健康になるためには、プラスを増やして、マイナスを減らせばいいと聞くと健康になるのは難しくないと考えられると思います。
しかし、実際にはそれを行動に表すことはなかなか難しいと感じるでしょう。
ダイエットやアルコールを考えれば、分かりやすいでしょう。
食べたり、飲んだりしないようにすれば良いと思っても、いざそのときが来ると難しいものです。
そのために自己嫌悪に陥る方も多いのです。今回は砂糖を克服することについて考えてみましょう。
砂糖中毒?
一般的にスイーツには砂糖がふんだんに入っていること皆さんがご存じだと思います。
砂糖はおいしいですから、「スイーツは別腹」と言われるのも無理ありません。
最近のメーカーは非常に賢いので、何にでも砂糖が入っています。
スープやドレッシングやパスタソースやケチャップや最近よく聞くようになった経口補水液まで一見入っていないようなものまで入っています。
パッケージに入った食品で、砂糖を使わないものを探すことも難しいほどです。
ですから、知らない間にたくさん砂糖を摂っているのですが、トータルにすれば非常に多くを摂っていることになります。
砂糖中毒という言葉がよく使われるようになりました。
コントロールできないほど砂糖が欲しくなり、摂らないでいると禁断症状が出るような場合を指しています。
農林水産省では日本人は一日あたり69gの砂糖を摂っているとしています。
これは普通の砂糖だけでなく、異性化糖(高果糖コーンシロップなど)やいろいろな砂糖を加えた調整品など全ての糖を含んでいます。
角砂糖が一つ3gですから33個、ちょっとしたピラミッドが出来ますね。
砂糖に弱いのはなぜ?
甘いものをやめようと甘いもの断ちをしたのに、すぐに甘いものが欲しくなって挫折した経験がある方は少なくないと思います。
甘いものを食べると脳内で快楽を感じるホルモン(ドーパミンやセロトニンなど)が分泌され、量が増えるともっと食べたいと思うようになるからです。
つまり砂糖を摂ると幸せを感じるのです。
このプロセスは全く薬物依存症などと同じプロセスです。
そのために我慢すると禁断症状のように思考や行動までおかしくなってしまいます。
つい手がでるのはそのためです。
最近はカロリーゼロなどという人工の甘味料が使われるようになりました。
砂糖に比べ、数百倍の甘さがあるといわれています。
しかしカロリーがないから大丈夫とはいえません。
カロリーがない代わりに満足感もないのです。
そのために余計にほかのものを食べたくなって、結局は過食になってしまうというデータがあります。
砂糖の危険
ストレスが増えてくると、一時的に甘いものを食べたくなります。
脳はエネルギーとして血糖を使っています。
そのために脳の血糖値が下がると思考が出来なくなるので甘いものを素早く摂取して血糖値を上げたくなります。
そのときに摂るのが純粋な糖質ほど、急激に血糖値が上がることになります。
急激に上がった血糖はホルモンで下げようとします。
急激に下がるとまた糖質が欲しくなるという悪循環を作っていくようになります。
これが脳にとって血糖値が不安定な状態を作っていくので、身体にとってはメジャーなストレスになります。
血糖値の不安定をつくると脳に対するエネルギーも少なくなってくるので、一時的に甘いもので快感を感じるホルモンを出してその場を乗り切ろうとします。
そのために甘いものを食べて快感を感じたくなって、この負のサイクルを断ち切れなくなってしまいます。
禁断症状が出てやめることを止めようとします。
砂糖を克服するには
甘いものを2週間避ける
食べないでいると禁断症状が出るでしょう。
でも2週間食べないでいると影響はなくなります。
反動が出ないようにすることも大切です。
砂糖を身近に置かない
甘いものがそばにあれば、欲しくなります。
徹底して周りに置かないようにしましょう。
そういう所に買い物に行くのも避けましょう。
鼻先に焼きたてのチョコレートチップクッキーがあったら誰でも食べたくなるでしょう。
避けることが一番の得策です。
ヘルシーな食事をする
健康な食事をされれば、血糖値の上がり下がりが少なくなります。
食物繊維をしっかり摂ることやいろいろなものを食べるようにしましょう。
規則正しく3食食べる
時間が空きすぎないようにしましょう。
ちゃんとしたものを食べることも重要です。
パンやインスタントラーメンでは血糖値が安定しません。
お腹を減らして買い物に行かない
お腹がすいていると身体が糖質を欲するようになってしまいます。
ちゃんと食べて買い物に行くことやリストを作って、必要なものだけ購入するようにすると通る必要のないエリアに行かなくて済みます。
定期的に運動する
ハードな運動をすると血糖値を安定させることは難しくなります。
ゆっくりとした身体に負荷の少ない運動を定期的にすると血糖値が安定するようになります。
ストレスコントロールを学ぶ
ストレスのコントロールの仕方を間違うと甘いものをドカ食いしてクラッシュするようになります。
ヨガだったり、瞑想だったり、呼吸法だったり、自然の中に行くことなど、ストレスのコントロールを学びましょう。
失敗しても諦めない
失敗はつきものと考えましょう。
次にどうすれば、今回のような失敗を防げるかを考えましょう。
自分に優しくする
ゴールを立てて、達成したらご褒美をあげることも良いことです。
いつもポジティブな言葉を使うようにしましょう。
神経の流れを整える
何よりもきちんとした身体であれば、身体が予測可能な反応をするようになります。
カイロプラクティックは効果的に神経を整えます。
基本的にはきちんとした食事をすることが、甘いもの依存に打ち勝つ方法です。
食事がいい加減になると必ず糖質を欲しくなるようになります。食事を整えましょう。
鳥取県米子に1973年に創業した、国際基準カイロプラクティックを行う「中塚カイロプラクティック」院長。慶応義塾大学にて社会心理学を学び、後に米国ナショナル・カイロプラクティック大学大学院(現NUHS)に留学しDoctor of Chiropracticとなる。国際スポーツカイロプラクティックドクターのディプロマも取得し、アスリートのパフォーマンス向上のための技術や知識を豊富に有しています。
一般社団法人日本カイロプラクターズ協会元会長、
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