医学は発展しているのになぜ医療費は下がらないんでしょう?
薬は年々利用が増えていて、医学が発展しているのになぜ医療費が下がっていかないかと不思議に思われる方も多くあることでしょう。
本来なら元気になって薬を飲まなくてよくなる人がたくさんいても良いはずです。
また新しい薬もたくさん出てきていて、どれが良いのか悩んでしまうと思われる方も多くあることだと思います。
腰痛も例外ではなく、様々な薬があって、同じような薬でもメーカが違うと薬効も変わってきます。
多くの方が心配されるように副作用も存在します。
一般の方には余り副作用について告知されることがなく、雑誌やテレビで知ったと言われることも多くあります。
いい加減な情報に基づいて判断されることは気をつけなければなります。
薬の服用に関しては注意される必要があります。
今回は腰痛の際に服用される薬について考えてみたいと思います。
使う薬はできるだけ慎重に。
腰痛の薬について
腰痛の際にメディカルの処置は薬になります。
化学物質を体に取り入れることになります。
欠乏症ではないので、必ずしも生体が必要としているものではないのです。
体に取り入れるものには慎重になることをお勧めします。
アメリカでVioxxという薬があって50000人の人が亡くなりました。
そのためにその薬は販売が2004年に禁止されました。
この薬は1999年に米国で認められた薬でした。
一時は80カ国で売られていて25億ドル(2千700億円)の売り上げのあった消炎鎮痛剤でした。
今承認を受けて売られているから安全だという認識は危険だとお分かりになるでしょう。
市販されている薬でも副作用があって、時には重篤な副作用が報告されることもあります。
安全な薬はないという認識でいるべきだと思います。
もちろんだから、薬の価値を否定しているのではありません。
安易な利用は気をつける必要があるといいたいのです。
腰痛の薬の種類
腰痛に使われる薬にはいくつかのものがあります。
消炎鎮痛剤、いわゆる痛み止め、筋肉の弛緩剤、オピオイド(麻薬性鎮痛剤)があります。
消炎鎮痛剤
消炎鎮痛剤は、一般によく使われているもので、薬局で購入できるものもあります。
炎症を抑える働きがありますから、そのほかの痛みでも使われることがあります。
例えば頭痛など。また熱が出たときに熱を下げるために使われたりします。
筋肉弛緩剤
筋肉の弛緩剤は固くなった筋肉をリラックスさせようとするものです。腰痛には固くなった筋肉があることが多いですから。
オピオイド
オピオイドは医療用麻薬です。
痛みを感じにくくさせる働きがあります。
腰痛の薬の達成しようとしていること
腰痛の薬は主に使われるのはNSAID、筋弛緩剤、オピオイドですが、薬の目的は、痛みの原因を改善するのが目的ではありません。
薬の目的は痛みを感じなくするのが目的です。
感覚を鈍感にしたりすることにより、痛みがわからないようにしようとしています。
もちろん、痛み自体が問題を起こすこともあるわけですから、そのような理由で使われていることも理解できます。
重要な点は、痛みという重要なサインを消そうとする点です。
火事になって火災報知器が煙によって鳴っているとすれば、その音を消すために火災報知器が音が出ないようにしてしまうようなものです。
音が出ないので火事であることがわからなくなりますが、肝心の火は消えていないのです。
火を消さないなら、一時的に火災報知器が鳴り止んでも、もっと大変なことがやってくるのです。最初から火を消す努力をすることが大切なのです。
痛みをカバーするのでなく、痛みそのものを改善することが重要です。
痛みを改善していると思っていました。実はカバーしていたんですね。
腰痛の薬の副作用
薬は副作用があることを多くの方が知っておられることでしょう。
腰痛の薬も例外ではありません。
NSAIDはいわゆる痛み止めで、比較的簡単に使われる薬ですが、胃の問題を起こしやすいです。
そのために必ず胃薬がセットで処方されます。
それ以外にも肝臓や腎臓などの問題を起こすこともあります。
関節に関していえば、椎間板の再生を抑制することや関節破壊が進むとの報告があります。
筋弛緩剤は中枢神経系に障害が出ることがあると報告があります。
オピオイドは麻薬ですから、離脱症状が出たり、依存傾向が出来たり、内臓の不調や、エネルギー不足になったりします。
こういう薬を使って達成しようとしていることが腰痛の原因を改善することでなく、痛みを感じにくくしているのであれば、使う理由があるのでしょうか。
腰痛の薬より役立つこと
出来ることなら薬で症状を抑えるのではなく、原因となる問題を改善したいと思われることでしょう。
多くの腰痛は姿勢が問題になっています。
そのために痛みが軽くなっても姿勢を変えなければ、同じような問題が出てきます。
自分の姿勢がどうなっているかを知ることが大切です。
また、ライフスタイルが重要です。
自分のライフスタイルが問題であれば、ライフスタイルを変えること無しに問題を改善することが難しくなります。
このようなときにカイロプラクティックが大変お役に立つでしょう。
カイロプラクターは関節の機能異常、配列異常であるサブラクセーションを取り除く専門家です。
姿勢について専門的によく理解しているだけでなく、ライフスタイルについても深い理解をしています。
ですから、原因をともに考え、問題を取り除き、再発しないようにアドバイスをくれるでしょう。
カイロプラクターはほど腰痛のあなたの助けになる存在はないでしょう。
Kさんは急に腰が痛くなって何とかしようと思って病院に行かれました。
レントゲンには特に異常が無くて、痛み止めが出ました。
元々胃の調子が悪いKさんは余り薬は飲みたくなかったけれど、胃薬も一緒に出ていたので飲まれました。
3日ほど飲んでも余り腰痛は変わらなかったのに、胃の調子がとても悪くなって薬をやめられました。困って来院されました。
猫背で体も細くて青白い顔をしておられる方でした。
暖房器具がこたつだけで、こたつに入ると動きが止まってしまうとおっしゃっていました。
急に痛くなる前からこたつに入ってしばらくすると腰が痛くなるので、寝転んでテレビを見ておられました。
仕事ではものを運んで陳列棚に並べたり、値札をつけたりすることが多く、中腰になられることも多くありました。
仕事では結構歩くけど、それ以外は運動もしていないし、車で移動が多く、歩くことがないと話されました。
痛くなったときには棚卸しで長い間中途半端な姿勢をしていた後になりました。
腰は柔軟性がなくなり、腰椎の前弯がなくなり後弯が出来ていました。
両側の大腰筋が弱くなっていて、それが原因で腰椎の前弯がなくなっていると考えられました。
胃も胃下垂になっているような姿勢で、呼吸も非常に浅い呼吸をしておられました。
カイロプラクティックの施術で骨盤や腰椎の歪みを改善しました。
その結果筋肉のバランスも改善しました。
腰と背中の猫背を改善しないと健康になれないことをお話して、改善するための体操をお教えしました。
猫背が改善するにつれて顔色もよくなり、腰の痛みも大きく改善しました。
薬によって腰痛が改善するより体調が悪くなったケースでした。
元々胃の弱い人ではよく見られることですが、薬の欠乏症というわけではないので、できるだけ薬無しで改善することが大切です。
そんな方法があるのですから、使わない手はありません。
まとめ
腰痛になって簡単に薬で何とかしようと思っておられる方は、後で痛い目に合われることでしょう。
そうならないために痛みをカバーするために薬を使うのではなく、根本的に問題を解決するためにカイロプラクターに見てもらってほしいと思います。
きっとあなたの問題の原因を取り除くことが出来るようになるでしょう。
鳥取県米子に1973年に創業した、国際基準カイロプラクティックを行う「中塚カイロプラクティック」院長。慶応義塾大学にて社会心理学を学び、後に米国ナショナル・カイロプラクティック大学大学院(現NUHS)に留学しDoctor of Chiropracticとなる。国際スポーツカイロプラクティックドクターのディプロマも取得し、アスリートのパフォーマンス向上のための技術や知識を豊富に有しています。
一般社団法人日本カイロプラクターズ協会元会長、
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