腰痛にもいろいろなタイプがありますが、背筋が原因でなる腰痛もなんともいやなものです。
背筋は自分で見ることが出来ませんし、後ろの筋肉ですから、自分で触るのもしにくいです。
だから、自分でどうなっているかわからないために、悪くなっていても気がつかないときがよくあります。
そんな時に自分の体を客観的に見てくれる人があるのは心強いものです。
実際の所、どうして背筋が腰痛を起こすのかを知ることは大切です。
今回は背筋が原因でなる腰痛について話してみたいと思います。
背筋が問題の時って困りますね。
30万人の施術実績のある中塚カイロプラクティック研究所代表の私が解説しましょう。
腰痛の原因が背筋?
本来腰のカーブは緩やかな前弯になっているのが普通です。
しかしこの前弯が過剰に前弯になっているというような場合があります。
お腹を突き出したような姿勢です。
一見バランスのとれた良い姿勢に見えます。お尻はプリンとして格好良く、欧米人に多い姿勢です。
だから良い姿勢だと思う人もあります。
背骨のS字が大きくなった状態になります。
ハイヒールをはかれるときやお母さんがお腹で赤ちゃんを抱えるような姿勢でもなります。
また、腕を前で組む姿勢や腹ばいで本を読んだりスマホを使ったりする時にも多い姿勢です。
肥満になると自然とこの姿勢になるのも特徴です。
柔軟性がある内は問題が少ないですが、柔軟性がなくなると背筋が硬くなって問題を起こすようになります。
腰の痛みを訴える様になる頃には固いところに仰向けになれなくなり、うつぶせ寝で寝ていたり、腰に詰め物をしたりして寝ている人もありますが、いずれもよろしくない姿勢になってしまいます。
背筋が原因になる腰痛の危険
背筋が原因になる腰痛は、自分に思い当たることがないことが問題です。
突然に痛くなるわけではなく、徐々に悪くなってくるので、原因がわからないのです。
病院に行っても原因がわからないといわれるでしょう。
姿勢で腰痛が起こるという概念があまりないからです。
だから自分で改善しようと思っても、何も出来ないのです。
しかも、姿勢としてはそれほど悪い姿勢と思わない人も多いので、そのままになりがちです。
背骨の柔軟性がある内は良いのですが、若い人でも早々と柔軟性を失ってしまうこともよくあります。
姿勢が原因なだけに、第3者に指摘してもらわなければ、なかなか自分で見つけられません。
身長も低くなるのが特徴で、動きもなくなってきます。
そうなっているともうかなり問題が深刻化していることになります。
背筋が腰痛の原因になるポイント
以下の質問は背筋が腰痛の原因になっている時に当てはまる質問です。
身長が前より低くなっていないか?
ハイヒールをよく履いていないか?
赤ん坊をお腹の前で抱える抱き方をしていないか?
お腹の前で荷物を持つことが多くないか?
体の前で腕を組む姿勢をしていないか?
腹ばいで本を読んだり、スマホをのぞき込んだりしていないか?
体重が増えて、お腹を突き出すような姿勢をしていないか?
以上の質問の内、一つでも「はい」がある場合には、腰が過前弯になっている可能性があります。
腰が痛くなっているとすれば、背筋の柔軟性も失われているでしょうし、体も硬くなっていることでしょう。
同時に座骨神経に痛みが出たり、咳が止まらなかったり、動悸や息切れがあるようであれば、かなり進行した問題だといえるでしょう。
当てはまるものがありますね
背筋が腰痛の原因になる時カイロプラクティックでは?
背筋が腰痛の原因になっている場合には、前弯がひどくなっているといいました。
これを自分で客観的に見るのは難しいです。
残念ながら病院でも姿勢についての概念が乏しいので、余りアドバイスを受けることが出来ません。
姿勢から来る腰痛や症状は通常の病院の検査にも引っかからないので、わからないのです。
カイロプラクターは姿勢の専門家です。
ですから、姿勢からでもその方の習慣をある程度言い当てることが出来るでしょう。
このタイプの腰痛ではライフスタイルの指摘をしてもらうことはとても大切です。
習慣がわかれば、腰痛の半分が改善したも同然です。
それをご自分で直すように努力します。
努力がなければ、改善は難しいです。
同時にカイロプラクティックの施術は、関節の柔軟性を回復します。
関節が動きがよくなると神経の流れがよくなり、筋肉のバランスがとれるようになります。
柔軟性が戻ってくると症状も改善し、痛みを忘れることも出来るようになるでしょう。
痛みがなくなると、多くの人が安心をします。
そこで注意していたこともしなくなり、元の状態に戻ってしまう方もいます。
そういうときにもカイロプラクターは一緒に伴走してくれるコーチのようにあなたを励ましてくれることでしょう。
41歳男性教員Oさんのケース
Oさんは1年前からだんだん腰が痛くなって、最近では足にしびれが出るようになりました。それで病院を受診すると手術を勧められたそうです。
なんとか手術しないで改善したいと来院。
Oさんは腰痛の原因を尋ねると、「何をしたという特別に思い当たるようなことは何もない」といわれます。
腰全体が痛み、腰の両側から締め付けられるような痛みだといわれます。
なんともいやな痛みだといわれます。
畳のような固い床の上には仰向けは出来ないといわれます。
十分に寝た後は良いけれども、立っているのが辛い。
腰掛けていると良いけれど、長時間腰掛けていると痛みがひどくなってくるといわれます。
背筋はカチカチになっていて、鉄板でも隠してあるかと思うほど硬くなっていました。
腰は過剰な前弯が出来ています。姿勢はお腹を突き出したような格好をしておられます。
腰の関節の柔軟性もなくなっていました。
お腹の調子も悪く、下痢がいつも続くといわれます。
肩から首にかけてもひどい猫背だったので
「腹ばいの姿勢をよくしますか?」と尋ねると
「寝床でコンピュータを使っている。」といわれました。
それもかなり長い時間。
「咳が出たりしませんか?」と尋ねると、
「最近では喘息かと思うようなしつこい咳が出るようになっている」といわれます。
動悸や息切れも結構あるといわれます。
姿勢が原因で、背筋が過緊張を起こし、関節の柔軟性がなくなったのが原因でした。
咳や下痢も同じように腹ばいから来る猫背から来るものと考えられ、肩口がとても緊張していました。
カイロプラクティックの施術で腰の柔軟性を回復するようにしました。
腰が過剰な前弯になっていたので、前屈運動をしてもらうように勧めました。
また、もちろんコンピューターを寝床でするのは即やめてもらいました。
1ヶ月もすると元々あった症状はすべてなくなり、普通の生活が出来るようになったといわれるようになりました。
姿勢が原因で、背筋が過緊張になり、腰痛が出ているケースでした。
問題は、辛いから逆に悪い姿勢になりやすいという点です。
自分でそれを気がつくことも出来ませんし、自分では変えることが困難です。
こんな時には客観的に見てくれる人が必要でしょう。
まとめ
腰痛が背筋が原因で出ている場合には、自分でわかることも、病院で指摘してもらうことも通常出来ません、そんな時に姿勢の専門家のカイロプラクターに見てもらうと、自分の問題がある姿勢やライフスタイルへのアドバイスが受けられるでしょう。
さらに施術で柔軟性が回復できるでしょう。
身長が1cmも縮まないような姿勢を保つためにも、カイロプラクターをあなたのコーチにしてみませんか。
鳥取県米子に1973年に創業した、国際基準カイロプラクティックを行う「中塚カイロプラクティック」院長。慶応義塾大学にて社会心理学を学び、後に米国ナショナル・カイロプラクティック大学大学院(現NUHS)に留学しDoctor of Chiropracticとなる。国際スポーツカイロプラクティックドクターのディプロマも取得し、アスリートのパフォーマンス向上のための技術や知識を豊富に有しています。
一般社団法人日本カイロプラクターズ協会元会長、
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