肩こりは比較的よくあるものだという印象で、皆さんがあるのが普通と思われる症状の一つです。
そんな時には姿勢も余り良い姿勢になっていなくて、若くても年寄り臭い姿勢になっていることがよくあります。
肩がこったことがないといわれる方は、ほとんどよい姿勢をしている人です。
こういう方は健康な方が多く、80才でも若々しく元気にしておられます。
もし、自分の身長が縮んだという方は、背骨に歪みが出ている可能性が高いです。
2cmも縮んでいたら、ねこ背になっておられることでしょう。
肩こりも頻繁に起こっている可能性が高いですね。
今回は、肩こりの解消でお悩みの方に向けてお話ししたいと思います。
最近検診で身長が縮んでいました。肩もこるんです。
危険なサインですね。30万人の施術実績のある中塚カイロプラクティック研究所代表の私がご説明しましょう。
肩こり解消のツボ
肩こりを理解するためには、頭の重さを認識する必要があります。
基本的に体重の10%と言われますから、5−8kgあります。
新生児の重さが3kgであることを考えるとずいぶん重いと感じられるでしょう。
仰向けに寝て、少しだけ頭を上げてみてください。
あなたの頭の重さを感じられるでしょう。
30秒でも首がつりそうになることでしょう。
それだけ重い頭を体の上にのせているのですから、頭の位置がとても重要になります。
通常は、耳の位置が肩の真ん中を通る垂線上にあるはずです。
この姿勢になる時には重さはすべて背骨にかかるので、筋肉に負担がかかることがありません。
ねこ背になって頭が肩よりも前方に位置するようになると、頭を起こそうとして首や背中の筋肉が緊張して、肩こりを感じるようになります。
スマホやタブレットをのぞき込んで見ているような姿勢では、重い頭が首だけで支えているような姿勢になっていますから、肩こりを感じない方がおかしいのです。
この姿勢で何かしているときでも肩や首の筋肉は全く動いていないのです。
だから血行が悪くなってしまうし、疲れてくるのです。
スマホで肩がこるのは頭が重いからなんですね。
肩こり解消で考える方法
実は肩こり解消は2つのことが出来れば、比較的解消できます。
動きと温めることです。
動かすこと
立ち上がって、両腕を前後左右に大きく振り上げたり振り下ろしたりすること、ぐるぐる回転させることを2〜3分行うだけでも解消になります。
温めること
またタオルを蒸しタオルにして肩にかけてやることでも血行がよくなって改善するでしょう。
もちろん巷に売られている肩こり解消グッズなども一定の効果があります。
血行不良と運動不足が肩こりを起こしているからです。
ねこ背が原因
しかし、ねこ背で運動不足が一番の原因です。
このねこ背を克服しない限り、肩こりはすぐに起こるようになります。
肩こり解消で気をつけたいこと
ねこ背で運動不足が肩こりの原因だと話しました。
気を付けなければならないことは、ねこ背でも運動を心がければ肩こりを余り感じないで済むようになります。
しかし、ねこ背が習慣化すると温めても動かしても辛くなるときがやってきます。
ねこ背が出来て時間が経って、動きが少なくなってくると、様々な症状に悩まされるようになります。
ですから、表面的に肩こりグッズでごまかすようなことをしていると後で後悔するような症状が出てくるようになるのです。
肩こりを解消するためには、姿勢、特にねこ背を解消しなければならないと理解されるべきです。
その場しのぎの方法ではいつか苦しまれるときが来ます。根本的な改善が大切です。
肩こり解消で危険なこと
肩こり解消のために一時的な方法を使っているととりあえずその場は少し楽になりますから、それでいいと思うようになります。
悪化して出てくる症状
しかし、ねこ背を解消しないで動きがないような状態を続けていると上肢に痛みやしびれが出てくるようになります。
肩が痛い、肘が痛い、手首が痛い、
指の関節が痛い、腕がしびれる、指先がしびれる
といった症状が出てくるようになります。
注意したい姿勢
スマホをうつむいてみていたり、
高枕でテレビを見ていたり、
ヘソが天井を向くような姿勢でソファーに座っていたりすると
着実に肩こりが体型化して、症状が出るのを待つばかりという状態になります。
危険な理由
問題は、こういう症状が薬やマッサージでは改善しないことです。
むしろ緊張している筋肉を緩めると余計に首が倒れ込んだりするようになって悪化することもあるのです。
ひどい場合には頚椎の椎間板の問題だといわれることもあります。
眠れなくなり、痛みに苦しむことになります。
痛み止めなどを使うと関節にダメージがあるので、痛みを緩和するつもりで関節をだめにしてしまうことになってしまいます。
肩こり解消にカイロプラクティックを勧めるわけ
非常に重要なのが、ねこ背を解消することであるといいました。
軽症のねこ背であれば、意識するだけでも改善します。
しかし、体型化しているようなねこ背は、ストレッチやヨガなどでも変えるのは難しいです。
そのため多くの人はそれは変わらないと諦めてしまわれます。
だから、カイロプラクティックを勧めるのです。
カイロプラクティックは関節の機能異常を取り除くときに大きな力を発揮します。
サブラクセーションと呼ばれる関節の機能異常は、薬やマッサージでは取り除けないのです。
カイロプラティックの施術で改善することが出来るのです。
ねこ背を改善しただけでは足りません。
姿勢習慣やライフスタイルにも注意していても、うつむいてじっとスマホを見るような生活を続けていれば、ねこ背はすぐに復活してしまいます。
国際基準のカイロプラクターは姿勢習慣やライフスタイルに関してもアドバイスしてくれます。そのアドバイスに基づいて生活を変えようとするときに、ねこ背は改善し、肩こりを感じないような体を手に入れることが出来るようになるのです。
26才給食センター勤務女性Mさんのケース
Mさんは初めて就職したところで期待が高すぎて、精神的に不安定になられました。
転職されて、今の仕事に変わられたそうです。
受診した心療内科では、栄養のことをいろいろ変えるように言われて、食事は気を遣うようになられました。
コンピューターを使うことも多く、もともと姿勢が悪かったので、肩こりは昔からでした。インターネットでいろいろなことを調べては試してみていたけど、あまり効果がありませんでした。
ヨガはよかったので、割と続けていたけど最近はしておられませんでした。
肩こりを含めて調子が悪く、体がだるい感じになっているために来院されました。
グルテンや砂糖を避けるように心療内科の先生から勧められていました。
食事の話を聞くと注意しておられるけれど、タンパク質の摂取が少なくなっているのが気になりました。
また朝はなかなか起きられないので、朝食が抜けると話されました。
姿勢は首が前に飛び出していて、腰の前弯がなくなっていました。
日頃の動きも限られていて、日に当たられることも少なくなっていました。
スマホをよく使って、いろいろなことを調べるといっておられて、スマホは中毒かもしてないといっておられました。
カイロプラクティックの施術で首が起きてくるようにし、ねこ背を矯正する体操を勧めました。
タンパク質の摂取をするように勧め、朝食がとれるように勧めました。
数回の施術後ヨガを復活するように勧めました。
晴れた日には30分程度散歩するように勧めました。
肩こりは忘れていることが多くなり、気分もよくなったと話されるようになりました。
いろいろ努力はしておられるものの、ねこ背については全く気にしておられませんでした。
そのために努力しておられる割には、改善していませんでした。
姿勢を気をつけられて、体を動かされるようになり、食事を改善されて、精神的にも安定されるようになりました。
肩こりのみでなく、精神にも大きな影響があったケースでした。
まとめ
肩こりの解消を考えられるときに、その場しのぎにならないように注意する必要があります。
ねこ背を改善することなく、肩こりだけを改善しようとすると様々な症状に必ず悩まされるようになります。
そうなる前にカイロプラクティックでねこ背を解消し、肩こりを起こさない体作りをされるようにお勧めします。
鳥取県米子に1973年に創業した、国際基準カイロプラクティックを行う「中塚カイロプラクティック」院長。慶応義塾大学にて社会心理学を学び、後に米国ナショナル・カイロプラクティック大学大学院(現NUHS)に留学しDoctor of Chiropracticとなる。国際スポーツカイロプラクティックドクターのディプロマも取得し、アスリートのパフォーマンス向上のための技術や知識を豊富に有しています。
一般社団法人日本カイロプラクターズ協会元会長、
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