リュックと肩こり、その関係は?

肩こりとリュック 肩こり特集
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最近ではビジネスマンもリュックを使うような方が増えて、男女ともに多くの人のリュック姿を見かけるようになりました。種類や材質も様々でいろいろなリュックがあるので、購入されるときには迷われる方もあると思います。その一方で、片手で持つバッグより身体のためにリュックがいいと思って使っているのに、肩がこったり痛くなるという方も増えています。せっかく良い道具を持っているのに使い方が悪くて逆効果では意味がありません。今回はリュックと肩こりの関係について考えてみたいと思います。

リュックって肩こりに良いと思ったんですけど、余計肩がこるんです。

中塚カイロプラクター
中塚カイロプラクター

30万人の施術実績のある中塚カイロプラクティック研究所代表の私が解説しましょう。

リュックと肩こりの関係

リュックは昔から、いろいろなものを入れて持ち歩くときに使われてきました。登山の際に使われる大きなリュックはその代表ですね。そこまで大きくない小ぶりのリュックを使われる方が今はほとんどです。両手が使えることから、最近のスマホ利用にとっては都合が良いバッグといえるかも知れません。肩こりはねこ背が原因ですが、リュックも使い方によってはねこ背になるのを助長してしまいます。重さのバランスがとれていてリュックがきちんと身体に接触しているような状態では肩紐と背中でリュックを持つことが出来るようになります。そのような状態であれば、頭が肩の上にあるようなバランスがとれた状態になります。逆にリュックの重さが背中にかかってこないとリュックが身体から離れて肩紐だけで支えなければならなくなり、重い荷物のために肩に紐が食い込むようになり、循環が悪くなってしまいます。そんなときには頭も前に倒れ、ねこ背がもっとひどくなるようなアンバランスな姿勢になります。同じリュックでも入れるものや形、入れ方などで全く違った姿勢になってしまうのです。

リュックの使い方の悪い例

ここではリュックの使い方の中で、肩がこったり、痛くなるような使い方のパターンを考えてみましょう。

リュックの紐が長い

リュックの紐が長くなっていると重心が低くなるために、肩に当たる部分だけでリュックを背負うようになります。そのために首や頭が前に出るような形になるので、ねこ背の姿勢になってしまうために肩に負担がかかりやすくなります。

リュックの紐が細い

リュックの紐が細いと肩に当たる面積が狭いために、いっぱい荷物を入れると肩に紐が食い込むようになります。そのため血流を妨げるようになってしまいます。

リュックと背中の間に空間がある

荷物のバランスと紐の長さのバランスがうまくいっていないと空間が空きます。背中で重さを支えないために、肩の所だけで下げるようになるために余計重く感じるようになります。

リュックを片方の肩だけで背負っている

両肩で分散しないので、重さがすべて片側の肩の所にかかってきます。身体のバランスが狂うために長い時間同じ方で持っていると痛みが出るようになります。

リュックの持ち方でずいぶん違うんですね。

リュックの良い使い方

リュックを使うときには、両肩で持ち、紐の長さを調節し、背中とリュックの間に空間が空かないようにすることが大切です。身体にできるだけ密着するように形状になっているものが好ましいです。走ったりすると揺れるので、できるだけ身体にピタリとくるように形状が望ましいです。チェストベルト腰のベルトがあると身体にフィットします。リュックの紐は幅が広く、力が分散できるようにした方が肩に掛かる負担が少なくなります。背中が通気が悪いと夏は汗をかくようになるので、通気性の良いものが好ましいです。コンピューターを入れる場合には、背中の面にピタッとくるようなポケットがあると背負ったときに感じる重さが違います。一番重要なのは、余りいろいろ入るからといって必要のないものを持ち歩かないことです。いろいろ持って長い間背負っていれば負担がかかるのは当然です。また、こまめに肩から下ろすようにすることによって、同じ所に負担がかからなくなるでしょう。

リュックと肩こりで危険なこと

リュックはいつも持っているものだけに、ついついいつも背負っているようになります。人と話をしたり、自転車に乗ったり、座っているときでも背負っている人もあります。しかし、リュックは荷物をいろいろ入れてしまう傾向があるので、常に背負っていると肩の筋肉が緊張してしまいます。特にスマホを使っているようなときには頭が倒れて身体も動かさないので、ますます肩がこってしまいます。ねこ背が習慣になって姿勢化すると自分で簡単に姿勢を改善できなくなります。するとほとんどの方がねこ背をそのままにしてしまわれます。ねこ背は様々な症状に続くようになりますから、大変危険なことです。上肢の痛み、上肢のしびれ、頭痛、寝違え、顎関節の問題、喉が弱くなったり内臓の障害など様々な症状が出るようになります。しかも誰も姿勢が原因で症状が出ていると思われないので、ねこ背はそのままになってしまいます。ドンドン問題がひどくなっても薬で対応するだけでは改善することが出来ないのです。ひどくなってくると原因もわからず精神的に病んでくる方もあります。眠れなくなったり、ウツっぽくなったりされますが、ねこ背を改善しないでは根本からの改善が出来ません。

リュックを使って肩こりになったときすべきこと

リュックを使ったときに肩こりがひどくなったときには、まずリュックが身体にきちんと当たっているかどうか、紐の長さはちょうど背中と肩に重さを分散するようになっているか確認してみるべきです。さらには、いらないものは持ち歩かないことやこまめにリュックを下ろすことなどを試してみるべきです。

それでも肩こりが改善しないときはカイロプラクティックを試してみるべきです。カイロプラクティックはねこ背の改善に大きな力を発揮します。サブラクセーションと呼ばれる関節の機能異常を取り除くことが出来ます。サブラクセーションを取り除くと神経の流れが整い、筋肉のバランスが整い、関節の動きが整うので、ねこ背が改善します。そして姿勢習慣についてのアドバイスやライフスタイルのアドバイスを受けることによって、肩こりになりにくい身体になることができます。

 

20才学生男性Wさんのケース

Wさんはいつもリュックを背負って移動しておられました。肩こりがひどくなって、来院されました。

リュックは結構重そうだったので、何を入れておられるか聞きました。リュックの中身はテキスト、雑誌、ハードカバーの本、コンピューター、タブレット、スマホ、バッテリー、水筒、傘などたくさんのものが入っていました。いつも必要なものがその場にないと気が済まないようで、ワックスや爪切りだったり、綿棒だったり、ティッシューやタオルなどもいつも持ち歩いているといわれました。特に入れ方も整理して入れておられるわけではなく、肩にかけてもらうと背中とリュックの間には空間が空いているような状態で背負っておられました。また、片側の肩にリュックを背負っていることも結構あると言われました。

スマホはよく使っておられて、食べたりするときでもはなせないといわれました。

首が前に倒れ、背中はねこ背になっていました。若いのにも関わらず、筋肉は硬くなっていて、柔軟性はなくなっていました。

食事は2食、朝はコーヒーだけ、昼はコンビニのおにぎり、夜はドカ食いしてしまうと話されました。

部屋ではフォローリングで寝転んでいることが多く、寝ながらスマホを見たり、本を読んだりすると言われました。

カイロプラクティックの施術で背中首の柔軟性を取り戻すようにし、首のカーブを回復するような体操と背中を反らす体操をしてもらいました。また、リュックの中身を選んで、必要最低限のものを持つようにお勧めしました。食事も野菜が圧倒的に少なく、バランスが崩れていたので、意識して食べるように勧めました。

肩に当たる部分が幅広いリュックを使い、肩紐の長さもバランスを取り、両肩を使うようにお勧めしました。

若かったので、5回施術した時点で背中の柔軟性が回復し、姿勢が見違えるくらい良くなり、肩もこらなくなったと話されるようになりました。

余りにたくさんのものをリュックに入れて毎日持ち歩いておられたので、姿勢も悪く、肩の筋肉の血液循環が悪くなったために肩こりが起きていました。リュックの種類や使い方はとても大切です。ものは使いようですね。

まとめ

リュックは使い方によっては非常に良いものです。しかし使い方を誤ると肩がこったり痛みが出たりするようになります。そんな時にはカイロプラクティックによって身体の柔軟性を回復するようにしてみてはいかがでしょうか。