最初は重かったり、だるい感じだったのが痛みに変わって、だんだん腰全体が痛くなって、どこが悪いかわからないという方はたくさんおられます。
どこが悪いかわからないといわれる理由の一つは病院では「原因はわかりません。」といわれるからです。
ほとんどの方が病院では問題のありかがわかるだろうと思っておられます。
しかし、骨折や変形などが無ければ、ほとんど原因がわからないといわれるでしょう。
腰痛のほとんどが病院の検査に引っかからないからです。
レントゲンなら見えるでしょうと思われると思いますが、わからないのです。
そのためにどうして良いかわからないという方がたくさんあります。
今回は腰が痛いけれどもどこが悪いかわからないという状況について書いてみたいと思います。
一体どこが悪いのでしょう。
30万人の施術実績のある中塚カイロプラクティック研究所代表の私が説明しましょう。
腰の痛みはどこが悪い?
腰が痛いけれどもはっきりとどこが悪いかわからないといわれるときには、多くの場合姿勢が問題でなっている場合です。
姿勢ですから、毎日それこそ地道に悪い習慣を続けたために、関節が硬化した場合に起こります。
特に腰は前弯しているのが普通ですが、背中を丸くする習慣があったために後弯になっているような場合、柔軟性がなくなってくると腰が痛くなります。
しかも、特定の場所がというよりも全体的に腰が痛いという感じになります。
脊柱は動作に応じて変化しますから、しばらく窮屈な姿勢や悪い姿勢を続けても正しい姿勢にする習慣が身についていれば問題はありません。
ところが脊柱があるべき形をいつも崩した形になってしまうと柱のゆがみのようになってしまいます。
家の柱がゆがめば、いろいろなところに歪みが生じて、ちょっとした地震でも崩れるようになるでしょう。
脊柱のゆがみを作ってしまうと悲鳴を上げるところが出るようになるのです。
あぐら、椅子で足を組む姿勢、ヘソが天井を向くように椅子に座る姿勢などがこういう背骨の歪みを作ります。
背もたれまで深く座って背骨を伸ばす姿勢が大切です。
腰の痛みがどこが悪いかわからない場合の問題
腰が痛むがどこが痛むかわからないという場合には姿勢の問題が大きいと話しました。
ゆがみは一朝一夕では出来ません。
長い道のりがあります。
ある日から徐々に腰椎の柔軟性が失われていきます。
そうすると腰全体が重い、あるいはだるいという症状が始まります。
これが無理をしたり、長い間同じ姿勢をしなければならないときに腰が伸びなくなります。
レントゲンを撮ってもらうと通常、仰向けで取りますから、腰のカーブがないように余り見えません。
そのためにわからないといわれるのです。
立位でレントゲンを撮れば必ず後弯になっているのですが、立位では腰のレントゲンを撮りません。
痛みが出ても1週間くらい休めてやれば痛みはなくなりますが、元が変わったわけではないのです。
そうすると何度かこういう痛みを繰り返すようになります。
しかも病院ではわかりません。そうなると自分の腰に自信がなくなります。
何かすればまた激痛が出るかも知れないと恐怖感が出るようになり、やる気もなくなってしまいます。
さらに、それをそのままにしておくと椎間板の問題が出るようになります。
ここまで来ると簡単には改善しなくなります。
腰の痛みがどこが悪いかわからない場合の危険なのは?
腰椎の後弯の状態を長い間続けていると椎間板にストレスがかかるようになり、神経を圧迫するような状況になります。
よかったり悪かったりを繰り返す内にあるときからお尻から太腿の後ろに痛みやしびれを感じるようになります。
それがだんだん下に下がり、腰の痛みを感じなくなります。
時には足がなくなっても良いと思うほど強い痛みが出ます。
歩行が出来なくなり、体がくの字に曲がるようになります。
立っても、腰掛けても、寝ている間も痛くなったりします。
さらにひどくなると排尿や排便にまで影響が出るようになります。
男性機能も全くだめになることもあるのです。
長引くと痛む側のお尻からふくらはぎまでの筋肉が衰えて細くなっていきます。
こういう状態は簡単に起こりませんが、不良姿勢が続いたために腰の猫背姿勢が体型のようになってしまった結果なのです。
腰の痛みがどこが悪いかわからないときの対処法
まずこの腰椎の後弯でなる腰痛の特徴は、前屈は上手に出来るが、膝を曲げないで後ろにそることが出来ません。
座って背中を触ってみると背中の真ん中に溝が出来ているはずですが、これが後に後弯しているとすれば後弯が大分進んでいます。
こういう場合に3つのことが大事です。
後屈体操
両足を肩幅に開いて、両手を腰にしっかりと組んでてこにします。
徐々に行うことが鍵です。
風呂上がりなどが特に良いタイミングです。
反ったまま3呼吸そのままの姿勢でいます。
姿勢習慣
絶えず背を伸ばす習慣をつけることです。お腹を突き出す姿勢はよくありません。
- 椅子に座るときには足は絶対に組まない。
- いつは深く背もたれを使って背を伸ばして座ります。
- 長い間のあぐらや割座りはよくありません。座布団を二つ折りにすると腰が伸ばしやすくなります。
背筋をつける
一日30分は背筋を伸ばして歩くようにしましょう。
腰の痛みがどこが悪いかわからないときカイロプラクティックは
カイロプラクターは標準的な病院でもされる整形外科的検査や神経学的検査のほかに姿勢のチェックから、筋力のチェック、関節の動きのチェックなど普段病院ではしない検査をしてくれます。
また、ライフスタイルの多岐にわたって質問することにより、問題となる姿勢や習慣を明らかにしようとします。
それを元にプランを立てて腰の痛みの原因を取り除く計画をします。
それに基づいて施術やアドバイスをします。
施術は関節の配列異常や関節の動きの以上であるサブラクセーションを取り除きます。
サブラクセーションはマッサージや体操、薬では取り除けません。
カイロプラクターはサブラクセーションを取り除くスペシャリストです。
カイロプラクターに相談することによって問題をあきらかにしてくれます。
腰痛になりにくい体になることが可能になります。
腰が痛いけれどどこが悪いかはっきりわからないといって来院されました。
全体的に腰が悪い感じといわれます。
天気に左右されて、天気の悪い日には前の日に悪いのがわかると言われます。
今まではなんとなくだるいという感じだったのが、最近は腰全体がいつも痛くなったといわれます。
お腹の調子も余りよくなく、ひどい便秘だといわれました。
最近は長い時間座ったり、しゃがんだりするとすっと腰が伸びないといわれます。
家ではいつもあぐらで座っておられ、椅子に座るときにはおへそが天井を向くような状態になっておられました。
腰を見ると腰椎の前弯がなくなっており、腰が曲がった前屈みの姿勢になっていました。
腰を伸ばした状態では、背中の中心の骨が触れないものの背中をかがめると骨がドーンと浮き上がるようになっていました。
脊柱の両側の筋肉も固くなっていました。
背中を反らせるような後屈運動をするようにお勧めして、熱心にされました。
また姿勢習慣を変えるようにお勧めしました。
お腹を突き出さないように立つことや椅子に座るときに足を組まないようにすること、背もたれを必ず使って座ることやあぐらをしないように勧めました。
カイロプラクティックの施術で腰の柔軟性が回復するようにすると3日ほどでかなり楽になられました。
楽になった後も予防のために歩くことをお勧めしました。
Oさんは鍛えておられるので、自分は体が柔軟だと錯覚しておられました。
前屈はよく出来るものの後屈はほとんど出来ませんでした。
典型的な腰椎の後弯になっている方の腰痛でした。
もう少し柔軟性がなくなれば、足に症状が出て大変な状態になるところでした。
早くお目にかかることが出来たのが幸いでした。
まとめ
腰が痛くてどこが悪いかわからないという方は多くあります。
原因のないところに結果なし。
必ず原因があります。
病院に行ってもわからないで苦労なさっている方は是非ともカイロプラクターに相談してほしいと思います。
自分の問題を知って、根本から改善することが出来るようになることが出来るでしょう。
鳥取県米子に1973年に創業した、国際基準カイロプラクティックを行う「中塚カイロプラクティック」院長。慶応義塾大学にて社会心理学を学び、後に米国ナショナル・カイロプラクティック大学大学院(現NUHS)に留学しDoctor of Chiropracticとなる。国際スポーツカイロプラクティックドクターのディプロマも取得し、アスリートのパフォーマンス向上のための技術や知識を豊富に有しています。
一般社団法人日本カイロプラクターズ協会元会長、
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