腰痛になるとなんとかしたいと思われるのが人情です。
そのときにどこに行こうかと悩まれることもたくさんあると思います。
いまは整体もあちこちにありますから、選択肢の一つになっていると思います。
整体や整骨院やカイロプラクティックはみんななんとなく体を扱って、骨の動きをよくするような所という印象がありますが、正直なところ違いがよくわかりません。
そのためにどこが良いかと悩まれると思います。
実はかなり大きな違いがあります。
今回はその違いについて書いてみたいと思います。
いろいろなところがあってどこがどう違うかわからないですね。
30万人の施術実績のある中塚カイロプラクティック研究所代表の私がご説明しましょう。
腰痛に整体
腰痛は体が問題があるんだから、体を整える整体に行けば良いのではないかと思われると思います。
整体はどういうものなのでしょう。
多分、あまりご存じない方がほとんどでしょう。
実のところ整体といっても千差万別。
人の数だけ整体の種類があるといっても過言でないほど違いがあります。
もともと世界には様々な施術があって、医療が進んでいなかったときにはそのような施術を使って体を整えていたという記録があります。
そういう施術がバラバラに日本に入ってきて、それを人がまとめたものが整体と呼ばれているといっていいでしょう。
もちろん日本古来のものもありますが、よく見ると別の施術から持ってきたと思うものもよくあります。
皆さんもご存じのように日本で技術は徒弟制度で学んでいきます。
見て覚えなさいというものです。
体系があるわけではないのです。
ですから施術する人ごとに施術が変わることもあるのです。
日本では整体は国の免許制度がありません。
法律もありません。
そのため、出来ない人であっても看板を出している可能性があるのです。
外見で判断できないでしょう。
整体はどんなことをされる所なのかよくわからないですね。
腰痛で整体を選ぶのとカイロの違い
整体が国の免許がないように、カイロプラクティックも国の免許がありません。
同様に法律がないからです。
ですからカイロプラクティックも法律のある外国と大きな違いがあります。
その違いはここでも議論から外して話を進めましょう。
整体は体系がないので、様々な施術が集まったものと考えてよいでしょう。
学校も2年のパートタイムまで。
1年の所もあれば、半年の所もあります。
卒業しても塾と同じで何の資格にもなりません。
整体ではそれぞれの症候によって施術内容や順番が決まっています。
ですから、細かな検査をされることは余りありません。
検査やお話を聞いても施術が変わらないなら時間の無駄ですから。
カイロプラクティックは(ここでは国際基準のカイロプラクティックの意味で使っています)は体系だった学問として発展してきました。
学校は4年から6年(国によって違う)で4200時間という内容が教育審議会で決められています。
問診、検査(姿勢検査、整形外科的検査、神経学的検査、カイロプラクティック検査、理学検査など)、施術計画、施術、説明といった流れをとります。
このような流れを取らないのは国際基準のカイロプラクティックではありません。
整体は決まった施術をするのでレディーメイドの服のようなものです。
国際基準のカイロプラクティックはオーダーメイドの服のようなもので、患者さんに合わせてカスタムメードの施術をします。
日本では同じように分類されている感じですけど、違いは大きいですね。
腰痛で整体を選ぶ危険
整体の学校はいろいろな学校があります。
中にはテクニックしか教えないところもあるのです。
またセミナーだけで学んだ人もおられます。
そういう方は、いつテクニックを使ったら良いのか、いつはやめた方がよいのかという区別がつきません。
ですから危険なときでも施術されることもあるのです。
解剖学や生理学を全く知らないでテクニックをしている方もあるわけで、出来れば避けたいと思われるではないでしょうか。
またパターンの施術ですから、もしそのパターンに外れる場合には悪化することも考えられるのです。
そういう方ほど、広告では誇大広告を書かれることが多く、実際より水増しした治癒確率などを載せておられるものもあり、当てになりません。
過去には経歴詐称していた方もありますし、卒業証書を自分で作っていた人も有ったほどです。ホームページやチラシを信じないで、評判を何人かの人に聞いてみるべきです。
内容を入力してください。
腰痛でカイロプラクティックを選ぶメリット
カイロプラクティックも日本では法律がなく、誰でも看板を掲げることが出来ます。
それだけにただ看板を信じることをお勧めしません。
国際基準のカイロプラクターを選ぶことが大切です。
国際基準とは4200時間以上の大学教育でカイロプラクティックを学んでいることです。
そうでなければ本当のカイロプラクティックとはいえないからです。
ですから危険を回避する方法を心得ているのです。
カイロプラクティックは独特の流れがあります。
問診から説明までの流れをとることは先に話しました。
そのようにして患者さんの現状やライフスタイル、姿勢をすべて考慮に入れた上で施術の計画を立てて、施術に当たります。
腰痛の原因の大きなものの一つが姿勢です。
問題の姿勢には必ずサブラクセーションが出来ています。
カイロプラクティックは関節の配列異常、関節の動きの異常であるサブラクセーションを取り除く専門家です。
サブラクセーションを取り除くと神経の流れが整い、筋肉のバランスが整い、関節の動きが正常になります。
その結果としてよい姿勢がとれるようになったり、無理のかからない体になります。
国際基準のカイロプラクティックは腰痛に大きな力を発揮することでしょう。
たくさん勉強しないと国際基準のカイロプラクターになれないんですね。
Fさんは腰痛になって初めての整体に行ったそうです。
行くとそこの整体では体操を教えてもらったそうです。
2回目も3回目も体操をするだけでした。
4回目に整体の先生が自分の先生が来るので施術を受けられるといわれて行かれました。
待っていると中から悲鳴が聞こえて怖くなってやめられたそうです。
その後来院されました。
お話を聞くと全く施術らしいものはなかったといわれました。
もちろん腰もよくなっていなくて、悩んでおられました。
右側の腰が痛く、立ったり曲げたりする度に痛みが出ていました。
寝ていて起き上がるときが特に痛く、体を曲げ伸ばしするのが不自由だといわれました。
右を下にして寝ると楽で、仰向けは眠れないといわれます。
きっかけは、お店がセールで非常に忙しくて、残業が続いた後疲れがあったんではないかと思うと話されました。
姿勢を見ると腰に右の側弯ができていて、胸椎の9番から右にカーブし始め、腰椎の3番目あたりが側弯の頂点になっていました。
柔軟性はなくなっていました。
踵は2cmも短くなっていて、寝姿も右に反対のくの字になっておられました。
テレビを見るときには右側を下にして右手で頭を支えて横になってテレビを見る習慣がありました。
椅子に座るときには必ず足を組みながら座ることが習慣になっていました。
カイロプラクティックの施術で腰の関節の動きをつけると、痛みはかなり楽になられました。
右側に側屈する体操だけをするようにお勧めして、体操が腰の問題を改善する一番の助けであることを説明しました。
また、姿勢習慣を改めるようにお勧めしました。
元々柔軟性のある方だったので、すぐに体の柔軟性が回復され、お風呂に入るときに見ると前とヘソの位置が変わり、真ん中になりましたと話されました。
行かれた整体は多分施術をすることが出来ない方がやっておられたのでしょう。
ですから、体操だけを教えられたのでしょう。
またその先生も施術にそれだけ痛みを伴うとすれば、余りお上手ではなかったのかなと思います。
整体の技術レベルには相当の幅が合って、広告などは余り当てにならないといえます。注意したいものです。
まとめ
腰痛になったら迷うことなくカイロプラクターに相談しましょう。
カイロプラクターは問題のありかを見つけるために、あなたの話に耳を傾け、きちんとした検査をし、施術の計画を立て、説明してくれるでしょう。
サブラクセーションを取り除いたときにはあなたは腰痛になりにくい体になっていることでしょう。
あなたもカイロプラクティックを試してみてはいかがでしょう。
鳥取県米子に1973年に創業した、国際基準カイロプラクティックを行う「中塚カイロプラクティック」院長。慶応義塾大学にて社会心理学を学び、後に米国ナショナル・カイロプラクティック大学大学院(現NUHS)に留学しDoctor of Chiropracticとなる。国際スポーツカイロプラクティックドクターのディプロマも取得し、アスリートのパフォーマンス向上のための技術や知識を豊富に有しています。
一般社団法人日本カイロプラクターズ協会元会長、
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