腰痛のある人は、寝具でも困られます。寝具によっては腰が痛くて眠れなくなるからです。
睡眠がとれないことによってさらに身体が緊張して、腰痛が悪化することもあります。
人生の3分の1を布団の中で過ごすことを考えると睡眠を安易に考えてはいけません。
今はベッドを使う人も多くなっていますが、ベッドについてはあまりに安易に選ばれているので、非常に心配なところです。
良いマットレスは適度に寝返りを打つことが出来、汗を発散させてくれて、熱がこもらないものです。
しかし、マットレスにこだわっても、身体が柔軟性がなく、アンバランスの身体をしているとどんなマットレスでも自分に合っているとは感じられないでしょう。
そんなときにはマットレスにこだわるよりもむしろ、自分の柔軟性を高めるようなことをするべきです。
カイロプラクティックのアプローチは自然に身体を柔軟にし、バランスのとれた身体を作ります。
お金をたくさんかけてマットレスにこだわるよりは、カイロプラクティックを使って根本を整えていきましょう。
テレビで宣伝しているマットレスが気になっているんですよ。
30万人の施術実績のある中塚カイロプラクティック研究所代表の私がご説明しましょう。
テレビで宣伝しているマットレスはいいの?
「テレビでマットレスを宣伝していて良さそうだったから買ってみた」
こう言われる人は決して少なくありません。
テレビ通販のすごいところだと思います。
しかし、テレビ通販はあくまでも売るための情報提供をしますから、都合の良いことは話しますが、都合の悪いことは情報として流しません。
だから、見ていると欲しくなるのは無理もありません。
しかし、放送を見ていると小さなコメントで
「効果には個人差があります。」
「からならずしも効果を約束するものではありません。」と入っています。
「これを使うとすごくいい」というコメントばかりですから、使ってみたくるでしょう。
テレビで宣伝しているから、あるいは周りの人が持っているからというだけでは信用できる理由にはなりません。
数年前には非常に人気があったのに、今は噂すら聞くこともないという商品が通販には非常に多いです。
中には、後で問題が取り上げられることもよくあります。
それが本当に良いものかどうか、また、自分にとって良いものかどうかをよく吟味してみることは必要でしょう。
他の人が使っていて良いと言われると気になりますよね。
ほかの方の意見は参考にはなっても、自分に当てはまるとは限りません。
腰痛には固い方が良いの、柔らかい方が良いの?
腰痛に関係なくいえば、日本人は比較的、硬めが好きです。
アメリカ人は柔らかめの方が好きです。
これは環境にもよるでしょう。
日本は以前は畳に布団の生活ですから、固めの寝具を選ぶことになったのでしょう。
昔はよく言われたせんべい布団は硬いものですから。
日本人の腰つきは腰椎の後弯気味になっている人が多いです。
こういう場合に柔らかいマットレスでは余計に腰が沈み、後弯がひどくなるために辛くなります。
一方アメリカ人は腰椎が過前弯気味の人が多いです。
そのために硬い布団では身体が沈まず辛くなります。
最近では低反発のマットレスがテレビで宣伝もしており、よく買われています。
この低反発のマットレスは身体が沈みます。
そのため身体が硬い人、柔軟性が無くなっている人はとても楽だと言われます。
同じ姿勢で長く寝ているとうっ血が起こります。
そのために自然と寝返りをします。
しかし、低反発のマットレスは沈むため寝返りがしづらいです。
また、目の細かい人工のウレタンフォームですから、熱を逃がすことが出来ません。
ある程度の硬さのあるマットレスがいいものです。
選ぶためには、1)適度の硬さ 2)寝返りがしやすいもの 3)通気性の良いもの 4)へたりの少ないものが大切です。
柔らかすぎるのも良くないんですね。
マットレスで腰痛を改善することが出来る?
マットレスで腰痛を改善することが出来たら、とても良いですね。
低反発のマットレスに寝たら痛みが少なくてよく眠れたといわれる方もあります。
痛みが感じられないのだから良いものだと結論づける方もあるでしょう。
しかし、痛みは問題の一つの側面でしかなく、痛みがなくても問題は解決していないという状況があるのです。
ですからマットレスで腰痛を改善することは出来ません。
腰痛が起こるときには、サブラクセーションという関節の配列の異常や動きの問題が出来ています。
そのために筋肉の緊張や痛みが出ます。
サブラクセーションを取り除かないでは、少し無理をすると腰痛が出ます。
一時的に楽になったように見えても、問題が複雑化しているだけかもしれません。
残念ながらサブラクセーションはマットレスでは改善できません。
薬やマッサージでも出来ません。
サブラクセーションはアジャストメントというカイロプラクティックの施術法によってのみ改善します。
マットレスは対処療法ということになります。
マットレスを変えるより、カイロプラクティックで身体を変えては?
腰痛になってマットレスを替えたくなる方は多くあります。
今までずっと使ってきたのに急にマットレスが悪くなるわけではありません。
腰痛で寝るとき辛いだからマットレスを替えたら良いと考えられるのです。
身体が原因だと気がつかれない方がたくさん有ります。
身体が硬く、柔軟性がないために寝るときに辛くなっています。
身体が原因であるなら、身体の柔軟性を回復ことが先決です。
根本を改善しないで、周りだけ替えていても、永遠に良くなることはないばかりか、実は状況を悪化させてしまいます。
カイロプラクティックは、根本に働きかけて、柔軟性を回復する手段です。
マットレスを替えてその場しのぎ的に痛みを感じなくするよりも、身体を根本から改善させ、柔軟性を回復する方が長い目で見ると効果的で安上がりの方法です。
アメリカでインターンをしていたときに来院された30才の均整のとれた体格の主婦。
ご主人は非常に背が高く、体格も大きい人で、一緒に来られました。
腰痛がひどいということでいろいろ調べましたが、原因らしいことを見つけることが出来ません。
「夜はどういう姿勢で寝ていますか?」と尋ねました。
すると「ベッドのフレームにしがみついてます。」
英語で話しているので、自分が英語を理解していないのではないかと思いました。
でもちゃんと理解していました。
「夫婦でキングサイズのウォーターベッドに寝ている」と言われるので、
「どうしてベッドのフレームにしがみついているの?」と尋ねると
「主人が寝るとベッド表面が坂になるの。
しがみつかないと主人の下敷きになるから。」といわれました。
ご主人と話して
「ウォータベッドのマットレスを替えて、通常のマットレスにしないと奥さんの腰痛は改善しない。」
といると理解してくれました。
夏は冷たく、冬はヒーターをつけると暖かいということで良さそうでしたが、実のところ使い勝手は良くありませんでした。
マットレスを通常のマットレスに替えられて、続けて施術を受けられて腰痛を感じないようになられました。
マットレスが問題を起こす典型的な例です。
マットレスはちゃんと役割を果たしてくれなければ、問題になることもあるのです。
毎日使うものです。
安易な選択は難しい状況を作ることがありますから、注意しましょう。
まとめ
マットレスを替えて腰痛に対処しようとすることは対処療法です。
根本を改善するためにカイロプラクティックを使われるようにお勧めします。
柔軟性のある背骨がいかに気持ちいいものかがわかるでしょう。
鳥取県米子に1973年に創業した、国際基準カイロプラクティックを行う「中塚カイロプラクティック」院長。慶応義塾大学にて社会心理学を学び、後に米国ナショナル・カイロプラクティック大学大学院(現NUHS)に留学しDoctor of Chiropracticとなる。国際スポーツカイロプラクティックドクターのディプロマも取得し、アスリートのパフォーマンス向上のための技術や知識を豊富に有しています。
一般社団法人日本カイロプラクターズ協会元会長、
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