腰痛になって寝具で非常に悩まれる方は多くあります。
しかし、高いからいいものというわけではないので、高いものを買って後悔されるという方が後を絶ちません。
大まかなガイドラインは作ることが出来ますが、肝心の体の方が、どんな寝具をも受け付けないような体になっていることもあります。
それではいくらよい寝具を買っても合わないと感じられるでしょう。
腰痛の時の寝具について理解を深めることや注意したいことを一緒に考えてみたいと思います。
枕や布団はどんなものが良いのか悩みます。
30万人の施術実績のある中塚カイロプラクティック研究所代表の私が解説しましょう。
腰痛を起こす寝具?
腰痛を起こす寝具があるでしょうか?もちろんあります。
とても高さが高い枕だったり、非常に重い掛け布団、とても柔らかい敷き布団などは、問題のない人でも使い続けると腰痛やその他の問題が起きる可能性があるでしょう。
不自然な姿勢を作るようなものだったり、寝返りがしにくかったり、睡眠が浅くなるような寝具であれば、腰痛になる原因を作るでしょう。
寝具は、安らかな眠りを提供するようなものでなければなりません。
多くの方が、このマットレスは腰が痛くなるというように考えて、新しいものを買われます。
しかし、原因が寝具にあるのではなく、自分の体にある場合が多くあります。
特に、今までずっと使ってきているのに急に腰痛になったというような場合は、寝具の所為にするには無理があります。
その場合にはご自分の体の方に問題があるといえるでしょう。
腰痛を改善する寝具?
腰痛を改善する寝具があるでしょうか?
ここで間違ってほしくないことがあります。
痛みを中心に考えることです。
痛みを中心に考えると低反発のマットを使うと体の柔軟性がなくなってしまっている方はよいものと感じられるようになります。
骨盤が大きくズレているときに、通常硬めの寝具だと痛みます。
低反発のマットであるとその歪みに合わせた形になるので、痛みが少なくなります。
しかし、痛みが楽になりますが、この場合には根本が改善しているわけではないので、長い目で見ると悪くなっていきます。
その場合には柔らかな寝具は悪いと考えられます。
よく寝られる寝具という意味で言えば、適度な硬さがあるものが敷き布団やマットレスとしては好ましいです。
同じ姿勢でいると血行が悪くなって、寝返りを打ちたくなるからです。
柔らかいものは寝返りが打ちにくいです。
枕は首のカーブがちょうど枕の端になるぐらいの高さのものがよいでしょう。
掛け布団は寝返りを邪魔しないもので、適度に保温が効いて、熱くなりすぎないようなものが理想的です。
低反発のマットは売れているようだから、良いものだと思っていました。
腰痛の時寝具で考えたいこと?
腰痛の時に寝具で考えたいのは、理想の睡眠を手にするために何が出来るかということです。
腰痛があれば、場合によっては目が覚めます。
寝返りをするときに腰痛であれば痛みが増す可能性があります。
多く場合には横になって足を曲げて、足の間に座布団やクッションを挟むと楽に眠れるでしょう。
時には一人で寝ることが大切です。
これはご夫婦であっても相手の動きで目が覚める場合もあるからです。
寝具ではありませんが、ペットや赤ちゃんと一緒に同じ布団になるのも同じ理由でよくありません。
睡眠不足は腰痛の原因の大きなものの一つです。
よく眠れる工夫は大切です。
腰痛の人は寝ながらテレビを見る人も多いです。
しかし、寝ながらテレビを見る習慣がつくとなかなか熟睡できなくなります。
寝室からテレビやコンピューター、携帯を出すことをお勧めします。
そうすることによって、睡眠を妨げられることがなくなるでしょう。
腰痛の時に注意の必要な寝具
腰痛の時に注意が必要な寝具について話しましょう。
時には法外な値段の寝具を購入されたことを聞きます。
あるときには80万円の時期のマットレスを買いかけたという患者さんがおられました。
マットレスはウレタンで出来ており、単価は非常に安いものです。
その中に小さな磁石を埋め込んでありますが、単価も1円より安い値段です。
200個埋めてあってもほとんどお金は必要なしです。
つまり原価は非常に安いものなのに80万円はほとんどがマージンだということになります。
いくら特別なものだといってもそんなに高くはならないものです。
枕も6万円のものを購入された方がありました。
特別な材料を使ってもそんな料金にはならないでしょう。
余りに高価な商品は要注意です。
相手は、腰痛があるという弱みにつけ込んでいるとしか考えられません。
高価だからいいものと考えるのは危険ですね。
カイロプラクターが寝具について役に立つ理由
腰痛の時に寝具について困ったら、カイロプラクターに相談してみましょう。
あなたの体に合ったものがどういうものかを教えてくれるだけでなく、注意すべき点も教えてくれるでしょう。
それだけでなく、カイロプラクティックの施術を受けて、本来の柔軟性を回復しておけば、余り寝具が問題あるとは感じられなくなります。
体が十分しなったり、軽く動くようになるので、寝ているときにも腰痛に悩むことがなくなります。
寝具が合わないといわれるときに、ほとんど体に問題があるのです。
そんな体を神経の流れがよい、柔軟な体にしてくれるのがカイロプラクターです。
45歳会社員男性Yさんのケース
Yさんは自称腰痛持ちで夜長く寝ると腰が痛いので短く寝るようにしておられます。
夜寝ていると腰が痛くなって来て長く眠れないといわれます。
マットレスや布団いろいろなものを試してみられました。
でもどれも長く続けられず悩んでおられました。
知人に勧められて来院されました。
いまは柔らかい布団に高さのあるウレタンのマットを敷いて寝ておられました。
体が沈む感じになるといわれました。
テレビを見るときに姿勢がとても悪く、寝そべるような格好でテレビを見ながら、テーブルの上にあるコンピューターもみるというとてもひどい姿勢でした。
でもいい姿勢で見ることが出来ないといっておられました。
仕事も座っていることが多く、コンピューターを見るときは変な格好をしているといっておられました。
睡眠時間は5時間。
食事も朝は抜き、昼は外食、夜は残業で10時くらいに食べておられました。
またお腹が減るのでドカ食いだとおっしゃっていました。
骨盤はズレがあり、脊柱は横にS字に曲がっていました。
腰痛持ちといわれるのが当たり前と思える体でした。
食事をちゃんと食べられるようにお勧めして、テレビとコンピューターは一緒に使わないようにお勧めしました。
カイロプラクティックの施術で骨盤が整ってくると柔らかい布団が余りよくないといわれるようになりました。
少し固めの布団で寝られるようになって、睡眠時間も7時間に増えました。
横にS字の背骨もだんだん小さくなり、だんだんいい姿勢のほうが気持ちがいいといわれるようになりました。
初回の時はだるそうな表情をしておられて、生気のない顔でした。
でも、よく笑われるようになり、明るい表情になられました。
寝具で相当お金を使われたケースでした。
結局の所、寝具は体を改善させてくれるわけではありません。
腰痛を少し感じなくするだけです。
カイロプラクティックで柔軟性を改善できると寝具は自然な形に収まるようになりました。
まとめ
腰痛になって寝具は気になるものの一つです。
枕が合わない、布団が寝苦しいなどたくさんの方がいい寝具にしたらよく眠れて腰痛も改善するのではないかと思われます。
でも、体を整えない限り、どんないい寝具でも合わない感じがするはずです。
だからいろいろ買い換えては、別の寝具を探すという悪循環になります。
カイロプラクティックによって体の柔軟性を回復して、ライフスタイルを整えると自然と眠りも深くなり、寝具もそれほど影響がなくなることでしょう。
鳥取県米子に1973年に創業した、国際基準カイロプラクティックを行う「中塚カイロプラクティック」院長。慶応義塾大学にて社会心理学を学び、後に米国ナショナル・カイロプラクティック大学大学院(現NUHS)に留学しDoctor of Chiropracticとなる。国際スポーツカイロプラクティックドクターのディプロマも取得し、アスリートのパフォーマンス向上のための技術や知識を豊富に有しています。
一般社団法人日本カイロプラクターズ協会元会長、
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