR.KEI NAKATSUKA

 

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