日本では国民の10人に1人が腰痛を持っているといわれています。
自分も腰痛があるという方は皆さんの周りにもたくさんおられることでしょう。
腰痛にもいろいろな種類があり、みんなが同じ腰痛というわけではありません。
中でも特定の部位が痛むという方は結構あります。
骨盤が痛む場合や腰椎の横が痛む場合があります。
背骨の真ん中が痛むといわれる方もあります。
痛みもじわっと痛むものから、シャープな痛みまでこれも様々です。
腰痛と同時に膝や肩、股関節や恥骨の上にも痛みの出る方もあります。
痛みはいろいろなことを私たちに教えてくれます。
そのことを理解することはとても大切です。
今回は特定の部位が痛む腰痛に焦点を当てて書いてみたいと思います。
腰痛を持っている人と話すと自分の腰痛と結構違うんですよね。
30万人の施術実績のある中塚カイロプラクティック研究所代表の私がご説明しましょう。
特定の部位の腰痛とは?
特定の部位の痛む腰痛は、よく見かけるものであっても、現代の西洋医学では原因がよくわかっていないと考えられています。
カイロプラクティックでは関節、筋肉、靱帯が痛みを出すと考えています。
中でも多くの場合に関節のズレがある部分で痛みとなります。
もちろん、腫瘍のような病気でも痛みが出ることがありますが、その場合にはもう少しはっきりしない痛みになるでしょう。
ですからすべての問題が骨格のズレというには無理があります。
注意が必要です。
特定の部位が痛むというときには患者さんはピンポイントで「ここが痛みます」といわれるでしょう。
骨格のズレがあると筋肉や靱帯や皮膚などの組織が引っ張られて、痛みが出ます。
痛みが出るパターンがあって、筋肉骨格から来るものはほとんどそのパターンに当てはまります。
そのパターンを見ると筋肉骨格のズレの原因を推定できることもあります。
痛みのパターンがあるんですね。
そうですね。痛みのパターンで何が悪いかを推測できる場合もあります。
特定の部位の腰痛の通常の処置
普通、病院に腰痛で見てもらうと、レントゲンを撮られて、「異常がない」といわれることが多いです。
それを経験された方もおられると思います。
これは検査してみているものが特に見つからないという意味で、文字通り全く異常がないというわけではありません。
検査していないものはわからないのです。
よくとりあえず薬を出しておきましょうといわれることが多いです。
すると痛み止め、筋の弛緩剤や湿布薬が出されます。
特定の部位がズレているような場合には、これらの方法がほとんど役に立ちません。
薬で骨格を変えることが難しいからです。
化学的な異常ではないので、化学的な反応で改善できないのです。
また場合によっては体操などを教えられます。
その体操は一般的な腰痛体操であることが多いです。
体操もその問題に特区化したものであれば、ある程度期待も出来ますが、一般的な腰痛の体操ではそのズレに対応することが出来ません。
そもそも西洋医学では骨格のズレという概念がないので、その言葉自体が理解できないことでしょう。
西洋医学ではズレは脱臼を意味していますから、理解できないのも無理はありません。
脱臼であれば、レントゲンでわかりますから。
しかしみなさんは不思議に思われるとお思います。
骨格がズレていれば、レントゲンでわかるのではないかと思われるでしょう。
しかし、腰のレントゲンを撮るときには仰向けで撮るので、普通に立っているときとは違う映像になります。
また静止画像なので、問題が見つからないこともよくあります。
動きの問題であれば静止画像には写らないからです。
体は正直なので、ズレがあるときには特定の疼痛パターンが出ます。
そのパターンを考えると比較的痛みの理解は実は楽なのです。
動きがレントゲンに現れないというのはわかります。
特定の部位の腰痛の注意
特定の部位が痛む腰痛は病院で原因がわからないために、皆さんがそのままにしてしまわれます。
骨の変形は、変な圧がかかるときに起こるようになります。
そのため、ズレた状態を続けていると必ずその部位が変形を起こすようになるのです。
また、そのままで放ってあれば、痛みは続き、ほかの場所に痛みが出るようになります。
肩に問題が出たり、股関節や膝に問題が出るようになります。
体のズレで痛みが出ている場合、ほかのところが過剰に動いて無理をしてくれるようになります。
その結果、長い間負担がかかったままだとほかの部位に無理がかかって影響が出るようになるのです。
変形が出たり、ほかの部位まで問題が広がったりすることは避けたいですね。
変形が問題を放っておくことで出来るとは知りませんでした。
特定の部位の腰痛のカイロプラクティックの処置
そんな時にカイロプラクティックはとても役に立ちます。
カイロプラクティックは、いわゆる骨格のズレであるサブラクセーションを取り除くことで発展してきた科学です。
サブラクセーションとは骨の配列の異常や骨の動きの異常をいいます。
力学的な問題なので、化学物質ではよくなりません。
つまり薬では改善しないのです。
また筋肉をマッサージするようなことでも改善しません。
骨格に直接働きかけることが必要です。
カイロプラクティックのアジャストメントはこのサブラクセーションを取るために開発されています。
そのためにカイロプラクターはサブサクセーションを見つけるのも、取り除くことも得意です。
それだけでなく、カイロプラクターはサブラクセーションのできあがるメカニズムがわかっているので、それを予防する方法もわかっています。
つまり、特定の部位の腰痛になったらカイロプラクターに見てもらうことが早道だということなのです。
Iさんは骨盤のお尻の部分が痛む腰痛が1ヶ月前から出ました。
病院に行ってレントゲン撮ってもらわれて異常はないといわれました。
痛み止めが出ましたが飲んでも効かなかったそうです。
仕事は経理なので長時間座らないといけないのですが、お尻が痛くて座れないためとても困っておられました。
仕事を休んでも改善しないので、来院されました。
痛みは仙骨の先の方にあって、左右で触って痛みに違いがありました。
足の後方の筋肉は力が入らず、骨盤にはズレがありました。
会社の経理のシステムが変わって、新しいコンピューターが導入されて、それが非常に使い辛くてストレスを感じておられました。
仕事がはかどらないので、仕事がたまってきて、それもまたストレスになっておられました。
夜寝ているときも痛みを感じるので、仰向けには眠れず、寝返りを打って目が覚めることもありました。
そのために睡眠時間が少なくなっていました。
Iさんはカイロプラクティックの施術で骨盤のズレを調整すると痛みが少なくなって座れるようになりました。
痛みが楽になって夜眠れるようにもなりました。
体がよくなってきたおかげで精神的なストレスが減り、コンピューターを使うのがいやだという気持ちが少なくなってきました。
何度か施術をする内に、「痛みは全くなくなり、精神的にも余裕が出てきたようだ」とおっしゃるようになりました。
Iさんの腰痛は骨格の部位が周りの組織を引っ張るために痛みが出ているケースでした。
骨格は薬では変えることができないので、薬で改善が出ないのは仕方がないでしょう。
カイロプラクティックで骨盤がよく動くようにすると変に周りの組織を引っ張ることがなくなり、腰痛が改善していきました。
まとめ
特定の部位の腰痛が出たときに、病院に行くとレントゲンを撮られて、異常がありませんといわれルことが多いです。
そして薬が出されますが、あまり効きません。
そんな時にサブラクセーションを見つける専門家のカイロプラクターに見てもらうことによって、腰痛を改善することが出来るだけでなく、長い間放って置くと出来る変形も防ぐことが出来るようになるのです。
カイロプラクターに相談するのが早道です。
鳥取県米子に1973年に創業した、国際基準カイロプラクティックを行う「中塚カイロプラクティック」院長。慶応義塾大学にて社会心理学を学び、後に米国ナショナル・カイロプラクティック大学大学院(現NUHS)に留学しDoctor of Chiropracticとなる。国際スポーツカイロプラクティックドクターのディプロマも取得し、アスリートのパフォーマンス向上のための技術や知識を豊富に有しています。
一般社団法人日本カイロプラクターズ協会元会長、
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