ニュースレターProバランス#178『睡眠を軽くみていませんか?』

Sleep ニュースレター

人生の三分の一は寝て過ごすと言われますが、その睡眠については意外に理解されていません。
実は健康に睡眠が不可欠なのです。
だから、私たちは多くの時間を睡眠に費やしています。

睡眠には大きな働きがあります。
疲労回復はよく知られたものですが、記憶や、美肌、ストレスの解消など重要な役割があります。
今回は睡眠について考えてみましょう。

睡眠の効用

1)疲労回復

睡眠中に出る成長ホルモンは、成長するのに必要なだけでなく、疲労の回復や身体の修復にも利用されます。

睡眠中には脈拍や呼吸もゆっくりになり、血圧や体温も下がります。
神経もリラックスした状態になっています。

睡眠時間が少なければ、修復する時間も足りなくなり、疲労がたまるようになるので、徐々に問題が出るようになります。
睡眠時間が少ないときには、疲労が抜けないと感じるようになります

2)免疫効果

睡眠と風邪の発症をみた研究では、睡眠効率が高いほど風邪にかかる程度が少ないことが分かりました。
異物が身体に入ったときに抗体という免疫細胞を作ります。
この抗原に対する抗体を作る記憶期間と睡眠が密接な関係にあると言われています。
Westermann J, et al. Trends Neurosci. 2015;38:585-97.

3)記憶の定着

睡眠には記憶の定着させる効果があります。
記憶を取捨選択して長く記憶する必要のあるものを区別しています。
これは主に睡眠中に起こります。

物事を忘れっぽくなったというときには、睡眠を疑ってみる必要があります。

4)寝る子は育つ

成長を司る成長ホルモンは、寝ているときに出ます。
睡眠が少ないときには当然分泌のレベルが減ります。

子供が大人より睡眠を多くとるのも、当然のことです。
子供が大きく育つためには睡眠は欠かせません。

5)美肌効果

成長ホルモンは肌の水分量を増やしたり、皮膚の再生を司っています。

またメラトニンと呼ばれるホルモンは、その抗酸化作用により、皮膚の老化を防ぐ効果を持っています。
メラトニンも睡眠しているときに分泌されるホルモンです。

6)ダイエット効果

成長ホルモンは脂肪燃焼にも関係があり、レプチンというホルモンは良質の睡眠をとるときに出るホルモンです。満腹中枢を刺激して、肥満を防ぐ働きがあります。

睡眠時間が短い人では食欲を増進させる【グレリン】という物質が多く分泌されます。
十分な睡眠は理想の体型を維持するのに不可欠です。

良い睡眠のために

1)真っ暗な中で寝る。アイマスクも効果的。

2)寝室を 20 度以下に保つ。

3)時計が近くにおかない。


4)大きなアラームをならないようにする。

5)寝室に携帯、コンピューター、テレビや仕事を持込まない。

6)うまく眠れないときに1人で寝ましょう。

7) カイロプラクティックでリラックス。

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