「疲れてるね」会っていきなりこんなコメントを言われるのはうれしくありませんが、皆さんも経験があるかも知れません。
顔にクマがあるのは言葉で否定しても、隠しようがありません。
たくさんの方が寝不足でなっていると思っておられるでしょう。
もちろん、寝不足でもありますが、ほかの原因で起こることもあるのです。
今回は余りうれしくないクマと肩こりについて解説したいと思います。
目の下にあるクマって老け顔になるのでいやなんですよね。
30万人の施術実績のある中塚カイロプラクティック研究所代表の私がご説明しましょう。
クマがとれない
目のクマとは目の周りに出来る黒ずんだ状態をいいます。
いろいろな種類があります。
このクマは血行不良が原因の一つです。
目の下の皮膚はほかの皮膚に比べて薄いために血管を通して血液が見えるので起こります。
特に血行が悪いために血液の色も酸素が少ない黒ずんだ色になっているため、青クマと呼ばれることもあります。
目の下を引っ張ると少しクマが薄くなる場合はこのタイプといってよいでしょう。
不健康そうに見えたり、老け込んで見えるため、なんとかしたいと思われるでしょう。
マッサージやホットタオルを当ててみたことのある方もあるでしょう。
しかしとれないといわれる方は多くおられます。
寝不足を続けていると良く起こりますが、それだけではありません。
そのほかの理由でも起こってくるのです。
クマチェック
以下のような状態があれば、いつでもクマができることでしょう。
睡眠不足になっている
食事のバランスがわるい
不摂生をしている
疲れが抜けない
眼精疲労がある
良くドライアイになる
頭痛がする
ストレスがある
手足が冷える
姿勢が悪い
肩がこる
こんな状況が複数ある場合には、クマがあっても不思議ではありません。
生活習慣の結果がクマになっているといってもよいでしょう。
仕事で疲れていると自分で感じて無くても肩がこっていることもあります。
スマホの使いすぎやコンピュータの使いすぎなどで肩こりが酷くなっていることがよくあります。
特に寝る前にスマホを見ていたり、コンピューターを見ていると姿勢も悪くなり、緊張も酷くなります。
血行がとても悪くなってしまいます。
しかもその結果として睡眠が浅くなり、十分な休息が得られなくなってしまうのです。
スマホやコンピューターって良くないと思っていたんですが、そんなに悪いとは知りませんでした。
酷い肩こりはクマを引き起こす
肩こりがあると首背中の筋肉は柔軟性がなくなり、血行不良の状態になります。
もちろん筋肉が動きませんからリンパの流れもわるくなります。
十分な酸素や栄養が行かず、老廃物がたまったままになってしまうのです。
ねこ背は肩こりの原因ですが、ねこ背になっている限り、肩こりは改善しません。
肩こりがあるときには睡眠の質が悪くなります。
なかなか寝入れなかったり、浅くなったり、途中で目が覚めたりします。
そのために肩こりが改善しなければ、睡眠が十分でないので血行不良やリンパの流れの不良はますます改善しないのです。
その結果顔への血流も悪くなってしまいます。
デスクワークで長時間首を突き出して、
コンピューターを見ていたり、
スマホをのぞき込んでいたりすることにより、肩こりが重症化するのです。
そのことを考えれば、クマのひとつの原因がデスクワークや姿勢であるといえます。
マッサージをしたり、蒸しタオルを当ててもしつこく改善しないのは、肩こりの原因のねこ背が変わっていないからなのです。
ねこ背は肩こりの原因で、そのために睡眠の質が落ちている人もたくさんあるんですよ。
クマを解消するには、しつこいクマを解消するには
身体が柔軟性がまだ残っていて、背中を伸ばそうとすると伸びる場合には体操やストレッチが効果的です。
・肩甲骨を回すように肩をくるくる回してやる
・首の後にタオルを当てて前に引っ張りながら首を伸展させる
・両手を背中で組み、後ろに引っぱって、首を伸展させる
身体の柔軟性がなくなっていて、自分で背中を伸ばそうと思っても伸びない場合には、自分で改善することは難しいです。
そういうときにはカイロプラクティックが役に立ちます。
カイロプラクティックは関節の機能異常であるサブラクセーションを取り除くことが出来ます。
サブラクセーションが取り除ければ、姿勢の改善も可能です。
サブラクセーションを取り除くと神経の流れが整い、筋肉のバランスが改善します。
柔軟性が出来るので、姿勢を改善することが出来るようになります。
ライフスタイルや姿勢についてのアドバイスをもらって実践すると肩こり知らずの身体になり、循環も良くなります。
その結果としてクマも改善していくのです。
34才事務員女性Fさんのケース
Fさんは共稼ぎの奥様。しつこい肩こりで来院。
二人の小さな子供がおられて、まだ手がかかります。
家を新築されたのを契機に仕事を始められて3年。
2月から正社員になられて責任を任されてとても忙しくなられました。
自分には荷が重すぎると感じておられて、プレッシャーに押しつぶされそうな気持ちがしていると言われました。
夜仕事を終えて家に帰るとすぐに食事を作り、子供をお風呂に入れ、寝かしつけ、洗濯をして、ほっと出来るのがやっと10時すぎ。
その頃には疲れてソファーでうたた寝をしてしまうと言われます。
1時くらいに起きて、食器を洗って寝られます。
朝は早く起きてお弁当を作って8時には家を出られます。
仕事ではデスクワークが多く、コンピューターの前で仕事をすることが非常に多く、残業も時々しなければならないと言われます。
仕事姿勢がとっても悪いと感じていると言われました。
お休みは土日がお休みですが、出張があることがあり、日頃出来ない片付けや子供と時間を過ごすとあっという間に休日が終わると言われます。
食事は3度食べておられます。
最近、チョコレートを食べるのが習慣のようになっていて、体重の増えたのも気になっていると言われました。
最近目の周りのクマが気になっていると言われて、マッサージや蒸しタオルを作って目の周りを当てても変わらないと話されました。
姿勢は首が前に出てしまって、背中の柔軟性はなくなっていました。
壁を背中に立ってもらうと両肩は壁につけることが出来ませんでした。
両肩を押してもつかないほどねこ背は体型化していました。
頚椎の伸展、回旋も制限が出来ていました。
頚椎の右と左の筋肉に緊張に差があったので、ソファーに寝るときの姿勢を聞くと肘掛けに首をのせて寝ていると答えられました。
カイロプラクティックの施術で、背骨の柔軟性を回復し、筋肉のバランスを取りました。
頚椎の体操と胸椎の体操をしてもらって、ねこ背克服の努力をされました。
甘いものを控えて、アーモンドを食べるように勧めました。
食事も炭水化物を控えめにしてタンパク質や野菜を増やすようにお勧めしました。
また、家事の分担をご主人にもお願いされるように提案し、一石二鳥で出来ることを考えるように提案しました。
食事を変えられてから、少しパワーアップしたように感じると言われるようになりました。姿勢が改善してくるに従って肩こりがなくなり、顔色が変わり、元気そうになって、クマは気にならなくなったと話されました。
仕事が忙しすぎて、ジャグリングしているかのような生活をしておられて肩こりが酷くなっておられました。
精神的なストレスも強く、悪くなるような生活をしておられました。
こんな生活をしておられたら精神的にもマイってしまわれると思うようなケースでした。
その手前で来院されたのは本当にラッキーでした。
まとめ
目の下のクマは血行不良が原因です。
肩こりの原因であるねこ背を改善し、睡眠の質が変わるときに、自然と目の下のクマが改善していることでしょう。
そのためにカイロプラクティックは自律神経のバランスを取り、身体をリラックスさせ、肩こりや目の下のクマを克服する大きな助け手になることでしょう。
鳥取県米子に1973年に創業した、国際基準カイロプラクティックを行う「中塚カイロプラクティック」院長。慶応義塾大学にて社会心理学を学び、後に米国ナショナル・カイロプラクティック大学大学院(現NUHS)に留学しDoctor of Chiropracticとなる。国際スポーツカイロプラクティックドクターのディプロマも取得し、アスリートのパフォーマンス向上のための技術や知識を豊富に有しています。
一般社団法人日本カイロプラクターズ協会元会長、
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