腰を痛めて、もう二度とこんな思いをしたくないと思われる方は多くあります。
皆さんが自分なりに考えて、体によいと思うことを始められます。
それはよいことですが、多くの場合にどのように考えられるかが問題になっていることが多いです。
雑誌やテレビの情報を参考にしてリハビリを考えられますが、自分の体がその情報の状況になっているかどうかはわからないのです。
そのためによかれと思ってされることが、実は問題になってしまったということもよくある話です。
今回は腰痛のリハビリをしようと思うときに考えるべきことについて書いてみたいと思います。
リハビリが悪いということもあるということですか?
30万人の施術実績のある中塚カイロプラクティック研究所代表の私が解説しましょう。
腰痛のリハビリ
腰痛は現在男性でも女性でも非常に多い健康上の問題です。
そのために悩んでおられる方も多くあります。
ですから、雑誌やテレビの健康特集でもよく取り上げられるので、その内容を鵜呑みにしてリハビリをされるということが多くあります。
ヨガであったり、太極拳であったり、ジョギングであったり、ストレッチであったり、ピラティスやウォーキングだったりします。
でも、どれでも誰にでも当てはまるリハビリになるとは限らないのです。
腰痛のリハビリで大切なこと
リハビリを考えるときに、自分がなぜ腰痛になったかという点は重要です。
これは余り自分でわからないことが多いです。
しかし、これを知らないでリハビリを考えるのは、テスト内容を知らずテスト勉強をするようなものです。
腰痛は、姿勢習慣、ストレス、過労、寝不足、食べることが原因でなっている場合が多くあります。
姿勢習慣
姿勢習慣はいったん癖がつくとそれが当たり前になり、簡単に変えられなくなります。
そのために動きの悪いところが出来て、だんだん体型化してしまって問題が起きます。
ストレス
ストレスは精神的、化学的、物理的ストレスがあります。
精神的なものは、恐れや心配、将来や過去についてのことを考えすぎるときに置きます。
化学的なストレスは体に入れるもので、食事や飲み物、匂いやガスなども含みます。
物理的なストレスは、長時間座っていることとか合わない靴や体を締め付ける服や下着などがあります。
過労
過労は、休みがなくなっていたり、残業が増えていたり、出張が毎週のようにあったり、移動が非常に多かったりするときに起きます。
寝不足
寝不足は休息が不足するために起こります。
回復する時間が無くなるために起こります。
食べること
食べることも重要です。
炭水化物や甘いものの食べ過ぎや食事の間が開きすぎることや食事を抜くことがあります。
こういうことをまず整えた上で、リハビリを考えることが必要です。
よく自分の状態を考えること、そしてそれを整えてからリハビリすることは大切ですね。
腰痛のリハビリの方法
腰痛のリハビリにもいろいろありますが、一つのリハビリを書いてみましょう。
30分使って、最初の15分徐々に心拍数を高めていきターゲット心拍数にし、15分を使って心拍数を低くしていきます。
この場合の心拍数は180-年齢−10=ターゲット心拍数とします。
ジョギング、自転車、水泳などなんでも出来ます。
初めて行うときには走ることが出来ないかも知れません。
でも続けていると徐々にスピードを上げることが出来るようになるでしょう。
心拍数の管理のためにハートレートモニターがあるとよいでしょう。
これは極めて負荷の少ないトレーニングになります。
脂肪が燃焼し、エネルギッシュな体になることが出来るようになります。
また体にかかる負荷は同じでもだんだん体が出来てくるにつれて強度が上がるので、体自体にも負荷をかけすぎない方法です。
腰痛のリハビリで避けたいこと
自分がどうして腰痛になったかを知らないでリハビリを考えることは避けましょう。
的を得てないリハビリをすることになるからです。
腰痛になる前の生活がどこが悪かったのかを変えることが大切です。
変えることなく体を鍛えようとすると、一層無理がかかって逆に故障することになります。
また自分のスケジュールをよく考えましょう。
何かをすることに決めたら、何かを諦めましょう。
詰め込みすぎるというのが多くの方の失敗の一番の原因です。
リハビリする際に体が柔軟になっていることも大切です。
痛みがなくなっただけでは体は柔軟性を回復していません。
柔軟性を回復するために何が出来るか考えましょう。
生活を変えないでいきなりストレッチでは体が悲鳴を上げるでしょう。
自分の生活を変えて、体に余裕を作っておいて初めてリハビリが出来る準備が出来たといえるでしょう。
腰痛のリハビリの前にこれ
腰痛の原因を探るときに一番助けになるのが国際基準のカイロプラクターです。
カイロプラクターは腰痛のスペシャリストです。
原因もライフスタイルもリハビリもよく理解していて、あなたの問題を一緒に考えてくれることでしょう。
多くの場合に柔軟性がなくなっていますが、生活を変えないで柔軟性を回復するのは難しいです。
そういう意味でカイロプラクターはコーチのように助けてくれるでしょう。
特に柔軟性が無くなっているときにサブラクセーションと呼ばれる関節の配列異常・関節の動きの異常が出来ています。
これは薬やマッサージでは取り除くことが出来ません。
それが出来るのはカイロプラクターだけです。
カイロプラクターとともに問題を見つけ、サブラクセーションを取り除いて柔軟性を回復し、その上でリハビリの方法を考えると理想的なリハビリが出来るようになることでしょう。
国際基準のカイロプラクターはコーチのような働きをしてくれますよ。
32才営業女性Fさんのケース
Fさんは仕事が忙しく、突然腰痛になってとっても痛い思いをされた。
会社も3日休まれました。
もうあんな風なことを経験したくないと太極拳を始められた。
太極拳はハードに動くものではないし、体にも良さそうだと思って、ジムに通うようになられました。
とっても熱心にされて、お休みの日には2〜3のクラスをとるほど頑張られました。
その結果1ヶ月もしないうちにもう一度腰痛になりました。
どうしてこんなに頑張っているのにまた腰痛になってしまったのだろうと思いました。
そんな時に友達に勧められて来院されました。
Fさんは何でも頑張るタイプ。太極拳も熱心に通われたようです。
体を見ると逆のくの字になっていて、腰は柔軟性がなくなっていました。
話を聞くと仕事も忙しく、太極拳に行くのもなかなか大変だったようです。
睡眠時間が5時間と少なく、太極拳を入れるようになったので、睡眠時間を削る感じになっていたようです。
毎日のようにジムにいかれると2時間くらい必要だったので、それを捻出するために睡眠が不足していました。
食事も食べられるのが遅くなって夜の10時くらいに食べられるようになっていて、朝はお腹がすかないので抜くようになっておられました。
昼にはお腹がすいているので食べ過ぎになるくらい食べておられました。
車で飛び回るような感じで、時間も長く、運転中はドアに肘を当ててもたれかかるような姿勢になっているといわれました。
その姿勢が逆のくの字を作る姿勢につながっていたようです。
カイロプラクティックの施術で体の柔軟性を取り戻し、筋肉のバランスをとるようにしました。
姿勢習慣のアドバイスをして、食事、睡眠時間をもっととるように勧めました。
太極拳は回数を減らして、無理の無いように計画してもらいました。
姿勢を回復する体操をするようにお願いしました。
生活を変えられて、ゆっくり出来るようになったと話されました。
また体が軽くなったといわれるようになりました。
リハビリをしようとして、強引にスケジュールにリハビリを入れてしまわれたために無理が来たケースでした。
リハビリで大切なのはなぜ自分が腰痛になっているかという点です。
通常腰痛を始め体の痛みは体の叫び声です。
何を訴えたいと思っているのかをよく聞いてあげてそれに合わせてリハビリを計画しなければ、よくなるどころか悪くなってしまいます。
自分を客観的に見るためにもカイロプラクターに相談されることはよいことですね。
私もカイロプラクターに相談してみたいと思います。
まとめ
リハビリはとにかくやればよいというものではありません。
原因を知り、それに対処するような手段を執り、着実に実行するときに初めて効果の出るものです。
そんな時に国際基準のカイロプラクターはとても頼りになるコーチです。
あなたも自分の体を分析してもらうためにカイロプラクターの元を訪れてはいかがでしょうか。
鳥取県米子に1973年に創業した、国際基準カイロプラクティックを行う「中塚カイロプラクティック」院長。慶応義塾大学にて社会心理学を学び、後に米国ナショナル・カイロプラクティック大学大学院(現NUHS)に留学しDoctor of Chiropracticとなる。国際スポーツカイロプラクティックドクターのディプロマも取得し、アスリートのパフォーマンス向上のための技術や知識を豊富に有しています。
一般社団法人日本カイロプラクターズ協会元会長、
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