腰痛は老人のものと思っておられる方は多いでしょう。
確かに老人で腰痛をお持ちの方は多くあります。
しかし、若者にも腰痛はかなりあります。
中塚カイロプラクティック研究所の最年少の腰痛の患者さんは6才です。
6才で腰が痛いと腰を曲げておじいさんのような姿勢で来院されました。
背中を伸ばそうとすると痛いと言われて驚きました。
ですから若者であっても腰痛にならないという保証はないのです。
今回は若者にも腰痛があるのはなぜか考えてみたいと思います。
子供でも若者でも腰痛があるのは驚きです。
30万人の施術実績のある中塚カイロプラクティック研究所代表の私がご説明しましょう。
腰痛は老人のなるもの?
一般的に腰痛が多いのは年配の方という認識があります。
歳を取ると衰えるので腰が痛くなると考えておられるからです。
もちろん歩かなくなることや動きが少なくなることは腰痛になる原因の一つです。
筋肉の柔軟性もなくなり、循環も悪くなり、バランスも悪くなるので痛くなると考えられるのは自然なことです。
でも若い人にも腰痛があるのはなぜなのでしょう。
過労、寝不足、ストレス、姿勢習慣、食事のアンバランスが原因ですと言えば、納得されるでしょうか。
このうち一つでもなります。
いくつかが同時に当てはまる方もたくさんあります。
若者でこの原因が当てはまる方はたくさんあります。
例えば受験生。
運動などは余りしませんが、寝不足だったり、ストレスだったり、こたつで勉強したりと腰痛になる要素満載です。
スポーツをしている学生。
朝練、合宿、週末ごとの遠征、ストレス、練習する時間から食事の時間が難しく、おにぎりでしのいだり、パンを食べたりしてきちんと食べられない人もたくさんあります。
一般の若い人。
スマホを手に四六時中前屈み、寝不足、いい加減な食事など、腰痛になっても不思議でないライフスタイルがあるのです。
思い当たることがたくさんありますね。
腰痛のメカニズム
身体が効果的に動くには、バランスのとれた状態が必要です。
まず関節。
関節が無駄なく、効率よく動くには、関節の構造がきちんとバランスがとれていることが必要です。
姿勢が悪くなると身体のカーブが正常に保てなくなります。
身体のカーブが正常でなくなると動きの悪い場所が出来てきます。
サブラクセーションという関節の機能異常が起こるとき、関節のバランスが崩れ、動きに無駄があり、特定の所に負荷をかけるようになります。
負荷がかかっていても、身体は適応してその状態で痛みが出ないようにしてくれます。
しかし、そこに過労が起こったり、寝不足だったり、ストレスがあったり、食事がバランスが狂ったりすることによって、身体がますます柔軟性がなくなってしまうのです。
その結果として痛みが出るようになります。
若者の危険
若者はついこの間まで運動をしっかりしていたとか、若いからと無理しても大丈夫と思われることが多くあります。
夜更かししても回復は早いので、無理をしてしまいがちです。
多くの方が「こんな風になるとは思わなかった。」と言われることがよくあります。
皆さんが悪くなるのは初めてであることが多いのです。「そのうち良くなるだろうと思っていた。」というのもよく聞く言葉です。
悪くなることはない、あるいは悪くなってもすぐ回復すると思われていると痛い目に遭うことになるのです。
特に痛みは6ヶ月続くと身体にとって大きなストレスになります。
10年分から20年分の老化に値するほど脳が萎縮を起こすと言われています。
腹ばいでスマホをみていたり、うつむいてスマホをみるような姿勢をいつもしているときには、いつか必ず腰痛に悩むことになるのです。
病院に行っても姿勢による腰痛は余り考慮されないために、実際には非常に多い腰痛が原因不明と言われるようになるのです。
姿勢がそんなに大切だとは思ってもみませんでした。
若者がすべきこと
神経の流れを整える
姿勢が良い状態は一番神経の流れが良い状態です。
神経の流れが良いと筋肉のバランスも良く、内臓の働きも良好で、身体が疲れにくく、効率よく動くことが出来るのです。
そのためにカイロプラクティックはとても大きな助けてとなるでしょう。
ライフスタイルや姿勢のアドバイスは神経の流れを整えるには不可欠です。
ぐっすり眠る
夜更かしをしていると修復するためのホルモンが十分に出なくなります。
腰痛になって寝なければ、十分に修復できないので、ドンドン問題が広がることになります。
ホルモンのリズムは夜寝なかった分を昼間寝たからといって補えたり、週末寝だめをすれば良いというわけではありません。
きちんと寝ることが健康には欠かせません。
適度な運動
若いときに鍛えたから大丈夫とはいえません。
運動は神経のバランスを作り、血液の流れを整えます。
十分に血液が循環しなければ、栄養が行き渡らないので、いつか問題が出てきます。
じっと長い間スマホをみている代わりに、動くようにしたいものです。
バランスのとれた食事
身体は食べたもので作られています。
いい加減な食事をしているといい加減な身体が出来るのです。
身体は食べたもので動いています。
いい加減な食事はいい加減なパフォーマンスしか出来なくなります。
身体は食べたもので考えています。
神経の伝達物質は化学物質であり、食べたものから出来ています。
考えるときにはその伝達物質で考えています。
つまり、いい加減な食事ではいい加減な思考しか出来なくなるのです。
水をしっかり飲みましょう。
野菜や果物をふんだんに摂りましょう。
タンパク質の摂取を意識しましょう。
日記や瞑想
穏やかな心を持つことは何より大切です。
一日一度は平安を感じましょう。
心にも栄養をあげましょう。
じっとしておられることも多く、余り活動もしないので自分には腰痛が関係ないものと思っておられました。しかし、Oさんは腰痛で動けなくなって来院。
朝起きて顔を洗おうと思った瞬間激痛が出ました。
睡眠時間は4〜5時間、夜更かし、食事もまちまちでした。姿勢はとても悪く、ソファで斜めに寝そべる感じでテレビを見ながら、コンピューターでネットサーフィンをしておられ、同時にスマホも見ていると言われました。
また我慢できるから大丈夫と思っていましたと言われました。
今回急に激痛になったので不安になったと話されました。
また足の筋肉に力が入らなくなっていました。
カイロプラクティックの施術で身体の歪みをとり、柔軟性を回復するようにしました。
また生活習慣を改められるように勧めました。
特に姿勢が余りに悪いので、姿勢についてアドバイスをしました。
1ヶ月間とても意識して生活を変えられるようになったので、痛みだけでなく、精神的にもストレスが少なくなったと笑顔で話されるようになりました。
続けて良い姿勢をするように勧めました。
自分には腰痛は縁がないと全くライフスタイルに無頓着な生活をしておられました。
そのために身体が悲鳴を上げたようなケースでした。
例え若くても、無茶をすればどんな痛みでも出る例のように感じました。
まとめ
若い方でも腰痛になります。
若いから大丈夫と思われると後で痛い目に遭うことになります。
プラスを増やしてマイナスを減らすと健康になるものです。
カイロプラクティックは若者にとっても重要なコーチとなるでしょう。
鳥取県米子に1973年に創業した、国際基準カイロプラクティックを行う「中塚カイロプラクティック」院長。慶応義塾大学にて社会心理学を学び、後に米国ナショナル・カイロプラクティック大学大学院(現NUHS)に留学しDoctor of Chiropracticとなる。国際スポーツカイロプラクティックドクターのディプロマも取得し、アスリートのパフォーマンス向上のための技術や知識を豊富に有しています。
一般社団法人日本カイロプラクターズ協会元会長、
コメント