指をどちらかの耳の穴に入れて口を開けると、骨が動くのが分かるでしょう。
その時の動きは頭蓋骨とあごの骨が作っている、顎(がく)関節と呼ばれる関節で起こっています。
このときに両方の耳に指を入れて、ゆっくり口を開けると左右の動きに差があれば、顎関節の問題があります。
顎関節の問題の主な症状は、「アゴが痛む」「口が開かない」「アゴを動かすと音がする」の3つです。
その結果として、硬いものが食べられなかったり、口を大きく開けられなかったり、ほかの問題が出てきたりします。
顎関節の問題は、通常は、命に関わる問題でも、日常生活に支障を来すような怖い病気というわけではありません。
しかし、脳の領域に占める関節の割合を見ると非常に大きな領域を占めています。
それだけにいろいろな影響があるのです。
重度の頭痛、聴覚の低下、耳鳴り、喉の違和感、顔のむくれ、肩や頬や顎関節の痛み、首の痛み。
顔面神経痛様の痛み、ものを飲み込むときの耳の中や耳の下の痛み、ものを飲み込むときの目の中や目の下の痛み、歯の痛み、偏頭痛、吐き気、視界のぼやけ、めまい。
などの症状が出ます。
ある研究者は顎関節症と喉の感染症、蓄のう、耳の感染症、喘息との関係を指摘しています。他の研究者も心臓、胃、腸、呼吸器、そして精神問題との関係を指摘しています。
原因
1)骨格:転んで骨格のアンバランスを作って成る場合もあります。
転んだことにより骨盤に問題が起き、背中、首とアンバランスが出た結果として起こります。ボールが顔に当たって成る方もありますし、交通事故が原因で成る方もあります。
2)歯科の矯正器具や、歯科の処置によって成る場合もあります。
コンスタントに顎に負担をかけたり、大きな口を開けることによって成る場合もあります。
3)姿勢習慣で成る場合もあります。
頬ずえをつく姿勢や横になって肘をついてテレビを見たり、携帯をいつも見ていることでも起こります。
4)習慣が原因でなる場合もあります。
例えば、ガムをかむ習慣、片がみ習慣、歯ぎしりなどでも起こります。
5)ストレスがあるときに起こります。
いつもリラックスをすることがないために歯を食いしばっています。
筋肉がアンバランスになっていると顎の動きが不揃いになり、顎関節にストレスをかけるようになります。
解消法
1)神経の流れを整える。カイロプラクティックはその一番効果的な方法です。
歯科の施術を受ける前に身体のバランスを取っておくことが理想的です。
2)深い睡眠
睡眠不足では身体がリラックスできません。深い眠りをできるようになることが大切です。
3)適度な運動
身体を動かすことは適度な疲れが出て、夜の睡眠も深くなり、リラックスできるようになります。
4)バランスのとれた食事。
硬いものが食べられないからと行って柔らかいものだけ食べているとバランスが崩れます。
少し時間をかけて、煮たり、工夫をすることでバランスを取りやすくなります。
5)腹式呼吸、瞑想、祈り。
リラクセーションの方法を学ぶことが良いでしょう。
>>>ニュースレター129号Proバランスリンク
https://www.nco.co.jp/wp-content/uploads/2019/11/ニュースレター129号顎関節.pdf
鳥取県米子に1973年に創業した、国際基準カイロプラクティックを行う「中塚カイロプラクティック」院長。慶応義塾大学にて社会心理学を学び、後に米国ナショナル・カイロプラクティック大学大学院(現NUHS)に留学しDoctor of Chiropracticとなる。国際スポーツカイロプラクティックドクターのディプロマも取得し、アスリートのパフォーマンス向上のための技術や知識を豊富に有しています。
一般社団法人日本カイロプラクターズ協会元会長、
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