肩こりがひどくて悩んでおられるという方は多くあります。
男性でも女性でも多くありますが、女性では肩こりは健康の悩みのナンバーワンです。
どれほどの人がお悩みかが想像できます。
思わず肩に手がいっているという方をよく見かけます。
これが楽になったらどんなに良いことかと思っておられることでしょう。
そんな時に薬を使ってよくならないかと思われる方もあるでしょう。
薬を使う前に知っておくべきことがあります。
薬を使って大丈夫だろうかと思う方もあるでしょう。
知らないで薬を使っていると後悔するようなことにもなりかねません。
今回は肩こりに薬が必要だと思っておられる方のために書いてみたいと思います。
肩こりが楽になる薬があると良いなと思います。
30万人の施術実績のある中塚カイロプラクティック研究所代表の私がご説明しましょう。
肩こりとは?
肩こりってどんな感じ
肩こりとは首から肩背中にかけて張った、凝った、痛いなどの感じとともに、頭痛や吐き気を伴うことのあるものをいいます。
肩こりの主要な筋肉
肩こりに関係している筋肉はたくさんありますが、中でも僧帽筋という首の後ろから肩、背中にかけての筋肉がおもなものです。
肩こりの姿勢習慣
首が前に倒れ、猫背や前屈みになって、運動不足やストレス、睡眠不足、じっと同じ姿勢になって作業をすること、冷え、バックパックやショルダーバッグを肩にかけるようなことが原因でなります。
肩こりの本当の原因
いろいろな原因で血液の循環が悪くなって、筋肉が硬化してしまうことにより、起こります。
特に姿勢、また猫背は肩こりの大きな原因です。
肩こりの対処
通常はマッサージ、温める、動かす、薬、休むことなどをして対処しようとします。
肩こりでねこ背が体型化する
ここで重要なのが姿勢です。
頭が前に倒れるとその重い頭を支えようとして筋肉が硬化してしまうことが、血流不良を起こし、肩こりにつながります。
姿勢が悪く、ねこぜになるのが長く続くと自分でよい姿勢を保とうと思っても出来なくなります。
猫背が体型化してしまうからです。
この姿勢が変わらない限り、一時しのぎにしかならないのです。
姿勢が問題なんて夢にも思いませんでした。
姿勢が問題と気がつかないと、いつまで経っても楽にならないどころか悪化していきますね。
肩こりに使われる薬
肩こりがあるときに使う薬があります。
湿布薬、筋弛緩剤、痛み止め、局所注射などが有ります。
湿布薬
湿布薬には温かいタイプと冷えるタイプが有りますが、効果に違いはありません。
消炎鎮痛剤
痛み止めの薬は消炎鎮痛剤です。
筋肉弛緩剤
筋肉弛緩剤は緊張した筋肉をリラックスさせる目的で使います。
局所麻酔
注射はいろいろなものがありますが、トリガーポイントの注射は、痛みの引き金になる場所がパターンがある場合に使われます。
局所麻酔薬です。
ブロック注射が使われる場合は神経圧迫に使われます。
効果が無い場合には脊髄神経の周りにある空間に局所麻酔薬を注入します。
どちらも痛みの悪循環を改善しようとするものです。
肩こりに使われる薬の問題
薬で知っておかなければならないことは、薬は肩こりの原因を取り除くものではないということです。
消炎鎮痛剤は炎症を収めるものです。
局所麻酔薬は神経の働きをブロックして感じないような状態を作ろうとするものです。
筋の弛緩剤は緊張を取ろうとするものです。
肩こりの原因は不良姿勢だと書きました。
残念ながら不良姿勢をこれらの薬では改善することが出来ないのです。
そのため一時的は改善することがあるものの、また同じように肩がこってくることがあるのです。
薬が解決にはならないとを知っておく必要があります。
なんとなく薬は何でも解決してくれるような気がします。
実際はそうではないんですね。
肩こりに使われる薬の副作用
薬の副作用
薬は化学物質ですから、それに対する反応があります。
例えば、消炎鎮痛剤は、胃腸障害を引き起こすことで有名です。
そのために同時に胃薬処方されます。中には肩こり異常に胃腸の問題で苦労される方も出てきます。
肝臓や腎臓の障害など様々な問題が起こる可能性があるのです。
関節変形の副作用
それ以外にも、余り知られていませんが、関節の椎間板の再生を阻害したりする副作用があると報告されています。
関節変形が進む可能性があるのです。
筋肉弛緩剤の問題
筋の弛緩剤は緊張をとるのだからよいだろうと思われる方もあるかも知れません。
しかしながら、猫背の人が肩がこるのは頭が前に倒れているからで、ある意味必然です。
この肩こりを緩めると首を支えられなくなりますから、さらに姿勢が悪くなって余計に肩がこることになるのです。
首の位置を起こすことなく、緊張をとるのでは決して改善することにはならないのです。
局所麻酔薬の問題
局所麻酔薬はショックや意識障害などが有ることがあるというのも知っておくべきでしょう。
薬が対処療法で、根本的な解決にならないことを知っておくことは大切なことなのです。
薬に頼りすぎてはいけないということですね。
肩こりの薬よりカイロプラクティックが良い理由
肩こりがあるときの問題は姿勢だと書きました。
頭の位置が前に倒れていれば、肩こりは改善しません。
そのためにどのように姿勢を変えていくかが肩こり対策の鍵となります。
体の柔軟性がある内なら、体操やストレッチやヨガなども助けになります。
しかし、猫背が体型のようになっている場合には、こういう方法が逆に問題を生むことすら有ります。
体の柔軟性をつけることが大切なのです。
こんな時に体には関節の機能異常が出来ています。
配列の異常や動きの異常が出来ているのです。
この関節の機能異常をサブラクセーションと呼びます。
このサブラクセーションは体操やストレッチやヨガなどでは取り除くことが出来ません。
もちろんマッサージなどでも出来ません。
このサブラクセーションを取り除けるのはカイロプラクターだけです。
それにライフスタイルや姿勢習慣についてのアドバイスをもらうことが出来ます。
このようなアドバイスに基づいて生活を変えるときに初めて肩こりを克服することが出来るのです。
そういう意味で肩こりがあるときに根本的に改善したいと思うときには国際基準のカイロプラクターに相談すべきです。
カイロプラクターは姿勢のスペシャリストです。
あなたの姿勢を根本から改善する助けになってくれることでしょう。
45才看護師女性Tさんのケース
Tさんは若い頃からの慢性の肩こりで、金槌で叩きたいほどといわれます。
マッサージをしても、鍼にいっても少しもよくならない。
時々ひどい頭痛もあるので薬を使うけど、余り変わらない。
胃の調子が悪くなるので、胃薬も飲んでおられました。
ヨガに行ったりしたけどそれもあまり変化がない。
とにかくいろいろ試しても、よくならないのでとてもお悩みでした。
同僚に勧められて来院されました。
学生の頃からあまり運動もされなかったのと、姿勢が悪かったので、肩こりがあったそうです。
仕事をするようになって、夜勤などがあるため睡眠が余り十分でなく、余計に肩がこるようになったそうです。
また、スマホを使うことも多く、目が悪くなってスマホを見る姿勢も悪くなっていました。
仕事でコンピューターを使うときにどうしても前屈みで、のぞき込むように見ていると言われました。
体を見るととても固く、壁に背中をつけてみてもらうと肩は浮き、壁につかず、頭を壁につけようとすると痛いと言われるくらい猫背が体型化していました。
肩甲骨の間に猫背の頂点が来るような姿勢になっておられました。
胃の不調が予想できる姿勢でした。
僧帽筋や頸部の心筋は筋力が弱くなっていました。横隔膜も余り動いておらず、呼吸もすごく浅い呼吸をしておられました。
カイロプラクティックの施術で体の柔軟性を取り戻すようにして、首や肩周りの筋肉のバランスをとりました。
姿勢を改善すべく、頚椎のカーブが回復するような体操をしてもらいました。
横隔膜の調整をして、胸郭が動くようにしました。
睡眠時間をとるように勧め、食事もバランスがとれた食事の大切さをお教えしました。
1日30分くらい歩かれるように勧め、生活のバランスもとるように勧めました。
2ヶ月すると壁に背中をつけても楽に出来るようになり、肩こりも感じなくなりました。
「最近胃の調子がよくなりました。」とうれしい副作用を喜んでおられました。
薬が胃腸の働きを妨げていたケースでした。
長い間の肩こりだから、もう改善しないとさへ思っておられました。
原因を取り除けば、自然と肩こりも改善します。
対処療法ではその場だけで、長続きしません。
姿勢を改善できて初めて肩こりを克服できるようになります。
まとめ
肩こりがあるときに薬を使われるのは慎重でなければなりません。
安易な利用は後で後悔するようになります。
肩こりを改善するには姿勢を改善することが必要です。
あなたの姿勢を改善するためにカイロプラクターの力を借りてはいかがでしょうか。
きっとあなたの人生が変わることでしょう。
鳥取県米子に1973年に創業した、国際基準カイロプラクティックを行う「中塚カイロプラクティック」院長。慶応義塾大学にて社会心理学を学び、後に米国ナショナル・カイロプラクティック大学大学院(現NUHS)に留学しDoctor of Chiropracticとなる。国際スポーツカイロプラクティックドクターのディプロマも取得し、アスリートのパフォーマンス向上のための技術や知識を豊富に有しています。
一般社団法人日本カイロプラクターズ協会元会長、
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